楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

明けましておめでとう

2007-01-01 12:15:49 | 生活
明けましておめでとうございます。
朝まで生テレビを見て朝を迎えました。
自宅から見事な初日の出を拝むことができました。



今年1年、皆様が健康で幸せな年になることを願いつつ。
正月は、忙しくなる1年に備えゆっくりと読書などしながら過ごしたいと思います。
読書したことから学んだことをここへupしていく。
自分のための記録と人へ伝えたいという思いを満足させるブログには益々はまりそうです。
今年1年、またよろしくおつきあいお願いいたします。

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おおみそか

2007-01-01 01:52:56 | 読書
 おおみそか。紅白歌合戦を聞きながら読書。先の幕末・維新を読み終える。本当に面白かった。しかし疑問もわき上がる。先に紹介したように世界が見えていたのは江戸幕府であった。しかし負けた。過激攘夷では通用しないことを急速に学んだのである。幾多の犠牲を出して。そして大人になった。列強の傲慢に未開国として如何に対応するか。忍耐と粘り強い交渉。そして実は日本は占領することが西欧列強の戦略ではなかった、ということに救われたのだと。この後者の解釈は全く新しい、しかし説得的である。

 明治政府の急速な改革は大規模な叛乱を招き、最後は西南戦争で収まるが、その血を流した過程とそこでの人間模様が手にとるように見える、歴史書であった。幕末封建時代は本当に悪だけだったのか?じゃ、なぜ250年以上も安定が続いたのか?という私の長年の疑問も少し解けた気がする。明治維新の攘夷思想が最後は壮絶な第2次世界大戦となり、「明治以降は日本ではない」とする司馬遼太郎の思いと通ずるものがある。

 この時以降、日本は急速に西欧文明を取り入れるが、日本を未開国、そう馬鹿にする西欧への怨嗟。その構図は今も根底にはある。日本の科学は世界を圧巻しなければならないという政治の要請、経済の要請。その根底的思想は「攘夷」である。
 しかし怨嗟から出発すると、それを成し遂げたかに見える時、傲慢が生まれる。日露戦争のとき、そして第2次世界大戦開戦期、80年代日本の経済バブルの時、それがあった。もう一度道を間違えたくないものである。
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