面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「ワルキューレ」

2009年03月28日 | 映画
破竹の勢いでヨーロッパを席巻してきたヒトラー率いるドイツ第三帝国も、ソ連戦線での劣勢と連合国の反撃により、窮地へと追い込まれ始めた第二次世界大戦終盤。
アフリカの最前線で戦っていたシュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、専横を極めるヒトラーの独裁に疑問を持ち、これ以上ドイツ国民を犠牲にしてはならないという思いを強くしていた。
連合国軍の爆撃により片目と片腕を失う重傷を負った彼は、生死の境をさまよいながら母国へと搬送されるが、彼の回復を待って反乱組織の幹部が接触してきた。
彼らの計画に将来展望の具体性が無いことに失望するシュタウフェンベルクだが、自宅で聞いた「ワルキューレの騎行」から、ある作戦を思いつく。
それは、“ワルキューレ”と名付けられた、ドイツ国内で反乱が起きた場合にこれを鎮圧するためのオペレーションを利用して、ヒトラーを暗殺すると同時にベルリンを制圧し、一気に新政権を樹立するというものだった…

40回余りも遂行されたというヒトラー暗殺計画のうち、最も大規模にして、唯一ヒトラーに傷を負わせた「ワルキューレ作戦」。
ヒトラーが築き上げた“帝国”に翳りが見え始めたこの時期、ヒトラーを傷つけるという事実だけでも大きい。
反ヒトラー陣営とヒトラー。
この“事実”をどう活用するかによって、ドイツの方向性は大きく変化する。
そして当然活用すべきは反ヒトラー陣営なのだが、結果は歴史が教えるとおり。

もし、あの爆弾の位置が変えられていなかったら…
もしあそこで、あの人物があれを“実行”していれば…
歴史における「たられば」を語り合う楽しさを提供してくれる傑作。
ヒトラーをあそこまで追い込んだドイツ人がいたことに感動を覚えると同時に、ヒトラーの強運ぶりにも唸らされる。
しかしその強運がドイツにとっては…

もちろん、歴史的・政治的背景を知らなくても十分楽しめる。
トム・クルーズ久々の会心作!(本人が読んだら怒るか!?)


ワルキューレ
2008年/アメリカ・ドイツ  監督:ブライアン・シンガー
出演:トム・クルーズ、ケネス・ブラナー、テレンス・スタンプ

マイナス・イオン

2009年03月28日 | よもやま
今日は紫亭京太郎のプロデュースのために貝塚のコミュニティFM放送局に詰めていたのだが…

今日は見学者が二人あり、一緒に放送ブースに入っていたのだが、どうにも京太郎の話にいつものキレが出ない。
これに相方のパーソナリティも巻き込まれた様子で、番組全体が盛り上がりに欠けることおびただしい。
これまで、どんなゲストに出演してもらっても、またどんな番組に出演しても、独特のペースと相手への食いつきでトークを回している京太郎だが、普段のペースがすっかり陰を潜めると同時に、見るからにしんどそうであった。
ご愛顧いただいているヘビー・リスナーからも心配のメールが来るほど。

要因として考えられるのは、見学者の一人が放っていた“負のオーラ”ではないだろうか。
マイナスのイオンが空中を飛び交い、どんどんパーソナリティ二人の勢いを奪っていったように見える。

「マイナス・イオン」といえば健康に良いとされているが、このマイナス・イオンは…
(体に良いという科学的根拠は無いらしいが)