食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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松尾貴史氏コラム◇岸田首相の薄ら笑いと低劣な言い訳に終始する裏金自民党・金権政治の打破を/少数派

2024年02月08日 | 政治情勢2
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
松尾貴史氏コラム◇岸田首相の薄ら笑いと低劣な言い訳に終始する裏金自民党・金権政治の打破を

 Matsuoiwakan
松尾貴史さん作

毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムからの記事をご紹介します。
松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*投稿タイトルは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。


 ↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム

■派閥幹部の説明責任、世論調査「果たしているとは思わない」が91%
「政治とカネの問題」と言うと「違う、自民党とカネの問題だ」と怒る人がいるが、もっともな話だ。腐り切った自民党の金集めと、政治資金規正法にのっとって管理し、収支報告書への記載をしっかりやっているであろう大半の議員たちとをひとまとめにして、政治全体への不信感を募らせることに抵抗感を持つ人がいるのは当然だろう。自民党の裏金(キックバック)あるいは中抜き、あるいは脱税行為とも言える問題は、ここまでひどいとは想像していなかった。しかし、派閥の幹部だか「患部」だかは、まるで無罪放免のような状態になり、国民の間にさらなる無力感、ひいては検察もひっくるめた統治機構全体への不信感もかつてないほどに強まっているのではないだろうか。一瞬でも、検察を応援したい気になった自分が恥ずかしいほどだ。「国民の」と書いたが、一部の国民ではない。1月下旬に毎日新聞が行った世論調査で「疑惑を持たれている派閥幹部が説明責任を果たしていると思うか」と質問したところ「果たしていると思う」と答えたのは、4%だった。4%――。これはなかなか出ない数字ではないだろうか。「果たしているとは思わない」と答えたのは何と91%に上った。

説明責任を果たさない議員たちの責任は大きいが、マスコミ各社、報道陣の追及の甘さも、説明逃れに手を貸してしまっているのではないかというほどの数字である。せめて公の場所では神妙な顔つきになっても当然であるのに、立件されないとなればこっちのものとばかりに、派閥幹部らの国会での高笑いとじゃれ合いの様子は、テレビなどで広く国民の知るところとなった。多くの人が指摘をしているが、彼らのやったことは脱税ではないのか。「会計責任者らスタッフがやったことで自分は知らぬ」と言うのならば、なぜ議員たちは彼らを告訴しないのか。国民はパン一つ、コーヒー1杯の支払いをごまかせば逮捕され得るのに、自民党の国会議員は数千万円を裏金にしても逮捕されることはない。そんな中、国会で共産党の塩川鉄也衆院議員から、岸田派の3059万円のパーティー収入を収支報告書に記載していなかった件について問われた岸田文雄首相は「パーティー収入については基本的に全て銀行口座に入金しており、口座に存置されている。これが流用されたとか裏金となったとかいうことではないと認識をしている」と答えた。所得があって申告せず納税を免れても、使っていないから脱税ではない、と言ったに等しい。

首相の言い訳として、これほど低劣な言い訳があるだろうか。使っていなくても裏金は裏金である。「銀行口座に残っていて使っていないから裏金ではない」というのであれば、窃盗犯も詐欺犯も、せしめた金を使っていなければ犯罪ではないということになってしまうではないか。これは裏金という言葉の定義を変えてしまう、悪い意味で画期的な「事件」だ。収賄を問われても「金は返した」と逃げられる。責任ある立場にいる人々の暴言も「撤回する」と言えば逃げられる。これでは高笑いも止まらないのだろう。責任を取って自分から議員辞職する派閥幹部はいない。「派閥」の弊害だと問題をすり替えて、ネーミングをいじって「政策集団」に看板を掛け替えてごまかすだけ。自分たちに金を出してくれた業者や団体が潤う政治ばかりを繰り返す。そして、検察も当てにならない。もういいかげんに、次の選挙までこれらのことを牢記(ろうき)(しっかり記憶)して、腐敗した者どもに鉄ついを下してやらないと、この国は本当に壊死(えし)してしまう。

■投稿者の文章|政党助成金29年間で9170億円、うち48%の4400億円が自民党へ
まず、松尾貴史氏が描いた岸田首相のイラストが実によく似ている。最近、岸田首相は、時々、ニタッと薄ら笑いをするようになり気持ちが悪い。まさにイラストのこの顔こそ、薄気味悪さを捉えている。能登半島地震の国会質疑でも、岸田氏は笑い出し、大変、被災者に失礼だとバッシングされた。就任当初はソフトイメージで自民党支持者に好評だったが、現在では何をやらかすか分からず、自民党の大ピンチにも関わらず、思いは安倍派解散に留まらず”安倍勢力”を根こそぎ壊滅することに専心していると言われる。段々と「怖い性格」「腹悪い人間」だと分かり、腰が引けてくる国民が増えた。さて自民党の行為は、ひと言でいえば脱税でしょ。当ブログは、TV番組ではあまり報道されないことを書くことを基本にしており話題をやや変える。
政治資金パーティー収入の8~9割が利益になる。1人2万円を払ってもホテル会場にはほとんど料理はなく、あってもから揚げや焼きそばなどの廉価で腹が溜まるものばかりらしい。これって、ぼったくりバーより質(たち)が悪い。ぼったくりバーなら、警察に通報される。さて1995~2023年までの29年間に、自民党へ交付された政党助成金は何と4407億7000万円にも及ぶ。政党助成金総額は、約9170億円でそのうち自民党が半数48%を占める。このお金を福祉や社会保障に使っていたら、どれほど世の中が良くなったでしょう。当時のコーヒー1杯分・国民1人250円が29年間、投稿者個人は計7250円、うち約3500円が望まない自民党へ”個人献金”したことになる。政党助成金の交付そのものに問題はあるが、大企業からの献金まみれになるよりはマシと考える。自民党はその両方を受け取っている訳だから、それは許されない。
もう1つ「キックバック」(kickback)の言葉に触れると、ネットなどではお客様に還元する意味で、普通に「割り戻し」の意味に使われている。しかし本来の意味は、「強い反動、はねかえり」の意味で、エンジンや機械工具などの始動時に逆転することを指している。それが比喩的に得意先への割戻金やリベートになり、昨今の政治献金の意味も持つようなった。言葉の初出は古く、1954(S29)年の国会答弁だったそうだ。最初から、曰く付きの用語らしい(笑)。新聞では「還流」と訳されるが、多くの辞書は「望ましくない反応の意として、不当な、あるいは反社会的な形の手数料や礼金など。袖の下や賄賂をいう。」と、ダーティなイメージで書かれている。

Ntopkeiji

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