車体の組み立て工程の続きです。上掲の作中車の前照灯を作ります。キットには前照灯のレジンパーツも含まれるのですが、サイズも仕様も異なるため、実車画像も参考にしながら再現します。
実車の画像でも、作中車と同じ仕様の前照灯が付くのが分かります。T7コンバットカーは試作の1輌のみで終わった車輌ですから、この画像の車輌が全てであり、ガルパンの作中車のモデルも唯一です。
作中では前照灯の裏側の様子も描写されており、実車画像では見えない部分が分かります。
まずプラ板で架台を作りました。左右のフェンダーのサイズがもともと約3ミリほど違いますので、それに合わせてカットした左右の架台も、左側が約2ミリほど長くなりました。これはフェンダーと車体の歪みを完全に直せなかったのが原因ですから、仕方のないところでした。
架台の基部はなぜかきちんとモールドされていました。なのに、前照灯のレジンパーツの取り付け指示位置は異なる場所にありました。とりあえず、作中車に合わせてこの基部のモールドを活かしてゆきました。
プラ板の架台をセットしました。上図は車体右側の架台です。
架台の上に方形板を水平および垂直に組んでL字形の基台を作りました。上図は車体左側の架台です。
前照灯は、キットのレジンパーツではサイズが小さいため、アスカモデルのシャーマン系列のパーツより調達しました。上図の奥にそのパーツ2個が写っています。
左右の前照灯の基礎が仕上がりました。
左右で約2ミリのサイズ差がありますが、見た目にはもっと差があるように見えます。アングルによっては目立たなくなるので、あまり気にしないことにしました。
前照灯の製作と並行して、車体前端に付くステップをプラ板で再現しました。
ステップは、実車画像の赤枠内に見えますので、参考にしました。
前照灯のライトガードは、独特の形状なのでジャンクパーツからの転用がきかず、エッチングパーツの切れ端を細長くカットしたものを曲げたりして作りました。エッチングパーツにはリブのパーツもあったので、左右のフェンダーの前照灯架台の前後に付く分を切り貼りして再現しました。
かくして前照灯の再現工作が完了しました。今回のガレージキットにおいては、履帯に次いで二番目に苦労した部分でした。なお、レンズはパーツが含まれないので、ウェーブのアイズのクリアパーツを使い、塗装後に取り付ける予定です。 (続く)