富永さんのことばかり書いて申し訳ないが、富永さんに始めて実際に会ったのは、篠島です。1月3日に篠島の祭りがあり、そこで会おうということになり撮影に出かけたのです。富永さんは6人の写友一緒に民宿に泊まるので、一緒に泊まらないかと言われ、私も仲間に入れてもらった。でも女性は富永さんだけで、度胸があるなぁ同じ大部屋で寝るなんて、思いました。でも富永さんだけ個室でした。当たり前か。まぁそんなことではなく、初めて路上で顔と顔を始めてあわせて立ち話をしたとたん、胸元からコロッと落ちたのです。それはアベノン21ミリのファインダーでした。「よく落ちるのよ」と言って平気な顔なんです。大丈夫かと思い見せてもらったら、丸いファインダーの外観が奇妙にゆがんでいてレンズ部が貝状に欠けていました。覗いてみると、デスーションがひどく「なんなのこのゆがみは」こんなのは使えないなぁと思いましたが。それが今では、私の手元にアベノンの21㎜レンズと落ちてデコボコのファインダーがあります。写友が引き取ったのを、後日、無理に譲ってもらったのです。今でもファインダーはもっと奇妙にゆがんでいます。それがなかなか味があるんです。
21㎜レンズの写りは、すばらしく良く、線が細い描写です。ずーと私の手元において置きます。ずーとです。
21㎜レンズの写りは、すばらしく良く、線が細い描写です。ずーと私の手元において置きます。ずーとです。