へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

自分勝手な話

2009年01月13日 02時14分03秒 | Weblog
お昼前にある人から「○○がお金を貸してくれと言って行くかもしれないから気をつけろ」と言う電話があったのだが、○○と言う男の名前にはまったく覚えがないのだが、夕方現れた男の話を聞いているうちに思い出した。
10以上前に勤めていた会社に派遣会社から派遣されてきた男で、「不況で仕事がなくなりお金がないので貸して欲しい」と言うのだが、私は「ずいぶん虫のいい話だね!」と言って相手にはしなかった。
普通の人の感情からすれば「かわいそうな事を・・・・」と思うだろうが、これには深いわけがあるのだ。
そのわけとは、同じ会社で一緒に働いていたときの話で、彼が働き始めて1年くらいたった頃だと思うのだが、真面目に働き仕事に対する能力も高かったので、会社のほうから「君が望むなら派遣会社に話して正社員として採用するのだが」と言う話が出たのだが、その話を聞いた私が「良かったね!」と言ったところ、「その話は断りました」と彼は言うのである。
「こんなチャンスはめったにないから考え直したほうがいいと思うよ」と繰り返し言う私に対して彼は「正社員になって一つの会社に縛られるのはいやだ、派遣なら仕事に飽きたら直ぐに別な仕事に移れるから派遣のほうが良い」と言うのである。
程なくして彼は他の会社に移っていったのだが、当時の社員名簿を彼は持っていたのである。
初めは必死に泣きついてきた彼も、私が当時の話しを始めると黙って下を向いたまま寂しそうの立ち去っていったのだが、私も何とも言えぬ嫌な気分になってしまった。
正直な話をするならば「少しくらいなら貸しても」と思ったのだが、どうしても個人感情が邪魔をして貸すことが出来なかったのである。
「個人感情?」とは、当時の私は「入社したときの年齢が規定より2ヶ月遅かった」と言う理由で「正社員ではなく準社員」にしかなれず、数年後の企業合併では「合併先に準社員と言う制度がない」と言う理由で、「契約社員」として使ってはもらえたのだが、2年後には「契約の更新は出来ない」といって切り捨てられてしまったのだが、正社員は全員残ることが出来たのである。
彼が正社員に登用する話を素直に受けていればこのような事にならずに済んだのではないかと思うと、どうしても貸す気になれなかったのである。
麻生総理が「本気で働く気が有るのかどうか・・・・」という発言をして物議を醸した事があるが、一部には自ら派遣やフリーターを選んだ人がいることも確かである。
自ら派遣やフリーターを選んだ人は、嫌な言い方では有るが「自業自得」と言われても仕方がないのでは?・・・・。
「まさかこんな事になるとは・・・・」と彼も言っていたのだが、私に言わせれば「危機管理(危険予知)能力が不足している」と言うしかないだろう。
「何時までも、有ると思うな親と金、無いと思うな、運と災難」である。
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