気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く19 その39  初めての吊橋往復

2021年08月01日 | ゆるキャン△

 塩郷の吊橋は、大井川にかかる吊橋では最長の220メートルを誇ります。高所恐怖症の私には地獄の長さでしかなく、吊橋そのものも映画「遠すぎた橋」のアルンヘム鉄橋のごとく、渡るに渡れない、遠すぎる橋でした。それで妄想がふくらんでしまい、再び英軍第1空挺師団先遣隊指揮官、ジョン・フロスト中佐の心境になってゆき、「とにかく橋を奪取しなければ・・・」と、とりつかれたように橋を渡り始めたのでした。  (アホかお前は)

 

 なにしろ、対岸にはビットリッヒの第9、第10SS装甲師団が待ち構えており、木立ちの間にパンター戦車が見え隠れしているのでした・・・。  (アホかお前は)

 

 吊橋のほぼ中央に来た所で、全身にはいのぼってくる恐怖心に耐えられなくなり、立ち止まって震えつつ、一度後ろを振り返りました。
 ・・・どうしてホロックスの英軍第30軍団はいつまで経っても応援に来てくれないんだ!我々は空挺部隊なんだぞ、敵の戦車師団とどう戦えと言うのだ!!  (アホかお前は)

 

 しかも吊橋の踏板がこの細さ!!横風が凄い!!・・・怖い!・・・マジで怖いんですけど!!

 

 横風がドン、ドンと連続的に強く当たってくるので、そのたびに吊橋が横に揺れるのでした。手はしっかりとワイヤーを握り締めたままでしたが、そのワイヤーが今にも切れて吊橋が崩落するのではないか、と思ってしまいました。

 

 右手遠方に塩郷ダムが見えましたが、その上を敵の戦車師団が迂回してこちらの橋を砲撃してくるような妄想にとらわれてしまい、恐怖のあまり、勢いで吊橋の残りを渡ってしまいました。恐怖心も妄想も、時には役立つものだなと思いました。  (アホかお前は)

 

 というわけで、なんとか対岸に着きました。怖れていた敵の戦車師団はどこにも居ませんでした。  (アホかお前は)

 

 原作コミック第11巻139ページ3コマ目のアングルです。

 

 吊橋からは丘の上に通じる道が続いていましたが、その先へと進む予定は無かったので、周りの景色を見ました。

 

 先ほど吊橋中央から見た塩郷ダムが、この位置からもよく見えました。大井川の流水量は最低限に調節されているようで、川の七割ほどは川底の川原石が白く広がっていました。

 

 で、塩郷の吊橋を今度は引き返して渡ることにしました。映画「遠すぎた橋」の妄想のお蔭で意外にもストレートに渡ってしまっているので、帰りもジョン・フロスト中佐になりきろうとしたのですが、なりきれませんでした。妄想のエネルギー電池が切れたようでした。  (アホかお前は)

 

 仕方が無いので、妄想無しの平常心にて渡り始めましたが、やっぱり怖いものは怖い!!

 

 なにしろ横風が絶え間なく塩郷ダムの方から吹き付けてくるので、吊橋がグラグラと揺れてワイヤー等がビリビリと摩擦音を響かせてくるのでした。

 

 必死の思いでワイヤーにしがみつきつつ、震えが止まらない足を無理矢理に進め、なんとか吊橋の三分の二を渡って大井川鉄道本線の線路の上まで来ました。

 作中では各務原なでしこ達が渡っている最中にSLが走ってゆきました。今回それを実際に見ようとすれば、予定している次の列車に乗らずに吊橋の上で待機し、その次のSL列車かわね号が通るのを待つことになります。しかし、それを実行すると、次の列車はなんと3時間あまり後の17時21分発となり、金谷に着くのが18時過ぎになってしまいます。

 大井川鉄道の普通列車は2時間に1本ぐらいなので、1便飛ばすと待ち時間がものすごく長くなってしまいます。これがゆるキャン聖地巡礼のコース選定に相当の制約を与えていることもあり、今回のように塩郷で降りて吊橋を渡る、という単純な聖地巡礼行動すら、鉄道利用の場合においては難しいのが実情です。
 今回は、寸又峡温泉に一泊しての帰りに、他に予定が何もない状態になったことでなんとか塩郷に立ち寄れた形でした。作中では各務原なでしこが簡単に寸又峡温泉から塩郷に移動している感じですが、実際には全然簡単ではありませんでした。  (続く)

 

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