お昼寝。
ふたりがころんと横になる。
薄暗い雲の影
お布団に身を寄せて
いっしょにころんとなる。
少し寒い。
もっと遊んでに答えられない
うまく体が動かない。
だからふたりが寝てくれてほっとした。
こんな親じゃだめだよね。
静かだった。
遠くで救急車のサイレンが聞こえた。
試験に落ちた。だからもう何もかもが取り返しのつかないほど台無しになってしまったような気分だった。
これからどうしよう。
いつもそればかり考えている気がする。
ふたりはまだ眠っていた。
寄り添うには頼りない。
より良いように謀りたい。
どうもうまくいかないな。
どうもうまくやってくしかないな。
今更だね。おあいにくさま。
長いまつげと小さな耳が可愛くて
仕方なかった。
ありがとう。ありがとう。
【おわり】