食品のカラクリシリーズ 緑茶1/飲料
お茶が甘いのは味の素(グルタミン酸ナトリウム)が添加されているから
安いお茶でも味の素を加えれば10倍の値段の高級茶に
■味の素で旨みや甘みを付けた“まやかし高級茶”
日本人が長年飲み続けてきた「お茶」だけに、まさか不純物の挿入や“インチキ品”はないと長年思っていました。しかし驚くことに、“味の素” (食品添加物)がたっぷり含まれているお茶(茶葉やペットボトル茶)が蔓延していたのです。味の素茶・中国から輸入される緑茶の残留農薬・ペットボトル茶の酷さについて、4回に渡りご説明します。
お茶を始め日本の“伝統食品”でさえ、メーカーに倫理観などありません。醤油・みりん・日本酒・漬物など、「まやかし品」のほうが多いのです。誰もが信じて疑っていない食品だけに、メーカーは“やりたい放題”です。今号は、お茶にどうして“味の素”~グルタミン酸ナトリウムが入っているのかをお伝えします。
本来、お茶の旨みは、グルタミン酸、テアニンなど20種類ほどの自然のアミノ酸によるものです。中でも高級な玉露はアミノ酸が多く含まれており、それが旨み甘みでもあり、高級茶たる所以です。しかし現実は、農家が茶葉を出荷する際、あるいは取りまとめ業者によって、茶葉にグルタミン酸ナトリウム~“味の素”を添加します。また鮮やかな緑色を出すために、重炭酸アンモニウムや炭酸水素ナトリウム(重曹)も混ぜ込んでいるのです。お茶まで食品添加物で味や色を付けるとは、悲しい現象です。
■尋常ではない割合で味の素茶が出回っている
“人工旨み”のグルタミン酸ナトリウムを混ぜ込んだお茶は、高く売れるそうです。安くて全く旨みのない安い茶葉でも、業者によって味の素が入れられると、「高級日本茶」として10倍もの高級品に生まれ変わるそうです。お茶の“自然な旨み”が分かる関係者や、こうした食品添加物が入っていることを知っている人でない限り、内緒でグルタミン酸ナトリウムを入れられたら分かりにくいと言います。
良いお茶は、低温のお湯でゆっくりいれると旨みが出ます。しかし普通のお茶に熱湯を注いで、妙な甘みを感じれば“味の素”の疑いがあります。また袋を開けた時、茶葉にキラキラ光る粒子が付いていれば、食品添加物の可能性が大です。なお本来、食品添加物は表示義務がありますが、茶業界は全く違法状態です。こんなお茶がどのくらい回っているかは明らかではないものの、業界団体上部が自主規制を掛けたり、厚労省の指摘があるくらいなので、尋常ではない割合と考えます。
自分の味覚で、確かめるしかないようです。お茶をゆっくり冷まし、渋味以外の不自然な旨みや後味がいつまでも残るようなら、味の素の疑いがあります。苦めでさっぱりした味を選べば、食品添加物の可能性はないと言います。
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