海洋堂ゆるキャンプラモケイの志摩リンの制作の続きです。上図は志摩リンの胴体パーツに犬山あおいの両脚パーツを仮組みしたところです。御覧のように脚が長く、ブーツのデザインも異なりますので、ブーツは志摩リンのそれを移植し、両脚部の長さと姿勢も改造します。
犬山あおいのパーツのうち、志摩リンの組み立てに使用するのは腰から膝までの大腿部で、歩行姿勢も直立姿勢に買えるので左右の大腿部を並列に直します。上図のようにブーツをカットし、左右の大腿部の向きを削って直立姿勢の並列状態に変えてゆきました。
直立姿勢に直した大腿部の下端を少しカットして縮め、志摩リンの身長に合わせます。プラモケイの4人で志摩リンが一番背が低い点を忠実に再現します。
志摩リンのブーツを移植し、志摩リンの胴体に組み付けました。ヤスリで細部を削って整えながら、直立姿勢の姿にまとめてゆきました。ポケットに突っ込んだ両手はそのまま生かせますが、その下の上着部分が欠けているので、補完する必要があります。
模型の成形用にいつも使っているタミヤパテを盛って、上着下端部の大体の形を作りました。このパテは歯磨き粉のようなペースト状で、これをヘラや楊枝などでパーツに盛って巻き付けました。そのままパテが乾燥して固着するまで置いておきました。
私が普段使っている模型用ダイヤモンドヤスリのセットです。二年ぐらい前にアマゾンで1500円ぐらいで購入したもので、通常のヤスリが金属なのに対し、こちらはダイヤモンドの砥粒がヤスリとして作用するため、非常に鋭い切れ味を持ちます。力を入れなくても削れます。10種類の色々な形状のヤスリがあり、大部分の形のパーツの整形や削り調整などに使えます。 改造や修正の多いガルパン仕様戦車プラモデルの製作では必需品です。
ヤスリで上着下端の段差などを削り出して形を整えました。
整形作業後の状態です。このあと、接着剤を表面に薄く塗って、表面の僅かな凸凹を埋めました。
パーツの塗装に進みました。選んだポスカのカラーは9色、上より黒、青、赤、水色、パステルグリーン、だいだい、白、ネイビーブルー、ダークブラウンでした。
まず台座を緑色で塗って、それから志摩リン本体を塗り、台座にセットしました。台座のパーツは志摩リンのキットには入っていませんので、犬山あおいのパーツを転用しました。
難しかったのはマフラーの塗り分けでした。公式設定図でみるとマフラー部分は4色のストライプなので、上からパステルグリーン、白、赤、水色の順に細筆で塗り重ねました。
頭部も塗って組み立てて、上図のように胴体にセットしました。これで立ち姿勢への改造が完了しました。プラモケイには、こういった改造の楽しみ方もある、と分かりました。他の3人が立ち姿なので、並べる場合は志摩リンも立ち姿であるほうが、バランスが良さそうだな、と思ったのが今回の改造制作のきっかけでした。
さきに作ったヤマハビーノと並べてみました。どちらも1/24スケールですから、ピッタリと合います。霧ヶ峰高原や高ボッチ山に登った時の志摩リンの姿になりますが、厳密にはビーノに荷物を積ませないと忠実な再現になりません。
しかし、志摩リンの荷物類は今回のプラモケイではパーツ化されていませんので、作るなら自作しかありません。これはなかなかにハードルが高いので、今回はあえて荷物類の再現には踏み込まないことにしました。 (続く)