~今月の特選句~
初春に微笑み顔の涅槃像・・・良臣
明けましておめでとうございます。
俳句・川柳などの短詩型文芸の同好会「花衣会」では、毎月各自3句の作品を
会報に掲載し発行しています。
その発行数は、今月で82号になりました。
昨年から、勉強会として句会を2ヶ月毎に開催しています。
今回は、その内容を報告します。
第9回 「花衣会」句会開催!!
と き 平成31年 1月24日(木) 午後3時から
ところ 広島市基町 退職者の会会議室
出句数 各自3句
リーダー 立川 良臣
講 師 岡部 泰行
出句3句の中から、1句ずつ選句した作品を掲載します。
襷継ぐビルの空っ風ヒロシマに・・・岡部 泰行
冬晴れにつなぐ襷の箱根道・・・沖本 恵子
冬ざれに心和ます咲く椿・・・立川 良臣
峰々に響く三鬼の寒太鼓・・・土居 旭
若水を汲みて茶茶入る詫ずまい・・・中山洋爾
軒先に大根干や過疎の家・・・長岡 和子
平成で終りにしたいと賀状くる・・・浜本 文雄
病廊の絵見る病み人冬帽子・・・林 世紀雄
参道を進み風無し初詣・・・小林 順子
今回も、力作ありがとうございました。
勉強会での研鑽の成果が、少しずつ現れているのではないでしょうか。
次回は、3月28日(木)午後2時からです。
投句は、3月20日頃迄に土居までお願いします。
今年もよろしくお願い致します。
~じゆうな広場~
「尊厳死の宣言書」に想う
土居 旭
尊厳死の宣言書
私の傷病が不治であり、かつ死が迫っている場合に備え、医療に携わる方々に
次の要望を宣言します。
一、私の傷病が、現在の医療では不治で、死期が迫っていると診断された場合、
いたずらに死期を引き延ばす為の延命装置は、一切お断りします。
二、但し、苦痛を和らげる処置は、最大限実施して下さい。
三、私が、数ヶ日以上にわたり、いわゆる植物状態に陥った時には、一切の
生命維持装置をやめて下さい。
四、以上、私の意志に親族等の意見、介入は一切無用です。
私は、現在健全な心身状態で、右宣言いたします。
平成 年 月 日
氏名
医療の発達と共に、回復の見込みがなく死期が迫っていても、人工呼吸器や
心肺蘇生装置をつけ、点滴で栄養補給をするなど、生命を維持するだけの延命
治療が行われるようになった。
人工的に寿命を永らえることなく、個人を尊重し、最後まで人間らしく生きる
ための方法が、尊厳死です。
日本尊厳死協会では、延命治療をすべきか尊厳死を選ぶべきか意識が衰弱して
判断ができない状況に備えて、本人が自然死を望む場合、元気なうちに意思を示す
「リビング・ウイル」を提唱している。
私も、最近親族や友人との別れがあり、このことを痛切に感じていた。
良心的な病院では、事前にリビング・ウイルの意思表示を求めるという。
また、別の病院では、不要と思われる延命治療を積極的に行い、本人も家族も、
医療費を負担する社会も困難に直面している。
リビング・ウイルについて、今以上に社会的な認知が必要ではなかろうか。
*「リビング・ウイル」とは、
人生の最終段階(終末期)を迎えた時の医療の選択について、事前に意思表示
しておく文書のこと。
*このコーナーは、花衣会会員の自由な想い、意見、感想などを綴ったコラムです。
遠慮なく投稿願います。お待ちしております。(土居記)