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入試方法の変革期が来るか



実は長い間、いわゆる入試体制というのが変わらないために、大学に入ってくる生徒たちの学習の背景があまり変わらなくなってきています。

例えば東大に関して言えば、同じ中学受験の塾から私立一貫校に行き、そこでもまた同じ塾に通い、東大に入ってくる生徒が多い。

そうなったときに、何か研究のテーマやその中身に異色なものが出てくるのか、ずっと不安視されてきているのです。

だから大学はいろいろな入試改革を行いたい。推薦入試が始まったのも実はこの理由からです。

地方の国立大学の医学部は、その地域で仕事をしてくれる医師を育てる目的があります。しかし、実際に入試を見てみると、東京の中高一貫校の生徒ばかりが入学してくる。

それで、地方枠とかまあ、いろいろ考えているわけです。が、相変わらず同じことが繰り返されている間に、世界はどんどん進んている。

日本が取り残されている、というのは実はその通りであって、入試の変革が行われないために、何も状況が変わらないともいえるのです。

ところがいろいろ入試改革をしようとすると、これまたいろいろなところから圧力がかかり、まあ、結局センター試験と変わらないものが現在もまた行われつつある。

大学入試が変わると当然、中高入試も変わります。その変革期がもうそろそろ来ないと、本当に日本という国は手遅れになってしまう可能性も出てきました。

首都圏の小学生が小学校1年から進学塾に通う姿はやはり、ちょっとおかしいと考えないといけないことだと思いますが…。




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