ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

心霊写真?

2010年05月14日 | Weblog
数年前、膝蓋骨変形症というやっかいな病気を発病し、何度も膝に水が溜まって困り果て、色々な治療を試した末に辿り着いたTマッサージ。
マッサージ、というよりは体の不具合を調整してくれる治療院だ。
そこの先生は盲目なのだが、指先で写真が見える。
デジタルはイマイチらしいけど、アナログの写真は凹凸で感じるらしい。
生命を持った生き物はエネルギーが伝わってくるそうだ。

写真展の前に、持ち合わせた数枚の写真を見てもらった(?)時のこと。
螺旋階段の写真を指でなぞりながら、「ここには何があるの?」と尋ねられた。
そこは階段の踊り場、窓から光が差し込んでいる。
素材の違いを指で感じているのかな~と判断し、「先生、そこは螺旋階段の踊り場ですよ。手すりが鉄で、そこだけ木の床面が見えてるんです」と答えた私に、「フ~ン」と先生。
「この写真はもう一回り大きくした方がいいんじゃないかな」というアドバイスをいただき、1サイズ大きく焼き直して展示した。

昨日、治療院を訪れた時に、心霊体験の話になった。
先生は目が見えていた頃から霊媒体質だったそうで、霊的なものと遭遇することしばしば。
ごく普通に、実態のあるものとしてはっきり見えるそうだ。
「心霊写真なんて、よくあるよね」、と先生。
カメラマン歴15年の私だが、心霊写真は撮ったことがない(シャッターが降りなくなったことはあるけれど)。
「残念ながら私はまだ撮ってないし、見たこともないですよ」と答えたら、
「そんなことないよ、この前見た階段の写真、あれ写ってるよ」だって・・・。
「あの踊り場のところね、あそこにいるんだよ。見えないかもしれないけどね。でも、悪い霊じゃないから大丈夫」ええぇっ???
そうだったんだ、全然気が付かなかった、というか、全く感じなかった。

ま、いても不思議ではない場所なんですけどね。

被写体の螺旋階段はオランダ、アムステルダムの「バイブル・ミュージアム」。
観光客は殆ど訪れることのないマイナーなスポットだが、ここの螺旋階段は建築雑誌の表紙を飾るくらい有名。
築100年は軽く越えるであろう歴史的建造物、ましてや展示物が聖書にかかわるものとくれば、霊的な存在がいても全く不思議ではない。
実際、気持ちの良い空間だし。
そう考えると、もしかしてあの写真も、この写真も・・・。
くわばらくわばら。