偽装魚の実態シリーズ 魚卵の偽装 鱈子(たらこ)・明太子(めんたいこ)
偽装魚卵名 カペリンの魚卵
回転寿司の鱈子軍艦巻きは北欧に棲むカペリンの魚卵が使われる
危険度の高い着色料など20種近くの食品添加物で漬け込んだもの
■回転寿司の巻き物や弁当店のおにぎりは鱈子の偽装魚・カペリンの卵
回転寿司の鱈子や明太子の軍艦巻き・巻き物、弁当店の鱈子などは、本物の鱈子は使っていません。ノルウェー・アイスランドで獲れる別種魚で、カペリンという魚の魚卵を着色、偽装しているのがほとんどです。鱈子とは全く縁もゆかりもなく、居酒屋の柳葉魚(ししゃも)も全てと言い切れるほど、このカペリンが偽装されます。
鱈子は、本来、スケトウダラの魚卵(卵巣)を塩漬けしたものです。しかしカペリンの身肉が柳葉魚に、魚卵は鱈子や明太子に偽装、さらには数の子・子持ち昆布(どちらも本来は鰊・にしんの魚卵)、飛びっ子(同:飛魚の魚卵)などにも偽装される気の毒な魚です。多くの皆様は疑いもなく本当の鱈子と思って食べているようですが、鱈子特有の卵巣膜がなく、魚卵をバラバラにして使ったメニューは怪しいと思いましょう。
回転寿司の軍艦巻きの工程を見ていると、業務用チューブに入ったものを絞り出しています。こういうのは、皆、ニセ魚卵です。赤い着色料や食品添加物を混ぜて、鱈子のような食感に似せます。でも回転寿司店や飲食店、持ち帰り弁当店などは表示義務がないため、ほとんどが偽装カぺリンの魚卵と思って間違いはないでしょう(コンビニは、正しく表示することが義務付けられています)。昨今の外食業による酷い“ニセ鱈子”全盛を察知、また次項も含めあまり食べないほうがよいのです。
■発ガン性やアレルギーの危険が高い着色料や食品添加物ばかり
鱈子・明太子の2つめの問題は、本物の鱈子であれカぺリンの偽装魚卵であれ、着色料など危険度が高い20種近くの食品添加物で漬け込んでいるからです。
鱈子・明太子の製造は、味付けの他に着色料・身引き締め用剤・品質改良用剤・保存料など20種近くの食品添加物の液に一晩漬けると、質の悪い鱈子でも、たちまち、つやつや肌の高級品に生まれ変わってしまうのです。漬込工程では、鱈子が見えないくらいに“白い粉”の食品添加物を溶かした液で満たされ、食品添加物の量は唖然とするほどだそうです。このように鱈子・明太子は、びっくりするほど多種かつ大量の食品添加物が使われているのです。
下記の使用添加物表を見ただけで、気持ち悪くなります。中でも赤色の着色料や発色剤は、危険度が極めて高い食品添加物なのです。一方、無着色として売りながら、実際は鱈子の“肌の色”を浮き出すための発色剤を使っています。合成着色料の代わりに発色剤を入れただけで、他の食品添加物は全くそのままなのです。極力、市販の鱈子・明太子は、食べないほうが良いのです。このように食品添加物を複合摂取した場合や、長い期間に渡り摂取し続けると、発ガンやアレルギーになる恐れがあるからです。
◇市販の一般的な鱈子の原材料と食品添加物の使用種類
・スケトウダラの卵巣 ・食塩 ・合成着色料 ・ポリリン酸ナトリウム ・アスコルビン酸ナトリウム ・ニコチン酸アミド ・亜硝酸ナトリウム ・ソルビット ・リンゴ酸ナトリウム ・ミョウバン
・乳酸カルシウム ・酢酸ナトリウム ・GDL ・グルチルリチン ・ステビオサイド、など
■本物・鱈子・明太子のミニ情報/鱈子の生産量は北海道、明太子は?
本物の鱈子は、北海道が生産量トップです。一方、明太子は遠く離れた福岡県が1位です。それは明太子が韓国から伝わった食品のため、近い福岡県で盛んになったと言われます。因みに韓国語でスケソウダラを明太(ミョンテ)と言い、その卵なので日本で明太子と名付けたようです(他説もあり)。
回転寿司店を始め激安居酒屋・弁当チェーン・ファストフード店・惣菜店など
の安さの秘密は、こういう魚やネタを使っているからです。
偽装魚とは、本物魚の味や食感に似た外国の別種魚や深海魚のことです。