日本の将来の繁栄につながる戦略、方程式は何か? 近隣諸国との行き交いを進めることこそが、日本の繁栄につながるということを理解する必要があります。真の保守主義者は、繁栄がネットワークの中で生み出されてきたという長い歴史の中での事実を踏まえて発言、行動するはずです。
ナチスの誤った文化的純血主義の結果、何が起こったか。ドイツ圏の文化的影響力は凋落し、未だに回復していません。文化は、交流の中で生まれる。日本が誇るべきすばらしい文化も、近隣諸国との行き交いの中で生まれてきたのです。
領土問題は、典型的な「認知的失敗」(cognitive failure)であり、双方が自分が正しいと信じて譲らない。根本的な解決はありません。日本の立場を譲る必要は全くありませんが、一方で、繁栄の方程式としての、中国や韓国との人的、文化的、経済的交流は、盛り立てていく必要。
もちろん、自衛のための軍事力の保持を否定するものではありません。自衛隊の方々の努力には、頭が下がります。一方で、国の繁栄の方程式が、排外主義や、文化的純血性にはもはやないことも、歴然たる事実であるように考えます。
ジョブズの父がシリア人であり、グーグルの共同創業者のひとりがロシア人であり、ユーチューブやヤフーを台湾人が共同創業したように、今は、民族的、文化的多様性を許容する国の方が繁栄する。日本の将来の繁栄の方程式を、みきわめる必要があります。
軍事力の増強は、かつては「経済行為」でもありました。資源や市場を「領土拡張」というかたちで獲得できたのでペイした。西洋列強も、みなやったことです。今は世界は変わり、軍事を強化しても、それ自体では(武器輸出の効果を除いて)国は繁栄しません。
12月8日(土)、シンポジウム「誰もが移動しやすい街にしよう!」無事終了。交通とバリアフリー(ハードもソフトも)に関する各地からの報告、意見交換が行われました。当事者が声を出し行動することで社会が変わると信じて、誰もが住みやすい街の実現を目指していきたいと改めて思いました。
【長周期地震動 情報をHPで公表へ】大地震の際に高層ビルなどを揺らすゆっくりとした周期の揺れ=長周期地震動の防災対策に役立ててもらおうと、気象庁は観測された場所などの情報を新たにホームページで公表することを決めました。(10:10) nhk.jp/N4515w9L
【マニフェスト読み比べ・憲法改正】各党のマニフェスト・政権公約から「憲法改正」に関する記述を抜粋。憲法改正に関する意見もこちらでご覧いただけます。buff.ly/SL0dDm
軍隊を持ち、戦争をする「普通の国」は、もはや繁栄の方程式ではない。才能や情報が国境を越えて流通し、ネットワークを通して付加価値がつくられる現在から未来にかけての文明の文法をつかんでいる人たちは誰か。「日本を、あきらめない」。古い日本を取り戻しても、国は繁栄しない。
アメリカでは、連帯やネットワーク、賢い政府を標榜するオバマ大統領が当選した。日本では、オバマ氏が象徴するような新しい文明のあり方を担う政治勢力が、あまりにも弱い。だからこそ、小沢一郎さんと嘉田由紀子さんの連帯に注目する。日本の将来の繁栄の方程式を本当につかんでいる人は誰か。
小沢一郎さんが、嘉田由紀子さんの「日本未来の党」に合流された背景には、自立や共生、ネットワークといった将来の日本の繁栄につながるヴィジョンについての、確信があったのだと推測する。一部メディアが報じるような、選挙のための便宜といった表層ではない、太い底流のようなもの。
外国特派員協会の会見の前、控え室の小沢一郎さんは、日本の脱原発はドイツよりもむしろやりやすい環境にあると言われた。ドイツは、脱原発をいったん決めれば、緻密かつ論理的に進めていく。脱原発は情緒ではなく、論理的な帰結であると、小沢さんは強調された。
無党派は数の上では圧倒している。だけど選挙に行かない層だとなめられている。今の政治は「投票に確実に行く人」の方を向いている。だから無党派は万年野党。
昨日の小沢一郎さんとの対談、小沢さんが強調されていた「自立と共生」という言葉が強く心に残った。日本の繁栄の方程式は、ここにある。ネットワークを結び、いかに個性を活かしあっていくか。メディアの中の小沢さんのイメージは、そんな小沢さんのヴィジョンを反映していない。
[新着記事]TPPによる規制緩和で経済復活は幻想RCEPや日中韓FTAを優先すべき――金子勝・慶應義塾大学経済学部教授インタビュー - 2012衆院選 日本再生の論点 bit.ly/W5Y2uH