中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
~点足りない、は子どものモチベーションにマイナスにもなりうる
よく、○○中学の合格点は何点ぐらいですか?という質問を受けました。
毎年の合格点をホームページで発表している学校も増えましたが、まったく公開しないという方針の学校もあるので、まあ、やはり合格点は気になるところではあります。
ただ、合格点がわかってどうするのか?ということで言えば、結局過去問をやっていて、合格点に達しているのかを知りたい、というニーズであることが多いのです。
もちろん合格点を越えていれば良かったということになるわけですが、「あと10点よ」とか「あと15点」みたいに発破をかける言い方も当然あり得るわけです。
これを前向きにとらえる子どもたちももちろんいるでしょう。
「おしい、あと4点だ」
みたいなときはいい気持ちになるかもしれませんが、20点、25点と離れていると
「あ、無理か」
みたいな感じになってくる。これは確かに現実がその通りだから仕方がないと言ってしまえばそれまでなのだが、実は、知らなくていいことでもあるかもしれません。
実際に合格可能性とか偏差値は模擬試験でもこれからいやというほど聞かされるわけで、それとは別に毎回過去問をやって、あと何点、あと何点とかなったときに子どものモチベーションにプラスになるか、と言われるとそうではないかもしれない、と思うのです。
どうせデータは模擬試験で出るのであれば、過去問の方は点数よりも「わからないことをわかる」という方に比重を置いた方が良いのではないでしょうか。
電気がわかるようになった、浮力はもうできる、みたいなそういうイメージを持たせる方が子どものモチベーションにはプラスになるように思います。
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第152回 学校の魅力
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中学受験 算数オンライン塾
9月10日の問題
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毎年の合格点をホームページで発表している学校も増えましたが、まったく公開しないという方針の学校もあるので、まあ、やはり合格点は気になるところではあります。
ただ、合格点がわかってどうするのか?ということで言えば、結局過去問をやっていて、合格点に達しているのかを知りたい、というニーズであることが多いのです。
もちろん合格点を越えていれば良かったということになるわけですが、「あと10点よ」とか「あと15点」みたいに発破をかける言い方も当然あり得るわけです。
これを前向きにとらえる子どもたちももちろんいるでしょう。
「おしい、あと4点だ」
みたいなときはいい気持ちになるかもしれませんが、20点、25点と離れていると
「あ、無理か」
みたいな感じになってくる。これは確かに現実がその通りだから仕方がないと言ってしまえばそれまでなのだが、実は、知らなくていいことでもあるかもしれません。
実際に合格可能性とか偏差値は模擬試験でもこれからいやというほど聞かされるわけで、それとは別に毎回過去問をやって、あと何点、あと何点とかなったときに子どものモチベーションにプラスになるか、と言われるとそうではないかもしれない、と思うのです。
どうせデータは模擬試験で出るのであれば、過去問の方は点数よりも「わからないことをわかる」という方に比重を置いた方が良いのではないでしょうか。
電気がわかるようになった、浮力はもうできる、みたいなそういうイメージを持たせる方が子どものモチベーションにはプラスになるように思います。
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解らない問題がたまる
塾でもテスト演習が始まり、家でも過去問を練習するということになると、1週間で解いている問題数は相当の数にのぼる可能性があります。
そうなると、わからない問題というのも当然増えるわけで、これが解決しないままたまっていくケースが見られます。
「先生に質問してらっしゃい」というのはもちろんわかるのですが、そういう子が多い、というのも現状としてはそうで、30分並んで待ったけれど1問しか、聞けなかったということも塾によってはあるでしょう。
ということで、家庭教師や個別指導のニーズがこの時期高まってきます。
先日もある学校の説明会に行ったら、まあ、いろいろな個別指導のパンフレットをもらいました。
しかし…。
たくさん処理することが一番の問題ではなかろうか、という気がするのです。つまりたくさんあるから、先生に聞いて解決をする、ということは本人があまり考えていないわけです。
ああでもない、こうでもないと考える余裕がないから、先生に教えてもらおう。
そう、そうなるとわかる内容もそれほどでもない、ことになるのです。
なぜか?
やはり自分で考えていないからでしょう。どうするんだろう、こうやるのか、ああやるのかな、と考えていたのではまったく予定が進まない、ということではあるのですが、実は過去問をいくらやってもできる問題は後からでもできるわけで、それをやることが実は大きな問題はない。
本当はそのできない問題をどうするか、ということにあるので、たくさんの問題を解けばいいということではない、のです。
ある年度をやって、充分に全部わかったら次に行く、ぐらいでいいのです。
それで全部終わらなくても、無事、わからないことを理解していってくれた方が子どもが自分で考える力、問題を解決する力がついていくわけです。
ためないようにスピードを上げない、というのも一つの大事な手ではあるのです。
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速さの問題
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普通部という呼称
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そうなると、わからない問題というのも当然増えるわけで、これが解決しないままたまっていくケースが見られます。
「先生に質問してらっしゃい」というのはもちろんわかるのですが、そういう子が多い、というのも現状としてはそうで、30分並んで待ったけれど1問しか、聞けなかったということも塾によってはあるでしょう。
ということで、家庭教師や個別指導のニーズがこの時期高まってきます。
先日もある学校の説明会に行ったら、まあ、いろいろな個別指導のパンフレットをもらいました。
しかし…。
たくさん処理することが一番の問題ではなかろうか、という気がするのです。つまりたくさんあるから、先生に聞いて解決をする、ということは本人があまり考えていないわけです。
ああでもない、こうでもないと考える余裕がないから、先生に教えてもらおう。
そう、そうなるとわかる内容もそれほどでもない、ことになるのです。
なぜか?
やはり自分で考えていないからでしょう。どうするんだろう、こうやるのか、ああやるのかな、と考えていたのではまったく予定が進まない、ということではあるのですが、実は過去問をいくらやってもできる問題は後からでもできるわけで、それをやることが実は大きな問題はない。
本当はそのできない問題をどうするか、ということにあるので、たくさんの問題を解けばいいということではない、のです。
ある年度をやって、充分に全部わかったら次に行く、ぐらいでいいのです。
それで全部終わらなくても、無事、わからないことを理解していってくれた方が子どもが自分で考える力、問題を解決する力がついていくわけです。
ためないようにスピードを上げない、というのも一つの大事な手ではあるのです。
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秋にペースがつかめない子
9月に入って1週間が経ちました。まあ、そろそろ学校のある生活のペースがつかめてきていると思うのですが、一方で受験勉強はなかなかはかどらなくなっているかもしれません。
これは当たり前の話で、夏休みは学校がなかったわけだから、かなりの時間を受験勉強に費やすことができました。しかし、今は明らかに時間が不足しているだろうし、そのことに気が付かず「なかなか進まない」と思っている子どもたちもいるかもしれません。
もともと時間が足りないのだから、やることは絞らなければいけないわけですが、つい夏休みのことが頭にあるから、あれも、これもと考えてしまう。これは子どもばかりではないかもしれませんね。
秋の学習の計画を早く立てようというお話を8月にしましたが、計画を立てる、というのはやらないことを決める、ということでもあるのです。受験勉強は盛り込もうと思えば、それこそいくらでもやることは出てきます。
あれが出るかもしれない、これが出るかもしれない、ということを考えたらきりがない。
だから、そういうことの優先順位を決めて「やらないこと」をあぶりだす。
そして、もうこれはエイヤと決断して振り向かないことです。
まずはできることに集中して、今やれることをしっかりやりきることにしましょう。そしてそれ以外に眼を向けない。
2学期に使わないものは、もうぜーんぶ片づけてしまいましょう。たとえ、たくさんのプリントをもらってきたとしても、どうぜできない、とわかっていたら、とっとと片づけてしまっていいのです。
ちゃんとやれたら、しっかりほめてあげてください。これだけやれれば充分なのだ、ということをしっかり確認してあげることが大切です。
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模試か、文化祭か
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小学生の受験だから
本人が適度な緊張感とともに目標に向かってくれれば、それは非常に充実した時間になります。
しかしそれが常にバランスが取れるとは限りません。子どもたちにはまず経験がない。だから、受験に伴うストレスをどうしていいか、わからない、ということはよくあるのです。
例えば、偏差値だ、合格可能性だ、という数字をつきつけられれば、つきつけられるほど、無関心になるという場合もあります。
これは「わかってない」ではない。わかっていて、それを見るのがいやだから、遠ざかりたいと思っているわけです。
子どもが受けているストレスはいったい、どのくらいなのか、見分けることは大変難しいものです。
いろいろと話を聞いていても、それを100%理解できるわけではないし、多分、できないことだろうと思います。
だから、あまり無理をしない、というのが妥当な選択になるわけですが、今は無理をすることが当たり前、になってきているから、その加減が非常に難しくなっている。
土台あんなスピードで受験カリキュラムをこなすことに本当にどれだけ意味があるのかわからないのだが、みんなやっているから、という理由でそうなっていく部分があるわけです。
小学生の受験は、中学生や高校生の受験と訳が違うのだと考えておかなければなりません。
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学校別対策で応用の枝葉を広げる
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算数の問題文でチェックする項目
算数の問題を解くときに、
「大事なところには線を引きなさい」
と指導してみたところ、全部引いている子がいました。
「あのね…」
と思ったものの、確かに大事なところだと本人が思えば、こうなる。
しかし、それでは問題を解きながら確認する作業の助けにはならない。
そこで以下のように注文を付けました。以下のものを四角で囲む。
1 数字
2 答える形式
本当は例えばA君とか、太郎君とか、にも下線を引きたいところではあるのですが、そうすると3つの注文になるのですが、もうひとつ注文があるので、こうしました。
A君の分速は~mです。の~の部分が四角に囲まれる、ということになります。
で、こうした上で、問題を解くときにその数字を使うと思ったら、一応確認するようにいいました。
こちらの方が大事な3つ目なのです。
で、最初は四角で囲む方は何とかできたものの、後で見直すということはまだまだ、という感じでしたが、練習を重ねていくうちに確認もできるようになり、そこからミスが次第に減少する方向へ向かい始めました。
注意や指示はとにかくなるべく具体的であることが望ましい。
確かに「大事」は主観的になるので、子どもによって大事の基準が違うが、数字を囲め、ということになれば、これはだれでも同じ作業になる。
ここが大事です。
ということでこれはひとつのルーティンの決め方ですが、その子のミスの仕方によって具体的なルーティンを決めていってなるべくミスを減らしていきましょう。
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中和に関する問題
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「大事なところには線を引きなさい」
と指導してみたところ、全部引いている子がいました。
「あのね…」
と思ったものの、確かに大事なところだと本人が思えば、こうなる。
しかし、それでは問題を解きながら確認する作業の助けにはならない。
そこで以下のように注文を付けました。以下のものを四角で囲む。
1 数字
2 答える形式
本当は例えばA君とか、太郎君とか、にも下線を引きたいところではあるのですが、そうすると3つの注文になるのですが、もうひとつ注文があるので、こうしました。
A君の分速は~mです。の~の部分が四角に囲まれる、ということになります。
で、こうした上で、問題を解くときにその数字を使うと思ったら、一応確認するようにいいました。
こちらの方が大事な3つ目なのです。
で、最初は四角で囲む方は何とかできたものの、後で見直すということはまだまだ、という感じでしたが、練習を重ねていくうちに確認もできるようになり、そこからミスが次第に減少する方向へ向かい始めました。
注意や指示はとにかくなるべく具体的であることが望ましい。
確かに「大事」は主観的になるので、子どもによって大事の基準が違うが、数字を囲め、ということになれば、これはだれでも同じ作業になる。
ここが大事です。
ということでこれはひとつのルーティンの決め方ですが、その子のミスの仕方によって具体的なルーティンを決めていってなるべくミスを減らしていきましょう。
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入試直前の集団像
これから模擬試験が始まると、子どもたちの成績の分布図が出てきます。
統計的には正規分布を想定して、偏差値を付けていくわけですが、今の時期はやはり個人差はかなりあります。実際にもう上位で安定している子どもたちもいれば、まだまだ、やらなければいけないことがたくさん残っている子どもたちもいる。
実際に中学受験のシラバス(カリキュラム)が前倒しになってから、早く仕上がってしまうタイプの子が出てきているので、この時期はやはり差が広がる傾向が強いものです。
しかし、入試直前の集団は実はそうなっていない。
いろいろな学校の入試データを見せていただくと、まず試験を受けるという段階で振り分けが進んでいる。例えば合格可能性80%偏差値が65の学校にはやはり上下5ポイントの子どもたちが結構受験することになるので、当然集団として大きな差がなくなります。
かつ、勉強的にも最早新しいことを勉強することはないので、早く仕上がった子は足踏みをし、まだまだだった子もだんだんに仕上がってくる。その結果としてこれまた集団の上下差があまり大きくない、ということになるのです。
これが私が良く言っている僅差の勝負、の実態です。
だから、こういう勝負で物を言うのは自分がとれる点数をきっちり取る、というていねいさ、です。
入試だからやはりプレッシャーがかかるし、まさかと思う失敗をしでかすこともある。そういう非日常な状況にあって冷静に問題にあたり、正確に解く力を持っている子はやはり合格する確率が高いのです。
ですから、これからはたくさん勉強する、ということももちろんある程度は考えないといけないけれど、やはりていねいに勉強する、ていねいに問題を解く、ということに比重を移すべきでしょう。
ミスをするパターンを模擬試験から見つけだし、それを防ぐためのルーティンを決めて実践していき、その結果をまた検証してさらにルーティンの精度を上げる、みたいな過程が勉強には必要になってくるのです。
ここが合格点です、というところから1点下に十数人、あるいはそれ以上の子どもたちが並んでいることを考えると、やはりこの1点を確実にとる鍛錬が必要だな、と思います。
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最後はお母さんが入れてくれる?
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今日の慶應義塾進学情報
普通部学校説明会
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統計的には正規分布を想定して、偏差値を付けていくわけですが、今の時期はやはり個人差はかなりあります。実際にもう上位で安定している子どもたちもいれば、まだまだ、やらなければいけないことがたくさん残っている子どもたちもいる。
実際に中学受験のシラバス(カリキュラム)が前倒しになってから、早く仕上がってしまうタイプの子が出てきているので、この時期はやはり差が広がる傾向が強いものです。
しかし、入試直前の集団は実はそうなっていない。
いろいろな学校の入試データを見せていただくと、まず試験を受けるという段階で振り分けが進んでいる。例えば合格可能性80%偏差値が65の学校にはやはり上下5ポイントの子どもたちが結構受験することになるので、当然集団として大きな差がなくなります。
かつ、勉強的にも最早新しいことを勉強することはないので、早く仕上がった子は足踏みをし、まだまだだった子もだんだんに仕上がってくる。その結果としてこれまた集団の上下差があまり大きくない、ということになるのです。
これが私が良く言っている僅差の勝負、の実態です。
だから、こういう勝負で物を言うのは自分がとれる点数をきっちり取る、というていねいさ、です。
入試だからやはりプレッシャーがかかるし、まさかと思う失敗をしでかすこともある。そういう非日常な状況にあって冷静に問題にあたり、正確に解く力を持っている子はやはり合格する確率が高いのです。
ですから、これからはたくさん勉強する、ということももちろんある程度は考えないといけないけれど、やはりていねいに勉強する、ていねいに問題を解く、ということに比重を移すべきでしょう。
ミスをするパターンを模擬試験から見つけだし、それを防ぐためのルーティンを決めて実践していき、その結果をまた検証してさらにルーティンの精度を上げる、みたいな過程が勉強には必要になってくるのです。
ここが合格点です、というところから1点下に十数人、あるいはそれ以上の子どもたちが並んでいることを考えると、やはりこの1点を確実にとる鍛錬が必要だな、と思います。
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模試連戦
今年の各社の模擬試験のスケジュールは、比較的良くばらけている?ので、いろいろな塾の試験を受けることができるでしょう。
で、あまりたくさん受けても大変なだけ、というお話を以前したのですが、もうひとつ、同日に2つの模擬試験を受ける、というアイデアについてもちょっとお話をしておきたいと思います。
東京、神奈川の入試は、最近日程が前倒しになってきて概ね2月1日から2月3日までの3日間に凝縮されている感があります。したがって、なるべく受験機会を増やしたいと思う学校が近年午後入試を行ってきました。
午前中の入試が終わった後、午後3時ごろから6時ぐらいまでの間で入試を行う、というもので、子どもたちの負担は確かに大きいものの、一方で受験機会が増えるので、上手に使えば早めに合格校を確保できる、というメリットもあります。
したがって、このシミュレーションで午前と午後に連続で模擬試験を受ける、ということは当然考え得る話ではあるのです。
で1回は経験していいと思うのです。
これはお試し受験と同じ感じ。
つまり、最初に本番でこれをやる、というのはやはりちょっと子どもたちにとっては負担が大きい。だから1回は事前にそういうこともやってみて、なるほど結構しんどいな、とか、まあ、これならやれるか、みたいな感覚をつかんでおいてもいいと思うのです。
元からお試し受験というのは第一志望の前に、一度入試を経験してみるというところに目的があるわけだから、そう何回もやる必要はないわけですが、連戦も同じように、まあ、一度ぐらいはやってみてもいいかもしれない。
でも、全く午後入試を受験するつもりがなければ、やる必要はないわけで、そのくらいの感じで考えられたらどうでしょうか。
試験は時間以上に子どもたちにプレッシャーやストレスを与えるので、ただでさえ結構しんどいから、連戦となるとなかなか大変です。そういうのと一度ぐらいは経験していいかもしれないが、毎月、なんてやめた方が良いでしょう。
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遊びを忘れてはいけない
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で、あまりたくさん受けても大変なだけ、というお話を以前したのですが、もうひとつ、同日に2つの模擬試験を受ける、というアイデアについてもちょっとお話をしておきたいと思います。
東京、神奈川の入試は、最近日程が前倒しになってきて概ね2月1日から2月3日までの3日間に凝縮されている感があります。したがって、なるべく受験機会を増やしたいと思う学校が近年午後入試を行ってきました。
午前中の入試が終わった後、午後3時ごろから6時ぐらいまでの間で入試を行う、というもので、子どもたちの負担は確かに大きいものの、一方で受験機会が増えるので、上手に使えば早めに合格校を確保できる、というメリットもあります。
したがって、このシミュレーションで午前と午後に連続で模擬試験を受ける、ということは当然考え得る話ではあるのです。
で1回は経験していいと思うのです。
これはお試し受験と同じ感じ。
つまり、最初に本番でこれをやる、というのはやはりちょっと子どもたちにとっては負担が大きい。だから1回は事前にそういうこともやってみて、なるほど結構しんどいな、とか、まあ、これならやれるか、みたいな感覚をつかんでおいてもいいと思うのです。
元からお試し受験というのは第一志望の前に、一度入試を経験してみるというところに目的があるわけだから、そう何回もやる必要はないわけですが、連戦も同じように、まあ、一度ぐらいはやってみてもいいかもしれない。
でも、全く午後入試を受験するつもりがなければ、やる必要はないわけで、そのくらいの感じで考えられたらどうでしょうか。
試験は時間以上に子どもたちにプレッシャーやストレスを与えるので、ただでさえ結構しんどいから、連戦となるとなかなか大変です。そういうのと一度ぐらいは経験していいかもしれないが、毎月、なんてやめた方が良いでしょう。
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国語の読解のペースはゆるませない
国語というのは、あまり短期勝負ができない科目です。
もちろん漢字とかことば、あるいは文学史など知識を覚えることで解決する部分は追い込みがききます。しかし、読解力というのはそう簡単にはつかない。
しかし、ちゃんと読んでいなかったり、練習をしていなかったりすれば、勘所はたちまち悪くなる。
入学試験の国語、というのは単純に内容を読み取る、にとどまらず、どこを根拠として何を考えるか、というような論理の組み立てが必要になります。
つまりその根拠を上手に文中に見つけられるか、ということがカギになるわけで、それはやはり読み込んでいくことでわかっていく。
作問者は作者ではないので、読者と同じようにその文章を読んでみて、ここにこういうキーワードがあるから、こういう問題を作ろう。
この表現のところで、登場人物の心理状態を尋ねよう、みたいなことを想定して問題を作るわけで、その根拠を読み取る感覚はある意味作問する場合とあまり変わらない。
したがって、ある一定のペースでしっかり練習をしていく必要があり、それをしばらくさぼっていれば、たちどころに論理が組み立てられなくなったりするものです。
だから、国語の読解のペースは入試最後まで変えてはいけないのです。
たくさん一気にやってもあまり効果はないが、やらなければたちどころに悪くなるものだから、例えば3日に1回、というようなペースを最後までしっかり作る。
ある時は国語だけがーっとやる、みたいなことも考えない。同じペースでコツコツとやっていくこの継続性が実は読解力を育む一番良い方法なのです。
暗記モノをやったり、過去問をやったり、ということで、つい読解の練習が後回しになりやすい。(これは5年生以下でもそうでしょう。組み分けテストの前はやはり理科や社会、漢字に力がいって、国語の読解練習は、「ま、あまり変わらないか」と省かれてしまったりするものです。)
でも、それではまずい。
一定のペースでていねいに練習を続けていくことが王道なので、ぜひそのペースをゆるがせないようにしてください。
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第151回 将来の多様性
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中等部の男子の進学先
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もちろん漢字とかことば、あるいは文学史など知識を覚えることで解決する部分は追い込みがききます。しかし、読解力というのはそう簡単にはつかない。
しかし、ちゃんと読んでいなかったり、練習をしていなかったりすれば、勘所はたちまち悪くなる。
入学試験の国語、というのは単純に内容を読み取る、にとどまらず、どこを根拠として何を考えるか、というような論理の組み立てが必要になります。
つまりその根拠を上手に文中に見つけられるか、ということがカギになるわけで、それはやはり読み込んでいくことでわかっていく。
作問者は作者ではないので、読者と同じようにその文章を読んでみて、ここにこういうキーワードがあるから、こういう問題を作ろう。
この表現のところで、登場人物の心理状態を尋ねよう、みたいなことを想定して問題を作るわけで、その根拠を読み取る感覚はある意味作問する場合とあまり変わらない。
したがって、ある一定のペースでしっかり練習をしていく必要があり、それをしばらくさぼっていれば、たちどころに論理が組み立てられなくなったりするものです。
だから、国語の読解のペースは入試最後まで変えてはいけないのです。
たくさん一気にやってもあまり効果はないが、やらなければたちどころに悪くなるものだから、例えば3日に1回、というようなペースを最後までしっかり作る。
ある時は国語だけがーっとやる、みたいなことも考えない。同じペースでコツコツとやっていくこの継続性が実は読解力を育む一番良い方法なのです。
暗記モノをやったり、過去問をやったり、ということで、つい読解の練習が後回しになりやすい。(これは5年生以下でもそうでしょう。組み分けテストの前はやはり理科や社会、漢字に力がいって、国語の読解練習は、「ま、あまり変わらないか」と省かれてしまったりするものです。)
でも、それではまずい。
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長期的視野と短期的視野
昔は中学受験の現場にお父さんが現れることは滅多にありませんでした。子どもたちの受験はお母さんを中心に回っていて、その横で「そんなに勉強してどうする!」みたいなことを言うお父さんがいて、お母さんのヒンシュクを買っていたりしたものです。
しかし今はまったく風景が変りました。塾の面談にお父さんが現れるのは日常茶飯事。また、学校の説明会や塾の保護者会でもたくさんのお父さんの姿を見かけるようになりました。
これ自体は大変良いことだと思っています。昔はお母さん一人で悩んでいたことが、夫婦単位で解決されるようになった分、お母さんの負担は減ったでしょう。
しかし…。
子どもたちの負担は逆に増えたかもしれません。つまり、お父さんもお母さんもどちらかといえば短期的視野で子どもたちを見るようになった。入試に関わってくると、そういう傾向が強くなります。
やはりデータは気になるし、子どもがどのくらいわかっているかも気になる。
昔のお父さんは、成績のデータを見たところで、「合格可能性なんて受けてみなければわからん」みたないことを言っていた分、子どもたちをもっと長い視野で見ていられたのだと思うのです。しかし、今はその要素が減少している部分はあるのではないでしょうか。
お父さんもお母さんも短期的視野になってしまう、ということはやはり子どもたちにとっては息苦しいことになってくる部分はあるものです。
どちらでもいいが、どちらかが「ま、まだ先があるから」ぐらいなことを言ってあげた方が、子どもたちには救いになるところもあるのです。
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本気になれない子
9月に入り、残り東京、神奈川の入試まで5か月ということになりました。
あと5か月よ、と思うわりに、しかし子どもの様子を見ているとあまり、受験生らしくない。
というか、本当にやる気になっているとは到底思えない。まだゲームをしたい、というし。勉強しているか、と思えばどうもかくれて漫画を読んでいるみたいだし…。
確かに勉強をやらされている子は自分でやる気になりにくい面はあります。
つまり、本当に自分はその学校を受けたいのか?
でも、「別にいいのよ、受験しなくても」といえば、「絶対に受ける」というとは思うのです。
で、どうしてそうなるのか?と言えば、やはりまあ、与えられていることが多いから、でしょう。これは別に悪いことではない。
与えられてない子はやはり必死になって手にしようと思うものですが、与えられていればそれをあえて手にしようとは思いにくいのは当たり前のことなのです。
例えばかなりの田舎に生まれた子どもは高校受験の塾だってない、近くに大学受験の面倒を見てくれる先生もいない、ということはよくあります。だから遠くまで出かけていかないといけないし、わずかな時間も惜しんで勉強するようにはなるのです。
でも一方で与えらている子は、そのありがたさはわかりにくい。だから本気になりにくいとも言えるのです。
では、どうすればいいか。
少しずつそういう本気モードになってくれればいい、ぐらいに思っておられることが一番だと思います。
何か手を打とうとしても、逆効果になることは多い。子どもは成長していく過程にいるので、いろいろなことをきっかけとして「これはがんばらないといけない」と思うようになるものです。
もちろん話をしてあげることは大事なことだとは思いますが、与えている本人が「どうだ、ありがたいだろう」といってもあまり説得力がない?部分はあるので、こういうことはあせらず、ちょっとずつ手を打っていくのがいいでしょう。
当然のことながら、親としてアヒルの水かきは必要だとは思いますが。
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あと5か月よ、と思うわりに、しかし子どもの様子を見ているとあまり、受験生らしくない。
というか、本当にやる気になっているとは到底思えない。まだゲームをしたい、というし。勉強しているか、と思えばどうもかくれて漫画を読んでいるみたいだし…。
確かに勉強をやらされている子は自分でやる気になりにくい面はあります。
つまり、本当に自分はその学校を受けたいのか?
でも、「別にいいのよ、受験しなくても」といえば、「絶対に受ける」というとは思うのです。
で、どうしてそうなるのか?と言えば、やはりまあ、与えられていることが多いから、でしょう。これは別に悪いことではない。
与えられてない子はやはり必死になって手にしようと思うものですが、与えられていればそれをあえて手にしようとは思いにくいのは当たり前のことなのです。
例えばかなりの田舎に生まれた子どもは高校受験の塾だってない、近くに大学受験の面倒を見てくれる先生もいない、ということはよくあります。だから遠くまで出かけていかないといけないし、わずかな時間も惜しんで勉強するようにはなるのです。
でも一方で与えらている子は、そのありがたさはわかりにくい。だから本気になりにくいとも言えるのです。
では、どうすればいいか。
少しずつそういう本気モードになってくれればいい、ぐらいに思っておられることが一番だと思います。
何か手を打とうとしても、逆効果になることは多い。子どもは成長していく過程にいるので、いろいろなことをきっかけとして「これはがんばらないといけない」と思うようになるものです。
もちろん話をしてあげることは大事なことだとは思いますが、与えている本人が「どうだ、ありがたいだろう」といってもあまり説得力がない?部分はあるので、こういうことはあせらず、ちょっとずつ手を打っていくのがいいでしょう。
当然のことながら、親としてアヒルの水かきは必要だとは思いますが。
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