面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

ことのは

2007年10月25日 | ニュースから
藤田知事発言に非難の声(中国新聞) - goo ニュース


政治家の軽率発言が後を絶たない。
最近は国会議員に集中していた感があったが、広島県知事が失言した。

政治家は弁舌が命。
それが本来業務であるにもかかわらず、あまりにも言葉の扱いが粗雑だ。
軽はずみにしゃべり過ぎる。
業務怠慢としか言えない。

もうちょっと脳ミソ通してから声に出せよ!と言いたい。
「歯グキでしゃべる」ことを得意とする自分としては、歯がゆてならんわいなぁ。


「プラネット・テラー in グラインドハウス」

2007年10月25日 | 映画
ロバート・ロドリゲスが、60~70年代のインディーズ系低予算映画=グラインドハウス映画の体験を再現すべく、盟友タランティーノと競作した企画。
しかし、ぶっちゃけタランティーノの「デス・プルーフ」の方が、バカバカしさ炸裂で面白かった。

化学兵器の闇取引上のトラブルから謎のガスが巻き散らされ、住民が次々とゾンビになっていく。
ゴーゴーダンサーのチェリー(ローズ・マッゴーワン)は、別れた恋人・レイ(フレディ・ロドリゲス)とドライブ中にゾンビに襲われ、片足をちぎりとられてしまう…

そこかしこに“どこかで見たよなシーン”が満載。
ゾンビが人間の体を上下にひきちぎるシーンは「死霊のはらわた」を彷彿とさせるし、ゾンビが脳ミソを食おうとするところは「バタリアン」を思い出させるし(あれみたいに「ブレ~ン、ブレ~ん!」と叫びながらやって来ればよかったのに)、毒ガスで醜くなった姿は「悪魔の毒々モンスター」を連想するし(考えすぎ?)、また毒ガスにあたると見る見る皮膚が変化するところは「ザ・ロック」みたいやし(これも考えすぎ?)。
第一にヒロインの足がマシンガンて、それ「コブラ」の腕がマシンガンのパクリやん。

本編前にフェイクの超B級映画のCMを流したり、エロチックシーンで佳境に入ろうとするところで「フィルムが焼けて一本焼失しました」と断りが入って切れてしまうなどは、昔の場末の映画館で見られた風景の再現として面白いが、ちょっと食傷気味になった。

しかし冒頭のフェイクCMの映画に出てきた不法就労のメキシコ人暗殺者の話、ぜひ一本の作品に起こして見せてほしいものだが。


プラネット・テラー in グラインドハウス
2007年/アメリカ
監督・製作・脚本・撮影・編集・音楽:ロバート・ロドリゲス
出演:ローズ・マッゴーワン、フレディ・ロドリゲス、マイケル・ビーン、ジェフ・フェイヒー、ジョシュ・ブローリン、マーリー・シェルトン、

「インベージョン」

2007年10月25日 | 映画
スペースシャトルが爆発し、アメリカ国内に墜落した。
調査機関がバラバラになった破片を調べたところ、なんと細菌のような謎の生命体が付着していることがわかり、防疫の責任者であるタッカー(ジェレミー・ノーサム)は驚愕する。
調査現場から引き上げようとしたとき、少女が拾ったという破片を差し出されたタッカーは、それを手に取ろうとして誤って怪我をしてしまう。
その後帰宅したタッカーは、束の間の睡眠中、“変化”を起こす…。

精神科医のキャロル(ニコール・キッドマン)は、元夫タッカーから、息子オリバー(ジャクソン・ボンド)への面会要求を受けていた。
離婚してから全くオリバーに興味を示さなかったタッカーの突然の要求に戸惑うキャロル。
その頃、彼女の周囲で不可思議なことが起こり始める。
夫が別人になってしまったと、なじみの患者が訴える。
また、車で通りかかったトンネルで、女性が謎の言葉を発しながら車に轢かれるのを目撃するが、やってきた警官は事故の目撃証言は要らないと言う。
そしてキャロルは、オリバーをタッカーの元へと送り出すのだが…。

おっと!
簡単に冒頭からの筋を書いたが、キャロルの友人であり“現在もっとも大事なひと”である医師、キャロルを愛する男ベンを演じるダニエル・クレイグが出てこなかった。

それはともかく、ウィルスのような大きさの知的生命体という設定は面白い。
「カサンドラ・クロス」や「アンドロメダ」を思い出したが(古~!)、地球で誕生したものではないところがミソ。
原作はSF小説で、これで4回目の映画化とか。
「遊星からの物体X」(ジョン・カーペンターの方)のように、ひとつの生命体が次々相手を変えていくのではなく、ウィルス状の生命体が人間に入り込み、DNAを書き換えて侵略していくというのは怖い。
寝ている間にDNAが書き換えられるので、既に“侵略”された夫から生命体を移された(押さえつけて咳を吐きかけるのだが、汚いっちゅうねん!)キャロルが不眠不休で戦う姿は、こちらが眠りたくなる錯覚に陥る。

この生命体が“侵略”すると、人間らしい感情が無くなってしまうのだが、それによって争いの無い世界が生まれるというところは意味深。
“侵略”された人間曰く、
「受け入れれば戦争も犯罪もない、平和な社会が訪れる」
と、新興宗教の勧誘のように“侵略”されていない人間に迫る。
ダニエル・クレイグの説教くさいシーンがうるさいのだが、他の生命体にDNAレベルで書き換えてもらわないと、この世から戦争や犯罪は無くならないのだ!と訴えかけているよう。
アメリカを中心に生命体の侵略が進むところはなんとも皮肉。
他国に戦争をふっかけて自国の産業を振興することばかりやってるアメリカに対する嫌味だね。

んー、なにやらいろんな映画のモチーフがてんこ盛りな感じもする、可も無く不可も無い作品であるが、ニコール・キッドマンは相変わらず美しいのでヨシとする♪


インベージョン
2007年/アメリカ  監督:オリバー・ヒルシュビーゲル
出演:ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーサム、ジェフリー・ライト、ジャクソン・ボンド、ベロニカ・カートライト