2015/06/21 (日)
最終回の二日目
昨夜はご機嫌な会食中にざんざざんざと音を立てて大雨が降った(--;
そんな大雨の中を串本から素敵なブロ友マリンさんが仕事の疲れの残る体で
わざわざ会いに来てくださると言うサプライズもあった
朝早くに気になり目覚めると古座川の川面から霧が登り雨が上がっている
シメタ~~!!
朝ぶろに飛び込み朝食をしっかりと頂き「ぼたん荘」を後にした
バスで昨日のゴール地「みんなの店」の前の駐車場に移動してストレッチ
8:00 歩き始めます
四国歩き遍路の時と同じような潜水橋を怖々渡ります
前方に見えてきたのは三山冠(さんざんかん)
南紀の里山なのにシャクナゲが咲く不思議な植物分布の山だそうだ
登ると結構危険な朽ちた梯子などがあってワイルドで奥に見事な滝もあるそうだ
耕作地帯は鹿除け柵がありここも漏れなく扉を開閉して通行しなければならない
潤野地区に入って地元の方がツア御一行様にと朝採れのトマトのお接待
ジューシーで美味しかった
石切り場には小さなお不動様が祀られていた
小川(こがわ)との合流地点
左の橋の上流へと訪ねると有名な滝の拝
行ってみたいよなぁ~~
ボウズハゼの滝登りに沼エビも鮎も皆んな苦労して滝登りして
古座川源流域へと清流を求めて旅するのだ
ハッチョウトンボの生息地でもある
時に深淵となり水の色が濃くなる
ボタン岩へとやってきた
どう見ても牡丹の花には見えないと不思議に思って検索したら
どうやらあの虫食いの穴の中の一つ一つの岩がまるで牡丹の花の形をしているのだそうだ
遠くからは残念乍ら確認は出来ない
9:30 前回の昼食のお弁当と夕食、今回の宿泊と昼食のお弁当
そしてトイレ休憩にと三度お世話になる「ぼたん荘」さん
接客が素晴らしかったです
古座川のこの辺りは月野瀬と言われている
漆淵の向こうに聳えてる岩山は少女峰
十七ケ嶽とも呼ばれて「おふじ」という少女の悲話が伝わる
対岸にこんもりと茂る森は社殿のない古い形の神社
森は古座川の天然記念物
昔、古座川は祓川と呼ばれて祓いの宮が祀られ
行者さんが古座川でみそぎを行った場所だとの事
おや? 冷泉が湧いてるのでしょうか
車道に面した場所に建ってます
個人温泉の様で他人様の入浴は出来ないとお断り書きがありますよ
少し硫黄の匂いが漂っていました
これまた前方には面白い岩峰が見えて来ました
岩峰の下に回り込むと洞窟になっていて何やら岩に詩歌が彫られています
後南朝の遺跡らしいですよ
南北朝時代に古座川の奥に落ち延びた朝里家一族の子孫が彫ったとか
宮内庁に遺跡として認めてもらうよう掛け合ったが
一蹴され認めてはもらえなくて忍びなく書き残したようです
この辺りは石切り場跡が続き今にも岩が崩れ落ちそうです
宇津木石の採石場跡
連綿と続く古座川弧状岩脈から切り出された石は
道路建設や石垣に使用されたそうです
10:30 川中に岩の島が見えてきました
これぞ有名な河内様(こうちさま)
河内祭りが行われますね
厳かな神事の中でも特に江戸時代に沿岸捕鯨舟で栄えた古座の鯨舟に華やかな装飾をした
御舟の水上渡御が美しいですね
見物ツアーもありますよ
島全体がご神体ですので遥拝所が設けてあります
この古木は古座の紹介のパンフレットにも良く登場するそうです
河内様を渡御舟はぐるりと回りますね~
河内様より古座川上流を望む
お清めは海の満ち潮を献上
旧道はトンネルの上を通っていたようだ
やがて愛宕神社へとたどり着く
神社の鳥居の前に鎮座するのは
西国三十三度供養塔(西国三十三ヶ所巡りを三十三度満願の記念)
神仏習合の名残のお地蔵様は何故か貝殻のレイをかけておられた
少しお行儀のお悪いお方は如意輪観音様
11:05 少し歩いて古座川町役場
ここも懐かしいなぁ
熊野古道、大辺路(おおへち)歩きでも立ち寄りトイレをお借りした
もう四年も前の事だ
今日もトイレをお借りしてランチタイムとなった
この交差点を左へと大辺地歩きは続く
暫く行くと国の天然記念物の蟲喰岩があり地蔵峠、八郎峠を越えて那智勝浦に至る道だ
その途中にマリンさんから戴いた無患子の古木がある
渡船の碑が残っていた
石碑は穴が開いており舟を繋いでいたのであろう
古座川が河口近くになりゆったりと流れている
川での遭難が相次ぐのでお地蔵様が祀られたようだ
司馬遼太郎氏は何故か古座街道の歩きをここで終えられているそうだ
中途半端だね
街道はまだ河口へと続き神戸神社(こうどじんじゃ)に立ち寄る
鳥居や社のない古式の神社
この神社の杜が素晴らしい植物の宝庫
多分、南方熊楠氏に依って守られたのだろう
境内にはスダジイの巨木
神社を後にして古座の古い街を歩く
JRきのくに線を境に古座川町から串本町へと入る
この鉄橋は戦前にもしかしたら列車に戦車を積載して通るかも知れないからと軍からのお達しで
作られた頑強な物、今でも現役として橋脚は頑張っているとか
古座川に中洲が見えてきた辺り
昔は木船の造船所があったそうだ
あのビキニで死の灰を浴びた第五福竜丸もここで造船されたそうだ
確か対岸に記念公園があったと記憶している
古い旅館で今はもう営業はなさっていないが昨日の語り部さんのお宅の横を通過
山門に迫力のある善照寺に立ち寄る
山門の写真は撮り損ねた(^^;
狭い路地の一角が急に広くなっている場所
広小路と言われ街が火事で全焼するのを防ぐ為の工夫
この辺りで一番古い家ではないだろうか
廻船問屋さんだったのかも
12:50 札ノ辻
古座街道道路元標がある
これにて古座街道を目出度くゴールです
川端には古座川舟渡し場跡の石碑が立っている
国道42号線の古座大橋の下に九龍島(くろしま)が見えている
狭い路地でバスが迎えにこれないので暫く大辺路を歩いて行くと
古座神社に着いた
鳥居の向こうにやはり九龍島が見える
拝殿の奥に本殿への階段が続くがここから先へは普段は参れないようだ
もう少し街中歩きです
大辺路の一里塚にあったと言われるお地蔵様はお背が高い
150㎝以上はあるよ
この辺りは捕鯨の時の血洗い場だったらしい
13:20 ようやくバスの待つ駐車地に到着
〆のストレッチを行い歩きは終了です
6回にわたって案内をしてくださった語り部さんが見送りしてくださった
今日は入浴がないので着替えやトイレ休憩を兼ねてお土産物のひとつでもと
橋杭岩観光センターに立ち寄る
とても素晴らしい青空が広がっていた
一月に一回目をスタートした時
最後まで参加できるか不安だったが何とか休むことなく参加出来た
ツアーに合わせて仕事も繰り合わせ他の気になるイベントや山行きも控えての完歩
やはり嬉しさがこみ上げる
歩いて良かった
古座街道歩きもこれにて終了!!ありがとうございました
こうしてひつひとつコツコツと街道を歩いて繋ぐのが大好きなのであります
長い独りよがりの街道ウオークにお付き合いくださってありがとうございました
やっとやっと手抜きで書けた記事であります
暫くは鳴りを潜めておきます(笑!)
おわり