今日おかしなお菓子を一粒たべて
狂人の真似事をしていたら
すっかりおかしくなってしまった
すこしでも嗤ってほしくて
頭をかき毟った
実は全部わたしの茶番でした
おどけてひろげた手のひらには
なにも残っていなかった
だれもが潮を引くように失せたから
代わりに自分をわらってやった
ばかだなぁ
ばかだなぁ
繰り出す言葉は波のような
淀みに浮かぶ吸い殻のような
眉を寄せることが受容であるなら
次に吐き捨てられた唾は涙なのだろうか
この世にかけがえのない関係性が成り立つのなら
しねはすきで
ころすはあいしてるなんだろう
だとすれば、はじめからそう教えてくれればよかったのに、
そんなことも知らなかった頭のわるいわたしは、きっとわたしは大切にされていないのだと勘違いしていた
心がおかしいとおもっても
だいすきなのは
反吐がでるものほど
ほしがるのは
まだおかしいふりをしているだけなんだ。
【おわり】