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合格点をどうとるのか(2)

今日は算数について考えましょう。

先日、算数の壁を突破するというテーマで記事を書きました。

まずはどこに問題があるのか?という点を考えていかないといけません。

模擬試験や過去問を振り返ってみると、

(1)ミスをした
(2)本来できる問題ができなかった
(3)歯がたたなかった

という3つに分類できるでしょう。

まず(1)です。

(1)ミスをした
ミスの原因は計算間違い、問題の読み違い、読み飛ばしということになるでしょう。まだ模擬試験にも慣れていないという意味では、時間が気になる。模擬試験は統計的に処理するために、差をつける問題が出されます。だからどうしてもあせる。あせると、計算間違いや問題の読み違いがおきるでしょう。

これをどう防ぐか。

1 条件にしっかり下線を引く。
2 それを使っているか、確認する。
3 答えが出たら、もう一度問題を確認する。
4 計算は必ず式を書き、タテの計算も書いて、その場で検算する。

以上4点をやってみることで、かなり減ります。ただ、試験の場だけでできるとは限らない。過去問の勉強や、毎日の問題のところで、やってみることです。

できる子は、最後まで時間を使って見直しをします。

できる子だってミスをします。ただそれを後から発見して修正できるから、点数が高くなる。

しかし、最後まで時間をかけて問題を解いていると、見直す時間がないという子がほとんどです。だから1回で正答に持っていく、ていねいな解き方をマスターしましょう。

(2)本来できる問題ができなかった

後から、やってみるとできる。これは問題が読めていない場合が多いのですが、なぜ読めないのか?といえば、すでに上がっている。上がっているというのは「ドキドキするだけではない」のです。自信がないから、文章が頭に入っていかない。ではどうしてそうなっているのか?
「結果がでなければどうしよう」という思いが強いからです。
「そんなの気にしたって仕方がないでしょう」といったって、気になるものは気になる。

結果が出なければ、次の入試の機会をとらえればいいだけなんですが、そんなこと言ったら不安に油を注ぐだけ。

だから、
あなたがどんな学校に行っても、パパもママも応援してあげるからね。大丈夫よ!
といい続けるのが正しい。

言い続けるのです。他のことは言わなくていい。不安そうな顔をしたら、それだけ言う。後は本人が克服する以外にないのですから。だから同じことを言って、本人が不安を克服するのを期待しましょう。

(3)歯がたたなかった

これはレベルの問題がある。基本がわかっていない、あるいは忘れているようであれば、至急やり直す必要があります。

パターン問題も大事。

私が最初に出したのが「重要問題ノート」ですが、あれはパターン問題の総集編100題。作ったのは、もうだいぶ前になりましたが、今の入試でも似たような問題がいくつも出ます。(だからパターン問題なんですが)。解き方がわかっていない?、忘れている?それなら急いで確認しましょう。

基本はそこそこできているが、応用となるとからっきしだめ。という子もいますね。

こういう子の場合は、過去問をじっくり解くことを勧めます。過去問で難しい問題が出ないのなら、応用をやる必要はありません!!

出るレベルの問題をやればいい。そうなると(1)にもどることが多いでしょう。だからていねいに解く練習をすればいい。

いや、結構難しい問題が出るんだけど、できないという場合。

これは、過去問の解き方を研究するのがいい。

つまり解き方を真似るのです。ここで繰り返しになりますが、覚えてはいけない。こういう子はパターンで何でも考えてしまいがちで、そうなると覚えるものが広がりすぎて収拾がつかない。

解き方を書いていく、そして研究するのです。

将棋や碁で言えば、譜を追う要領が、イメージに近い。

なるほど、ここに着目するのか。(覚えるのではない。発見するのです。

じっくりやっている時間はあまりないでしょうが、これをやらないと子どもの論理を追う力はつきません。

だから過去問をじっくり追う。「同じ問題は出ないから」という理由で過去問をあまり重視しない先生もいますが、私は賛成できない。同じ問題、という感覚自体がすでにパターン化しようとしている。

算数はパターンだけではできない問題も多々あるのです。その問題を直視する力、しっかり分析する力、それを鍛えるのに過去問は最適です。

まだ言い足りないことはあるので、次回も算数になるかもしれません。

長い文章、読んでいただいてありがとうございました。


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