福岡・大牟田『アロマサロンHijiri』 と『 Hijiri+』の日々

~教室と制作活動の記録と日々のあれこれ~

「香りの薬効とその秘密」

2011-04-29 | アロマな雑貨・本
日本薬学会 編 香りの薬効とその秘密山本 芳邦 (丸善)

臭いのメカニズムとかの話もかかれているのですが、
興味深かったのは「歴史が物語る香りの効き目」の章でした。

いろいろな歴史上の人物たちが愛した香りや
そのエピソードなどが 書かれており、思わず「へー」
の連続です。

たとえば、世界三大美女はそれぞれ香りを愛したことでも
有名だったそうですが、特に 楊貴妃なんて
住んでいた家の柱に白檀や沈香を使い、さらに
乳香などをすりこんで家中を香らせたほどの
香り好きで 家そのものも「沈香亭」と呼ばせていた とか。

それに加えて 体内から良い香りを漂わせるために
香りを調合した丸薬を飲んでいた とか。

現代でも 体からバラの香りがするなんていう
サプリのようなもの販売されてますよね
そんな昔から 同じようなことを考えていたんだと
思うと びっくりするやら 感心するやら

こんなエピソードが つらつらかかれてます。
なかなかおもしろいかも。

家族が増えました

2011-04-27 | つれづれ
日曜日、我が家に新しい家族を迎えました
やんちゃざかりの2ヶ月のワンコです。

まだ小さいので 部屋の芳香浴も 濃度を低くしてみたり、
ディフューザーを稼動させる時間をちょっと短めにしてみたり
いろいろ気を使います。

ワンコは嗅覚が ヒトに比べると超高性能なので
気をつけてあげなければいけないこともありますが
アロマを使って、ワンコのストレスをやわらげてあげたり、
大切なワンコに負担をかけない自然の香りで蚤やダニを予防したり
あと 部屋の消臭スプレーを作ったりとか 工夫次第で いろいろと 
ワンコと家族と一緒に楽しむことが たくさんできるんです。

我が家のワンコも アロマ好きになってくれるように
一緒に楽しんでいきます。

ワンコが好きだといわれる香りなど 紹介してくれている
参考になるサイトをご紹介します。

「ドッグアロマ-ペットと楽しむアロマテラピー」

『日本の森から生まれたアロマ』

2011-04-26 | アロマな雑貨・本
「日本の森から生まれたアロマ」
著:稲本 正 (世界文化社)


木工関連の会社をされていた著者が 日本産アロマの開発に至るまでの
経緯とか 森の香り、国産アロマの香りについての話が いろいろと
詳しく書かれています。

国産の精油は 生産量が少なく、希少で 手に入れるには
比較的高価なので なかなか普段使いに 手を出すことができないけれど
この本を読むと 使ってみたいなーという衝動に駆られます。

特に クロモジと ミズメザクラ。

千利休が秀吉とのお茶の席で 和菓子に添えたというクロモジの楊枝、
クロモジの楊枝は新鮮なものだと ことのほか香り高いのだそうです。
フラワーアレンジでクロモジを使ったことがあるけれど
残念ながら そのときは 香りが薄れてて よくわからなかった・・・。
絶滅が危惧されているローズウッドの代用として
注目を浴びているのだそうです。

ミズメザクラは 筋肉消炎剤の香り、つまり湿布の香りだそう。
湿布と同じ サリチル酸メチルが99%も含有されているのだとか!
ぜひ トリートメントオイルにして肩こりを癒したい。。。


桜色の合格通知

2011-04-25 | つれづれ
インストラクター試験の合格通知が届きました

オットは合格するとは思っていなかったらしく
驚きを隠せない様子。

今回の勉強期間の半年は 多忙であり、
大きなショックや悲しみなど いろいろあり、
とても勉強できる状態ではなかった中で
この受け取った合格通知は 重みがずっしり・・・。
たぶん 一生忘れられない通知になるでしょう。

これから 頑張って アロマの楽しさを
ひとりでも多くの人に 伝えていきます

アロマテラピーのしくみ

2011-04-20 | アロマのいろいろ話
そもそもアロマテラピーが心身に働きかけるって どういうことでしょう?
芳香植物の持つ 薬理成分は どうやって心身に伝わるのでしょうか?

アロマテラピーの主役である精油が 心身に働きかける経路には 
大きくわけると二つあります。
ひとつは香りを嗅ぐことで伝わる嗅覚刺激、
もうひとつは皮膚や粘膜を通して血流に乗り体内に入る経路です。

精油の嗅覚刺激

芳香浴などで 空気中に広がった精油の芳香成分は鼻で感知され、
嗅覚刺激として脳の大脳辺縁系に到達します。
ここで重要なのは、嗅覚をつかさどる部位が、脳の中でも本能的な部分である
旧皮質に存在することです。
脳は嗅覚刺激を受け取ると無意識のうちに 視床下部に影響を与えます。
視床下部は ホルモンの分泌など身体機能の調整を行う中枢なので
匂いは本能的に全身の器官の反応を引き起こすきっかけとなり、
心身のバランスを促すと考えられます。

ちなみに ヒトは 一般的に約4000万個の嗅細胞を持っていて
数千種類の香りを嗅ぎ分ける能力があるそうです。
臭いに敏感な犬の嗅細胞は なんと10億個 すごすぎますね。


皮膚や粘膜を通して精油が血流に乗る経路
芳香成分が血流にいたるまでには 実は様々なルートがありますが
吸収された成分は、最終的にはほとんどが肝臓や腎臓で代謝され、
尿とともに排泄されます。

ボディトリートメントなどによって、皮膚から真皮の毛細血管に至るルート。
精油をトリートメントに使用する場合は キャリアオイルなどで
適正な濃度に薄める必要があります。原液塗布は厳禁です

呼吸により、鼻から喉・気管支・肺にとどく間に粘膜に吸着し、粘膜下の血管に入るルート。

呼吸により肺胞でのガス交換時に酸素とともに血流に乗るルート。

経口で口から小腸に至る消化管から吸収されるルート。
他の吸収ルートに比べ、消化管での吸収は強い刺激や身体への大きな負担を伴います。海外では医師の指導の下で経口摂取をするケースもあるそうですが、
精油は口にしないでください。