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うちの子の偏差値

良く受験相談でお母さんが

「ウチの子の偏差値は~で。」という話をされるのですが、私はこれにいつも違和感を感じています。

子どもの力は固定的ではない、と思うのです。

偏差値というのは、あくまでその模擬試験における分布表から割り出された数値であって、それが絶対的に子どものレッテルようになるものではない。確かに目安にはなるのかもしれませんが、その近辺であって下にも上にもぶれるものなのです。

模擬試験の経過を見てみれば、それぞれの試験でも偏差値は違うでしょう。まして模擬試験は多くの子どもたちが合わさってデータを形成しますが、受験する学校は以前お話した通り僅差の勝負になるから、当然、ちょっとしたことでもぶれる。

例えば2015年はサンデーショックですが、1日であった女子学院が2日になるから、そうなると女子御三家のうち2校を受験することができるわけです。

だったら2校とも受けちゃおうか、と考えてもおかしくはないわけだが、しかし、簡単には当然ならないわけです。多分最初の合格者だけでみると、重複して合格する子が多くなるだけの話で、そこから調整が始まって最終的にいつもの年の通りに落ち着いていくのでしょうが、(通う学校は何校合格しようと1校ですから)、最初のうちはかなり厳しく出る。

とすると、偏差値的に大丈夫、と思っていても僅差の勝負だからちょっとミスをするだけで不合格になることだってあるわけです。

なので、偏差値は固定的に考えてはいけません。

最小でも5ポイント、多少幅をもって考えておいた方が良い。良く出るとこのくらい、悪く出るとこんなこともある。そういう考え方をしておいた方が良いのです。

そして、悪くても合格する、ぐらいのところに安全校の基準を持ってくるべきでしょう。だから安全と言えるわけです。

しかし、安全校を選ぶはずが安全になっていないことが多いのは、偏差値を固定的に考えて、55だから53は大丈夫、みたいな考えに陥ってしまうからです。

大人でも本番というのは緊張するもの。まして小学生が入試で緊張しないわけがない、ので何が起きてもおかしくはない。

そのくらいの余裕をもって考えを進めておくべきです。

元より子どものすることだから、という親の大きな構えは絶対に必要です。


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