瞽女(ゴゼ)とは盲目の旅芸人で、三味線をひき、祭文松坂を唄い、口説きを語り流行歌も歌って村々のニュースを語り、お金や米をもらって生計を立てていた日本のジプシーです。大道芸人や門付け芸人と違うのは、どんな山間部の僻地に行っても必ず瞽女宿(農家)と呼ばれる定宿が合ったことです。越後の国の春3月の雪解けを待って旅に出かける。そして大晦日の迫った12月27日まで、歩いて旅を続ける。斎藤真一さんは、その姿と津軽三味線の旋律と瞽女唄に魅せられる。そして「すべて足だけ/次の角を左だよ!石ころが右にあるよ・・」と目が見えない旅をする。そして瞽女の杉本キクエと出会い瞽女になった経緯や瞽女日常の生活、瞽女宿の地図等が絵と地図と文で語り尽くされている。現在は瞽女さんは存在しないようです。
PS 瞽女日記には普及版・オリジナル版・特装版と色々な版がでている。普及版といっても美しい箱製本で今では考えられないほど金がかけてある美しい本です。