へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

中国だけが景気回復

2009年10月23日 03時56分18秒 | Weblog
世界的に景気回復が進まない中、中国だけが高い経済成長率を回復しようとしており、一部では不動産価格が高騰してバブルに近い状態になっているが、これを支えているのは「思い切った財政投入で内陸部の公共事業を増やした」と言う事があるだろう。
中国が思い切った財政投入が出来る要因の一つに「一種の贅沢税」を課していることがあるのではないだろうか。
日本でも過去に似たような制度があったようであるが、この「贅沢税」、急増する「富裕層」から取り立てているのだが、富裕層からの反発は殆どないらしいから驚きである。
一つの典型的な例として、上海における自動車の購入をあげて見よう。
最近の事はわからないのだが、3年前でも、年収が日本の10分の1程度しかない中で、「車の価格は日本より高い」ばかりか「ナンバープレートを手に入れるのにもお金がいる」のである。
このナンバープレート、「世界一高いブリキ板」と言われるほど高価で、毎月の発行枚数に制限があり、入札で価格が決まるのだが、その価格は「3年前で50万円くらい(日本の物価にスライドすると、500万円くらい?)」にもなるのだが、手に入れようとする人が多いため年々高騰していると言う。
ブランド品、日本の化粧品、コーヒーなども、日本で売られている値段より高いにもかかわらず買う人がかなりいるのである。
私が中国に行くときに何時もお土産に持ってゆくのは「ネスカフェ・ゴールドブレンド」なのだが、日本では400円くらいでも買えるものが、中国では「日本円で1万円以上の値打ち」に化けてしまうのである。
日本で取れるアワビ、ナマコなども、質の良い物の多くが中国に輸出され消費されている。
このように富裕層からの税収で支えられている中国であるが、当の富裕層の人たちは「沢山の税金を払うのは金持ちの証明である」と考え、誇りに思っているらしい。
日本の金持ちが「何とかして税金をごまかそうとしている」のとは大違いであるが、稼ぐ額も桁違いに大きいのだから「たいしたことは無い」と思っているのかもしれない。
「日本は格差社会」などという輩も多いのだが、中国から比べれば遥かに小さいが、中国の人に言わせれば「インドの方がもっとひどい」と言うのだから驚きである。
国土の面積が日本の25倍で、人口が10倍以上もある国である、まだまだ潜在的な発展の余地があるのだから仕方ない事かもしれないが・・・・。
コメント
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