児童文学作家を目指す日々 ver2

もう子供じゃない20代が作家を目指します。ちょっとしたお話しと日記をマイペースに更新する予定です。

おかしなおかし

2021-02-16 | 物語 (電車で読める程度)
今日おかしなお菓子を一粒たべて

狂人の真似事をしていたら

すっかりおかしくなってしまった

すこしでも嗤ってほしくて

頭をかき毟った


実は全部わたしの茶番でした

おどけてひろげた手のひらには

なにも残っていなかった


だれもが潮を引くように失せたから

代わりに自分をわらってやった

ばかだなぁ

ばかだなぁ

繰り出す言葉は波のような

淀みに浮かぶ吸い殻のような


眉を寄せることが受容であるなら

次に吐き捨てられた唾は涙なのだろうか


この世にかけがえのない関係性が成り立つのなら

しねはすきで
ころすはあいしてるなんだろう


だとすれば、はじめからそう教えてくれればよかったのに、


そんなことも知らなかった頭のわるいわたしは、きっとわたしは大切にされていないのだと勘違いしていた


心がおかしいとおもっても
だいすきなのは

反吐がでるものほど
ほしがるのは


まだおかしいふりをしているだけなんだ。


【おわり】