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わかる経験

後半に伸びてくる子の躍進のきっかけは「わかる経験」です。

例えば毎回、塾で10題ぐらいの宿題が出ていたとしましょう。

毎回やるのだけれど、あまり、わかっていないから、何となくやって、答え合わせをして、まあ、一応終わった、という勉強の仕方をしている子がいます。

この子は、宿題はやっている。しかし、本当にわかっているか、といえば中途半端でしょう。

ところがあるとき、問題がおもしろかったか、あるいは興が載ってがんばったか、うんうんうなって5題は完全に解き切った。でも残りの5題は時間切れで、やっていない。

でもやっていないからだめなのか、といえばそうではなく、うんうんうなって5題完全に解き切ったら、それはわかる経験を積んだことになる。そうなると、わかる、ということがどういうことか自分の中で鮮明になります。

で、多少なりともわかる範囲が増えてくると、算数や理科は系統だててできているところがあるから、その理解が広がり始める。例えば比がわかり、速さを比で解くやり方がわかると、今までどうも苦手だった旅人算が、逆におもしろくなったりする。

そういうことで本人の勉強に対する姿勢が変わり、本人の勉強の質も向上すれば、これは後半に向けて成績は伸びる可能性が高くなります。

つまり、課題や宿題をやったから、といってできるようになるとは限らない。

むしろ半分でも解き切って、「わかる経験」が増えてくると連鎖的にわかる範囲が広がってくる。

ただし・・・

そこにいたるまでに多少の我慢がいる。

うんうん、うなって解かないといけない。

「やっぱり、無理。難しい!」
で途中でやめてしまうと、わかる経験は積まれないから先に進まないものです。

夏休みを迎え、たくさんの課題が与えられるでしょうが、「終わること」はあまり重要な問題ではない。むしろ「わかる」経験を積むことに注目して勉強を進めてください。


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