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第一志望を変えないといけないケースとは

第一志望というのは、本人がこれまで「そこに入りたい」と思って勉強してきているし、過去問なども積み重ねてきているので、普通はあまり変えてはいけないものです。

模擬試験の結果が芳しくないからといって、そう簡単に変えていいものではない。

まして占いや方角で決めたりしてはいけません。(いや、本当にそういう方も昔はいらっしゃいました。)

しかしながら、私が1つだけ「第一志望を変更しよう」と考える条件があります。

それは、「本人があきらめている場合」。

これは、むしろ本人にとって何のプラスにもならない。

「どうせ、合格しないだろうな」と思っている以上、努力をしないし、何かにつけて「勉強しない理由」を創り始める。おなかがいたい、塾の先生が怖い、もういろいろ。

で、それはなぜかというと、「勉強しなかったから合格しなかった」という理由を新たに創り出すためです。

自分に力がなかったからではない。勉強できない理由があったから、合格しなかったんだ、と考えたい。小学校の友だちにもそう見せたい、という考えが頭をもたげてくるのです。

そんな状況になるくらいなら、とっとと第一志望を変えて、「本人が合格しそうだ」と思って努力するようにしないといけないでしょう。

逆に、多少成績が悪くても本人があきらめていなければ、絶対に第一志望は変えてはいけないと思います。

もう、ずいぶん前の話になりますが、家庭で本人の第一志望を変えてしまったことがあります。無事その学校には合格したのですが、その後、その子と話をしていたら、

「先生、ぼく、あの学校、合格しなかったかなあ」とポツリと言っていました。

せっかく合格しても、それではあまりこの先楽しくないかもしれないな、と思ったものです。

たとえ、模擬試験の成績が悪くとも第一志望は変更せず、併願校で調整するようにしてください。

それが大人の大事な役割ですから。


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