日本の美を発見する企画第3段、『茶 喫茶のたのしみ』が出光美術館で開催中。
偶然通りがかり、小一時間持て余していた私としては計画していたかのようなグッドタイミング!ということで張り切って見学。
お茶の歴史に興味のある人ならば誰もが楽しめる展示だが、ずっと「見てみたい」と憧れていた牧谿の「平沙落雁図」、これはすばらしい。ご年配の男性が、この軸の前でじっと凝視している姿も印象的だったが、消えてしまいそうなぐらいの薄墨で描かれた雁の様子はまるで描き切られて絵の中に収められる事を拒んでいるように見える。画面が揺らいでいる・・・、凄い!
大名物の数々、そのものの凄さはお墨付きだが、展示の紹介文に来歴が書かれていて、これが面白い。例えば先述の「平沙落雁図」、東山御物→豊臣秀吉→上杉景勝→徳川秀忠→松平忠直と、早々たる顔ぶれの手から手へ受け継がれている。当時の茶室のしつらいに思いを巡らせて展示を眺めると、より愉しめる。
一休宗純の書「諸悪莫作、衆善奉行」も、思い切りがあって晴れ晴れしていて、とても気持が良い。
会期は6月6日まで。
出光美術館
千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル9階
10:00~17:00(但し金曜日は19:00まで)
月曜日休館
入館料 大人1000円
偶然通りがかり、小一時間持て余していた私としては計画していたかのようなグッドタイミング!ということで張り切って見学。
お茶の歴史に興味のある人ならば誰もが楽しめる展示だが、ずっと「見てみたい」と憧れていた牧谿の「平沙落雁図」、これはすばらしい。ご年配の男性が、この軸の前でじっと凝視している姿も印象的だったが、消えてしまいそうなぐらいの薄墨で描かれた雁の様子はまるで描き切られて絵の中に収められる事を拒んでいるように見える。画面が揺らいでいる・・・、凄い!
大名物の数々、そのものの凄さはお墨付きだが、展示の紹介文に来歴が書かれていて、これが面白い。例えば先述の「平沙落雁図」、東山御物→豊臣秀吉→上杉景勝→徳川秀忠→松平忠直と、早々たる顔ぶれの手から手へ受け継がれている。当時の茶室のしつらいに思いを巡らせて展示を眺めると、より愉しめる。
一休宗純の書「諸悪莫作、衆善奉行」も、思い切りがあって晴れ晴れしていて、とても気持が良い。
会期は6月6日まで。
出光美術館
千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル9階
10:00~17:00(但し金曜日は19:00まで)
月曜日休館
入館料 大人1000円