13日の金曜日に世界の終末を思う 2012年でおしまいって本当?(gooニュース・ひまだね英語) - goo ニュース
2009年。
惑星直列の影響で活動が活発化した太陽から噴出した、稀に見る巨大なフレアから放出された電磁波に地球の核が反応し、地球規模の地殻変動が起きる可能性が高まっていた。
地質学者のエイドリアン(キウェテル・イジョフォー)は、アメリカ大統領首席補佐官のカール(オリヴァー・プラット)に報告、事態のあまりの深刻さに愕然としながら、カールはウィルソン大統領(ダニー・グローヴァー)に情報を入れる。
大統領は先進国の首脳に呼びかけ、人類の生き残りをかけたプロジェクトを極秘裏に進めるのだった。
2012年。
作家でありながらも、金が必要でリムジンの運転手をしているジャクソン(ジョン・キューザック)が、別れた妻ケイト(アマンダ・ピート)のもとにいる子供たちを連れて、イエローストーン公園にキャンプに行くと、かつて水をたたえていた“思い出の湖”は干上がり、公園内には物々しい警護に守られた施設が建設されていた。
せっかく楽しみにしていたキャンピング予定地から追い出されたジャクソンは、私設のラジオ局で地球滅亡を唱えるチャーリー(ウディ・ハレルソン)に出会う。
彼から、地球の滅亡が迫るなかで政府は一般市民に真実を隠したまま“巨大な船”を建設し、人類の生き残りを密かに画策していると聞かされるが、とても信じられずにいた。
ロサンゼルスに突如地割れが発生し、小さな地震が頻繁に起きるようになってきたある日、ジャクソンはロシア人の大富豪を空港まで送り届けた。
二人の子供と愛人を伴ってジェット機で「逃げる」という大富豪を見届けたとき、チャーリーの言葉が真実だったと悟ったジャクソンは、空港でミニジェット機に乗り込む手はずをつけると、リムジンを駆って急ぎケイトと子供たちを迎えに行く。
時を同じくして激しく大地が揺れ始め、倒壊寸前の家から家族とケイトの“現在の恋人”を救出すると、地殻大変動によって崩壊し始めたロサンゼルスの街中を、一路空港へとひた走るのだったが…
中南米地方に多くの遺跡を残し、高度な文明を誇った古代マヤ人は、ことに天文学に優れた足跡を残している。
天文台も建設し、天体の運行を正確に把握していた彼らは3つの暦を持っていた。
そのうちのひとつである「長期暦」には、2012年12月21日までしか記録されていないという。
これを根拠にして生まれて広く流布する2012年地球滅亡説に、太陽活動の活発化という自然現象を関連付けて科学的根拠を持たせ、何となく(!?)説得力を備えた本作は、正にローランド・エメリッヒ監督の十八番。
大きく波打ち、断裂と隆起を繰り返した挙げ句、海へと沈んでいくロサンゼルス。
巨大な津波とともに、ワシントンDCに迫り来る米軍太平洋艦隊。
インドを飲み込み、ヒマラヤをも越えて押し寄せる巨大津波。
よくもまあ、こんな状況を思いついたもんだと呆れるほどの天変地異の映像は、圧巻という言葉で言い表しては、ボキャ貧の謗りを免れない。
「デイ・アフター・トゥモロー」で“高速氷河期”を巻き起こし、地球環境をリセットしたエメリッヒ監督。
今度は、地軸を移動させるほど地球全体を揺さぶり、地球そのものを再構築してしまったのだから、これはもう「ディザスター・ムービー」の最終形と言えよう。
“行くとこまで行った”彼が撮るべき映像は、もはや地球上には存在しない。
この次はどうするよ!?と、次回以降の心配までしてしまう壮大なスケールの本作は、大スクリーンでこそ堪能できる快作。
人類の“原点回帰”を示唆するラストシーンが小粋。
「これは、映画か。」
そう、これが映画だ。
「2012」
2009年11月21日公開/アメリカ 監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、キウェテル・イジョフォー、ダニー・グローヴァー、ウディ・ハレルソン、オリヴァー・プラット、タンディ・ニュートン
2009年。
惑星直列の影響で活動が活発化した太陽から噴出した、稀に見る巨大なフレアから放出された電磁波に地球の核が反応し、地球規模の地殻変動が起きる可能性が高まっていた。
地質学者のエイドリアン(キウェテル・イジョフォー)は、アメリカ大統領首席補佐官のカール(オリヴァー・プラット)に報告、事態のあまりの深刻さに愕然としながら、カールはウィルソン大統領(ダニー・グローヴァー)に情報を入れる。
大統領は先進国の首脳に呼びかけ、人類の生き残りをかけたプロジェクトを極秘裏に進めるのだった。
2012年。
作家でありながらも、金が必要でリムジンの運転手をしているジャクソン(ジョン・キューザック)が、別れた妻ケイト(アマンダ・ピート)のもとにいる子供たちを連れて、イエローストーン公園にキャンプに行くと、かつて水をたたえていた“思い出の湖”は干上がり、公園内には物々しい警護に守られた施設が建設されていた。
せっかく楽しみにしていたキャンピング予定地から追い出されたジャクソンは、私設のラジオ局で地球滅亡を唱えるチャーリー(ウディ・ハレルソン)に出会う。
彼から、地球の滅亡が迫るなかで政府は一般市民に真実を隠したまま“巨大な船”を建設し、人類の生き残りを密かに画策していると聞かされるが、とても信じられずにいた。
ロサンゼルスに突如地割れが発生し、小さな地震が頻繁に起きるようになってきたある日、ジャクソンはロシア人の大富豪を空港まで送り届けた。
二人の子供と愛人を伴ってジェット機で「逃げる」という大富豪を見届けたとき、チャーリーの言葉が真実だったと悟ったジャクソンは、空港でミニジェット機に乗り込む手はずをつけると、リムジンを駆って急ぎケイトと子供たちを迎えに行く。
時を同じくして激しく大地が揺れ始め、倒壊寸前の家から家族とケイトの“現在の恋人”を救出すると、地殻大変動によって崩壊し始めたロサンゼルスの街中を、一路空港へとひた走るのだったが…
中南米地方に多くの遺跡を残し、高度な文明を誇った古代マヤ人は、ことに天文学に優れた足跡を残している。
天文台も建設し、天体の運行を正確に把握していた彼らは3つの暦を持っていた。
そのうちのひとつである「長期暦」には、2012年12月21日までしか記録されていないという。
これを根拠にして生まれて広く流布する2012年地球滅亡説に、太陽活動の活発化という自然現象を関連付けて科学的根拠を持たせ、何となく(!?)説得力を備えた本作は、正にローランド・エメリッヒ監督の十八番。
大きく波打ち、断裂と隆起を繰り返した挙げ句、海へと沈んでいくロサンゼルス。
巨大な津波とともに、ワシントンDCに迫り来る米軍太平洋艦隊。
インドを飲み込み、ヒマラヤをも越えて押し寄せる巨大津波。
よくもまあ、こんな状況を思いついたもんだと呆れるほどの天変地異の映像は、圧巻という言葉で言い表しては、ボキャ貧の謗りを免れない。
「デイ・アフター・トゥモロー」で“高速氷河期”を巻き起こし、地球環境をリセットしたエメリッヒ監督。
今度は、地軸を移動させるほど地球全体を揺さぶり、地球そのものを再構築してしまったのだから、これはもう「ディザスター・ムービー」の最終形と言えよう。
“行くとこまで行った”彼が撮るべき映像は、もはや地球上には存在しない。
この次はどうするよ!?と、次回以降の心配までしてしまう壮大なスケールの本作は、大スクリーンでこそ堪能できる快作。
人類の“原点回帰”を示唆するラストシーンが小粋。
「これは、映画か。」
そう、これが映画だ。
「2012」
2009年11月21日公開/アメリカ 監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、キウェテル・イジョフォー、ダニー・グローヴァー、ウディ・ハレルソン、オリヴァー・プラット、タンディ・ニュートン