へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

デフレスパイラル

2009年11月24日 04時36分22秒 | Weblog
消費者物価の低下が続いていて、ついに政府もデフレを認めざるを得ない状態に陥っているのだが、何故デフレになったかについての認識に少々おかしなところがあるように思うのだが・・・・。
そもそも今回のデフレが置きた理由を「景気が落ち込んで消費が減ったから」と言うような言い方をしているが、本当にそうなのであろうか。
単純に考えれば「正にその通り」と言いたいのだが、それだけの理由で片付けてしまっては本質的な問題の解決にはならないと思わなくてはならないだろう。
本来「外需依存型社会」である日本にとって重要な海外の市場が、韓国、中国などの後発組に食い荒らされてしまい、「内需の掘り起こし」と言う事に取り組もうとしているのだが、「少子高齢化」と言う大きな壁の前で立ち往生するのは目に見えているが、立ち往生程度で済むなら苦労は無いのだが、余程気をつけないと「デフレスパイラル」に陥る危険も覚悟する必要があるだろう。
物が売れない→売れないから価格を下げる→企業の収益が悪化する→リストラ・倒産によって失業者が増える→お金が無いから物が買えない→物が売れない・・・・と、際限の無い悪循環(デフレスパイラル)が起きるのである。
さて、政府や有識者などが「内需の掘り起こし」などと簡単に口にしているが、今の日本に一体どんな内需(潜在需要)があると思っているのだろうか。
車や家電製品など、主だった物が殆どそろい性能も向上した現在、私の周りで「今欲しい物は何ですか?」と聞いても「・・・・?、お金かな!」と言う答えが多く、「これ以上物はいらないよ」と言う答えも多い。
このように殆ど「飽和状態」と言ってよい現状を考えれば「内需の掘り起こし」など言う絵空事には騙されないほうが良いと思うのだが・・・・。
さて、日本が「経済大国」だ「技術大国」だなど「大国」と言う言葉に酔いしれている隙に、中国と言う「超大国」が出現してしまったのである。
「超大国」が出現してしまえば「大国」の影が薄くなるのは仕方ない事で、早晩「大国」と言う言葉は「死語」になってしまう可能性さえ心配しなくてはいけなくなってきている。
このように、何を考えても日本の立つ瀬は少なくなってしまい、インドの台頭なども考えれば「最早これまで」と考えるほうが良く、「ナンバーワン」ではなく「オンリーワン」を目指すべきだと思うのだが・・・・。
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