2014.11.17 (月)
前夜、四国遍路で知り合ったアイさんが引き連れてきた山屋さんたちと
合流した湯の峰温泉を後にして今日の語り部さんとの待ち合わせ場所に向かう
道の駅奥熊野古道ほんぐうで落ち合う
何と何とお若くて愛くるしい女性だ
初めの予定では完全なる雨予報だったので
小雲取越を安全に歩くはずだったが昨夜予報が好転したので
小辺路の最終クライマックスの果無越を歩くことになった
道の駅から少し北へ進んだ168号線の八木尾バス停からバスに乗車
このバスは日本一長い路線バスのJR新宮駅発近鉄大和八木駅行きだ
乗車前の時間を利用して語り部さん(バンちゃんとしておこう)が手書きの地図を取り出して
本日のコースの説明をしてくださる
彼女はれっきとした登山ガイドでもあるのだった
そしてアイさんのお仲間さんもプロだった!!
この方たちはお知り合いの様だ
熊野川に川霧が立ち上る朝
7:24発のバスに乗って十津川の蕨尾登山口まで30分ほど乗車
バスを降りてトイレをお借りする為にホテル昴まで歩き
いよいよ小辺路の十津川~果無集落~果無峠~八木尾までのスタート
あの峠を越えて先ほどのバス停まで下りますよと話すと
え~これはれっきとした登山ではないですかの声
このコースは以前、
2011.04.21にツアーで歩いたことがある
春の一番素晴らしい季節だった
旧トンネルを抜けて歩き出す 8:20頃
最初の関門、柳本吊り橋
昨日、アイさん御一行様は谷瀬の吊り橋を真ん中までも行けなかったらしい(^^)
ホテル昴で一緒になったツアーの方々が渡り終えるのを待ってワタシ達も一人ずつチャレンジ
何しろ一度に5人以上は渡っちゃいけないのだ
バンちゃんの法螺貝の音で安全を祈って渡ります
ワタシはもう4度目なのでへっちゃらですがアイさんも何とかオーライ
あれれ~~槍も穂高も何の事はない彼はいったいどうしたのでしょう??
心なしか冷や汗で顔色が青ざめてましたよ(^^;
民家の横を通って車道を横切ると
登り口に綺麗な湧水があり喉を潤し気合いを入れなおします
下車したバス停近くの赤い橋を見下ろしながら登って行きます
石畳の急坂になってきました
大阪の商人さん達が寄進して作られた道だっけ?
バンちゃん、ちゃんと説明聞いてなくてゴメンナサイ
甘~い枯葉の香りはタカノツメ、唐辛子ではなくて葉っぱが鷹の爪みたいだからだって
説明を受けながら汗をかきかき登る
随分下になった二ツ野ダムにはこれからオシドリが渡ってくるので有名だ
おやおや3年前に来た時にはこんな柵は無かったよな
天空の里への第一歩
皆んなこれこれ~写真で見たことある~~と暫し天空の里を楽しむ
ヒロインのおばあちゃんと仲良く一枚
バンちゃんがツアーの語り部さんとも馴染みなので恩恵に預かっての写真撮影でした
ツアーの御一行様たちは○ラブツーリ○ムさんで東京から小辺路を三泊四日で本宮大社まで
熊野古道を歩こうというPRも兼ねての歩きでカメラマンさんも同行されてました
集落を通って更に高度を上げます
枝垂れ桜咲くころにもう一度如何かな
道標の中でも菱型角柱は珍しいそうです
左 やまみち
右 くまの道
この辺りでは高野山から熊野への表示です
集落に別れを告げて山道にと分け入ります
リンドウが一輪、爽やかに見送ってくれます
十津川村の人々は信仰心暑く
道中の安全を願って西国三十三観音様を安置してくださってます
大正十一年の事だそうですよ
開眼に当たっては十津川村にはお寺もなく那智青岸渡寺から御坊様がいらしてくださったそうです
33.32.31番さんは今ではこの古道脇から外れてお参り出来ませんが
30番さんからお参りしながら登りましょう
天水田跡で水分補給の小休止 10:10頃
山口茶屋跡の防風林はこの春に来た時に唖然としましたが
時の流れ、自然界の当然といえば当然
地蔵尊も益々痛み倒れてます
如意輪観音様は何となく愛嬌があります
登るに連れて樹間から見える山並み
4度目にして初めてあの玉置山から宝冠の森が見えた
あと少し、観音堂までひと汗かきましょう
11:15頃 観音堂到着
トイレ休憩、美味しい水は掛け流し
給水バッグに詰めて行きましょう
ツアーの御一行様も到着、ここでお昼になさるようです
ワタシ達は峠の先でお昼にすることにしてお先に登ります
ツアー様とご一緒の時にバンちゃんが法螺貝を披露すると皆さん大喜び
元気が出るようです
見晴らし台(台はないけれど)
北方向は高野山からの小辺路、三浦峠越えの山並み
北東方向は
奥駈道の釈迦ケ岳方面
何だかうっすら白く感じます
更にその右手南に目をやれば
やはり奥駈道が続く、笠捨山方面
まぁ良くも歩いたもんだと感慨に浸りながらも
まだ繋げていない釈迦ケ岳~倶利伽羅岳間をいつの日か歩きたいものだと思うのでした
いよいよ本日の一番の急登
あら、ここは道が綺麗に修復されていますよ
この春にはまだまだ崖状態で危険でした
さぁてようやく果無峠に到着です 12:05頃
1050mほどの標高です
記念写真を撮って暫く休憩
お天気は夕方まで持つはずでしたがポツポツから少し雨脚が強くなってきました
湯の峰荘で握ってもらった朝食用のおむすびを急ぎ食べて下山にとりかかります
ザックカバーと上衣だけは雨、寒さ対策をして下ります
六字名号碑
外国人様向けの案内板(^^)
下りと言えども1050mまで登ってからです
結構急なんですよ、足もと気を付けてね
お!! アサマリンドウが咲いてますよ
雨ですぼんじゃいましたけど~~(^^;
隣はツルリンドウです
二十丁石の表示も面白い
マイルストンなんだね~~(^^)
これは力比べでもしてこんなになったのかなぁ?
表面に水を流せば刻まれた文字が良く判るようですよ
時に素晴らしい紅葉も楽しみながら段築道を駆け下ります
やっとこさで本宮大社方面が見えて来ましたよ
遥かに霞んでいる山並みの先が小雲取、大雲取を越えて行く那智山方面です
七色集落への分岐まで一気に下りました 13:55 頃
ママコナも雨に打たれて葉っぱが赤紫に椛してもなお花を咲かせています
この取水槽にはきちんとメーターが着いてますね~~
国道168号線が見えて最後の石段を用心しながら下ります
はい、無事に八木尾バス停に到着 14:50頃
安全にガイドくださってありがとうございました
せっかくですので西国観音霊場1番さんにお参りに行きましょう
初めて一番さんにお参りしました
左端に外れて鎮座されていました
車に戻り
ここからはちょいとズルして歩きは終了
車で本宮大社へお参りです
日本一の大鳥居の立つ本宮大社の旧社地の大斎原へもお参りします
お参り済んで視界の先にぽっかり雲間に見える山の先っちょ
あそこから降りてきました
土地の酒屋さんをバンちゃんが紹介してくださり
今夜のお酒や自宅へのお土産を買い込んで
バンちゃんとはお別れ
素敵な語り部さんでした
お世話になりありがとうございました
それではワタシ達は今宵のお宿
川湯温泉へと向かいます
到着してすぐ民宿の前が河原に湧き出ている、かの有名な川湯温泉
湯気が上がっています
男性はタオル一枚でも構いませんが
一応、アイさんとワタシはピンクのセパレーツの湯衣をお借りして混浴です
雨も大したことなく
まったりと温泉を楽しんだあとは
予想だにしなかった夕餉のひと時が待っていたのでした
熊野に集う