~四季の味ごよみ~
秋山十三子 大村しげ 平山千鶴
光村推古書院 2002年
ずっしり、みっちり、全編が京言葉。
ハレの日もあれば、ケの日もあって。
季節の行事を大切にし、地の食材に誇りを持って、とことん使い切る。
つつましくも心豊かな町屋の暮らし。
日本に京都があって良かった
「五月:さんしょ」より引用
うれしいことと、悲しいことしかなかった娘時代は、もう遠い昔。くやしいこと、ねたましいこと、おくそく、心配、恨み、そんな心の動きも一通りは味わって、わたしの妻の座も長くなりました。あきらめではないけれど、人生とはそんなにうれしくも悲しくもないものだと思い始めたこのごろ、そんなわたしを肯定するのでもなく、あざ笑うのでもなく、一粒のさんしょは非情にからい。
秋山十三子 大村しげ 平山千鶴
光村推古書院 2002年
ずっしり、みっちり、全編が京言葉。
ハレの日もあれば、ケの日もあって。
季節の行事を大切にし、地の食材に誇りを持って、とことん使い切る。
つつましくも心豊かな町屋の暮らし。
日本に京都があって良かった
「五月:さんしょ」より引用
うれしいことと、悲しいことしかなかった娘時代は、もう遠い昔。くやしいこと、ねたましいこと、おくそく、心配、恨み、そんな心の動きも一通りは味わって、わたしの妻の座も長くなりました。あきらめではないけれど、人生とはそんなにうれしくも悲しくもないものだと思い始めたこのごろ、そんなわたしを肯定するのでもなく、あざ笑うのでもなく、一粒のさんしょは非情にからい。