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家庭用品の危険シリーズ
■ガラスの鍋ぶた/台所
ガラスの鍋ぶたは突如破裂音とともに粉々に割れる危険性がある
フタの傷に気付かなかったり、直接、熱源に近づけると破損事故に
写真は金属製の鍋蓋
■この4年半で65件の事故報告、うち9件が負傷も氷山の一角
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楽しい夕食の準備にと、カレーや野菜などを煮込んでいると、突如、大きな破裂音をともに、ガラスの鍋ぶたが粉々に割れて、周辺に飛び散る事故が起きています。あまりの衝撃に、主婦などが足元に落ちたガラスを踏んで怪我をしたり、慌てて高熱の鍋をひっくり返して火傷するケースもあるようです。
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消費者庁の調査では、この4年半で65件の事故の報告を受け、うち9件が負傷しています。消費者庁へ事故報告する人はそう多くなく、報告は“氷山の一角”ではないでしょうか。調理中、フタを開け閉めしている最中に破裂して、気が付いたらフタの把手(とって)だけしっかり握っていたなど、笑えない恐い経験をされた主婦が何人もいます。
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事故を起こしたガラスの鍋ぶたは、「全面物理強化ガラス」を使用した製品です。料理が楽しくなるようなオシャレな感覚、当然のごとく煮込みの状態が分かることから便利がられています。しかし絶対的に安全ではないので、できたら避けたほうがよいと考えます。度重なる事故から、一部だけがガラス構造になって、そこから調理の状態が見える製品も出回っています。
■鍋の温度調節のためフタをずらして鍋に乗せている時が恐い
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どうして破裂事故が起こるのでしょうか?そもそも「全面物理強化ガラス」は、強度を上げるために、普通のガラスに熱処理を施します。ガラスの表面に圧縮する力が働き、強度が高くなっています。但しガラスの内部には強度が届いていないため、この差によって割れてしまうのです。原因は2つあり、ガラスの傷、急激な温度変化によって、ガラス内で引っ張り合っていたバランスが崩れ割れるのです。
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例えばスポンジの硬い面で洗っていると、気が付かないうちにガラスの鍋ぶたに傷が付き、次第に傷が奥深くまで進行してしまいます。また2つめの原因である“大きな熱衝撃”(急激な温度変化)は、鍋容器の熱が、直接、ガラスに伝わるため、同じくガラスのバランスを欠いて破裂することです。下記の例のように、知らず知らずにやってしまうので、注意が必要です。
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①鍋の温度を調節する(湯気や熱気を逃す)ため、ついついフタをずらして鍋容器の上に乗せて置く(一部のガラス面が鍋に接触する) ②鍋より大きいガラスぶたを乗せる ③コンロなどの火元の近くにフタを置くなどの場合です。このように鍋容器とガラスが、直接、接触する、あるいは高温の火種によって破裂してしまうのです。なお鍋に限らずコップや保存容器でも、「全面物理強化ガラス」を使用していれば、同様の事故が発生する恐れがあると考えましょう。
■■危険への対策■■
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フタを洗う際は、傷が付かないように注意しましょう。
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フタは、直接、鍋容器に付けず、火元に近づけないようにする。
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フタに透明シールの注意書きが貼ってあるので、使い方を守ること。
味噌汁などを急激に温めると「突沸」が起こり鍋が傾き汁が四方に飛び散る恐れ