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7月の模擬試験で見るべき点

7月は夏休み前の模擬試験が各塾で行われます。

このデータ処理はほぼ9月以降と同じなので、合格可能性が算出されます。そのために第一志望から6校~8校最初の段階で志望登録をしますが、同日の学校を重複して選べない塾とそうでない塾に分かれます。

重複して選べない塾は、受験モデルを実際の条件に近づけるために行い、そうでない塾は志望校を選ぶためのデータを得られるようにしています。

やり方はそれぞれの塾の特徴ですから、それを前提としてデータを読めばいいわけですが、しかし半年近く前の合格可能性を言われても、あまりピンときません。

むしろこの時期は、いったい何ができないのか、何を強化すればいいのか、というデータをしっかりつかむことが大事です。

どうしても成績表を見ると順位や偏差値、合格可能性が出てくるのでそちらに目が行きがちですが、一番大事なのは問題用紙と答案。

まず持って帰ってきた問題用紙を見てください。

どんなやり方をして試験を受けたかが一目瞭然でしょう。

最近の塾の模擬試験は親切なので、割と大きく問題用紙にスペースを空けてくれています。したがってそこに式を書いたり、計算をしたりすることができるわけですが、書いた跡がぐちゃぐちゃになっているとすれば、まず本番ではミスが多くなる、ということになります。

たまにそれでも正解にきちんとたどり着けている子はいて、「○だからいいじゃないか」と言い出すのですが、しかし、やはり本番になると独特の雰囲気になるのでミスが出やすくなる。

まずここをしっかりと直していきましょう。つまり、ていねいに式を書き、あとから何をやったかがわかるようにする、ということが大事なのです。

計算をして見直すことでミスが減りますが、それもきれいに書いていなければうまくいかないのでこれも直しましょう。

次に出ている分野について、何ができていなかったのかを整理してみましょう。

各教科で平均点と比べて劣っている分野がないかを考えてみます。

ただし・・・

例えば社会の知識は後から覚えればいいことであり、これは理科の生物や地学でも同じことです。

大事なのは算数と理科の計算問題。そして国語の読解です。

例えば算数で不得意なテーマは何か。理科の計算問題では何か。国語の読解ではどういう問題の形式ができないのか。記述なのか、本文のことばの抜き出しなのか、選択肢なのか。

そういうことをきちんと見ておきましょう。

そうすることで、この夏休みに何をやればいいか、がわかってきます。

これらの作業はあまり行われておらず、模擬試験が帰ってきて、

「あら、やっぱりだめ?」

というだけでは先に進みません。

模擬試験は力試しという色彩が強いように思いますが。本当は今の子どもたちの状態を計る尺度なので、具体的に何が問題なのかを見つけていかなければなりません。そこに注意して結果を見て、次に何をするかを具体的に決めていきましょう。

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