福山むつみ俳句会 2022.08.22 NO.353 | |
定例句会の結果 (出席者 互選) | |
老いの足一歩二歩三歩と墓参り | 林 久晴 |
夏草や死闘の末のにおいあり | 作田嘉弘 |
父偲び会話のはずむ盆の夕 | 大平康子 |
さやけしやデイサービスの迎え待つ | 横山ノブコ |
球児泣き肩たたき合う夏の空 | 藤井富志子 |
ストローの先でカラカラ夏の音 | 藤原泰江 |
夏の月暗さほどよき千鳥足 | 浜谷義和 |
不意の訪ふ置き薬屋に晝寢覺 | 多木伸一 |
田の畔に赤とんぼ二匹睦あみ合 | 高木光子 |
百日紅 | |
福山むつみ俳句会 352号 2022年8月発行 PC編集 浜谷義和 | |
*次回 定例句会は9月26日です | |
~今月の特選句~
開かれし秘仏の扉秋の風・・・和子
墓庭や先祖見守る百日紅・・・立川
豪雨禍の側溝あふる苔青し・・・千波
40度に迫る連日連夜の「猛暑・炎暑・極暑」、「熱帯夜」・・・。
一体どのような言葉が相応しいのか、生まれてこの方初遭遇の事象の
数々に、いささか戸惑っています。
この世界規模の異常気象にしても、自然災害にしても、もはや異常
ではなく、当たり前の現象として対処せざるを得ない現実に直面して
いる。
科学・技術・文明の発展で、甘い果酒に酔いしれた人類が、果てし
ない欲望と倫理なき思情により、開発・発展という名のもとに、自然
破壊を繰り返して来た結果ではなかろうか・・。
経済的繁栄か、生存かが問われている。
さて皆様、コロナ禍を含め、核戦争の気配等々人類の生存が問われ
るような厳しい情勢の日々、いかがお過ごしでしょうか。
俳句・川柳などの短詩型文芸同好会「花衣会」では、ささやかなが
ら、毎月各自3句の作品を会報に投句し発行しています。
その作品集の発行数は、今月で125号になりました。
また、平成29年から勉強会として、句会を2ヶ月毎に開催しています。
今回は、その内容を報告いたします。
第31回「花衣会」句会開催!!
と き 令和4年 8月9日(火) 午後2時から
ところ 広島市中区基町 NTT基町ビル7階会議室
出句数 各自3句
リーダー 立川 良臣
事務局 土居 旭・濱本 文雄
今回は、その中から1句ずつ選句した作品を掲載いたします。
玉の汗流れる汗も同じ汗・・・沖本 惠子
野菜とりハサミで切るや蜘蛛の糸・・・勝島 千波
熱砂ゆく街は静寂人まばら・・・小林 順子
夕暮れや児童帰れと蝉しぐれ・・・立川 良臣
黒南風や改憲の声吹き荒るる・・・土居 旭
ヒロシマの空の青さや原爆忌・・・長岡 和子
トビウオの見事な滑空青い空・・・浜本 文雄
参院選野党の仮面音はゆ党・・・松本 健三
今回も力作ありがとうございました。
勉強会での研鑽の成果が、少しずつ現れているのではない
でしょうか。
次回も健吟をお待ちしております。
*次回の勉強会は、10月11日 (火)午後2時から
会場は、NTT基町ビル7階 会議室です。
投句は、3句を10月5日迄に濱本さんまでお願いします。
福山むつみ俳句会 2022.07.25 NO.352 | ||
定例句会の結果 (出席者 互選) | ||
会えなくて案ずるのみの夏過ぎる | 大平康子 | |
蝉時雨いよいよ始まる甲子園 | 藤原泰江 | |
夾竹桃咲きてあの日の近づきぬ | 多木伸一 | |
町内のここも廃屋夏落ち葉 | 作田嘉弘 | |
妻不在土用鰻をひとり食む | 浜谷義和 | |
身支度し今宵の出番糊浴衣 | 林 久晴 | |
痛風の夫を残して草むしり | 藤井冨士子 | |
打ち上がる花火見上げる子らはしゃぐ | 倉田里子 | |
青田波白さぎ一羽美しい | 高木光子 | |
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福山むつみ俳句会 352号 令和4年(2022年)7月発行 | ||
PC編集 浜谷義和
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