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範囲は果てしない


学校の先生と出題の話をすると、
「塾がやらないような問題を出したい」
という話を聞きます。

そんなに、力を入れなくてもいいのに、とつい思ってしまうのですが、もちろん塾もそれなりに対応する。すなわち新しい問題が出れば、その対策をするし、カリキュラムも増えていくことになります。

だから以前と比べてみると、ずいぶん増えているし、膨大になっているわけです。

ということは、その果てしない範囲を、全部やるというのは非効率だと、まず考えないといけない。

あれもやらなきゃ、おれもやらなきゃ、といったって入試に出ないものは出ない。例えば電気が嫌いだなあ、と思っていて、一番行きたい学校で「電気が出なかった」とすれば、こういう言い方は何ですが、「電気は勉強しなくてもよかった」ということになるわけです。

(いや、もちろん勉強はしたほうが良いとは思うのですが、しかし受験勉強というのは合格するためにやるわけだから、そこはやはり効率を重視したほうが良いのです。)

だから志望校を早めに決めて、その出題傾向に合わせるのが最も効率が良い、ということになるのです。成績が定まらないと志望校が決まらない。という考え方はやめたほうが良いと思います。

なぜなら、そのために途方もない範囲をやらなけばいけなくなる。まずは一番行きたい学校の入試傾向は何なのかを知って、そこから組み立てていくべきでしょう。

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今日の田中貴.com

どう対応するか、決めておく
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中学受験 算数オンライン塾

3月11日の問題
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クラス昇降は落ちなければ良い


こういう言い方は本当は良くないのかもしれないのですが、実際にクラスはそう簡単には上がらなくなっているでしょう。

下がるのは割と簡単だが、つまり誰かが下がらないと上に上がれない、という状況になっているのです。これは塾にいるメンバーが固定化し、また上のクラスの定員が決まっていれば当然そういうことになる。つまりクラス序列というのは、ある定員がある限りにおいて、そういう分布がなされやすい。それが2年ぐらい続けばある位置に収束しやすくなるわけです。

そうやって収束したデータを提出して入試を受ける、というのであればまた考えるところもあるのだけれど、しかし入試は一発勝負です。過去が良かろうと全く関係がない。

その試験が出来るかどうかにかかっている。

だから、もはや新6年生は大きく落ちなければ良い、ぐらいに思っておいた方が良いでしょう。その分、一発勝負の準備を始めないといけないわけです。

これから先はクラス昇降に力を入れるよりも、いかに手を抜いて(ここも言葉が悪いなあ)クラスを維持できるか、を考えた方が良いでしょう。つまり時間を作って、入試に備えていかないといけないわけです。

クラス落ちしてしまうと、行きたい学校の志望校対策が受けられなくなる、など、いろいろ制約がある塾もあるでしょうが、しかし、大事なのはクラス昇降ではなく、入試対策です。

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やる問題の絞り方
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今日の慶應義塾進学情報

インターナショナル?
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慶應進学オンライン
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「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)
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撤退という選択肢は当然ある

別にすべての小学生が中学受験をする必要はない、と思うのです。

少なくとも本人がある程度意識を持って自分で勉強し、目標を達成しようというのであれば、中学受験は子どもの成長にプラスになるでしょう。

しかし、そうでないと思われる子もいる。

なぜ僕は受験をしなければいけないのだろうか。

もっと遊びたいなあ。でも塾に行かないと怒られるしなあ。

というような思いを持って、毎日過ごしていたら、それは本人の成長にとって何もプラスにならない。それよりはまだ遊んだり、体を鍛えた方が良いと思うのです。

中学受験はその点では高校受験のようにみんながある程度やれる、という状況の受験ではないのです。

体力的にも精神的にもあるところまで成長していないとしんどい。

その場合、撤退という選択をした方が良いこともあるので、何がなんでもと考えない方が良いでしょう。

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第230回 我が子を冷静に見る
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中学受験 算数オンライン塾

3月9日の問題
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やる気の源


「先生、ウチの子、全然やる気がなくて」

という相談はずーっと受け続けています。まあ、なくなることはないでしょう。で、この問題を解決するためには実は2つの要素が必要です。

ひとつは目標。

いったい何のために、こんなにつらいことをやるんだ?ということになれば、当然、その見返りは必要であり。

それって合格でしょ?

いや、合格するのはわかるけれど、合格して何がいいのか。

別に公立の中学でも悪くはないでしょ?

でもそこをがんばることで「こういうプラスがある」ということは子どもたちがよく知っておかないといけない・

そしてもうひとつが自信です。

そういう努力を続けられる自信がない子は、やる気がおきない。

ということはあまりみなさん気がついていない。

「そんなの、やってみないとわからないだろう」

みたいなとらえられ方をしているかもしれませんが、でも、自信がないことはやりたくない、というのはごくごく普通のことなのです。

だから自信を積み重ねる必要がある。

自信を積み重ねるためには「できた」ということを実感してもらう必要があるわけで、だから褒める必要があるわけです。

褒めれば伸びることもある、ではありません。

褒めないと絶対に伸びない、というレベルの話です。

元々、自信のない子が、自信のないことを一生懸命やることは奇跡だ、ぐらいに考えておいた方が良いのではないでしょうか。

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数の性質に関する問題
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今日の慶應義塾進学情報

必ず正解する
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慶應進学オンライン
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「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)
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ひらめく子

算数の難しい問題を出しているとき、まあ、みんなそれなりに熱心に解いてはいるのですが、突然

「僕って天才かも…」

などと言いながら、答えを持ってくる子がいます。

別に騒がしい子というわけではないが、自分のひらめきに感動しているのでしょう。

「どう?」

「うん、あってるねえ。」

と特大の丸をつけると、満足そうな顔をしています。

しかし、そういうひらめきの積み重ねが力になる。で、ひらめくためには、じっくり考えないといけない。ただ答えを合わせることに気持ちが行ってはいけないのです。

答えを合わせる、という意味で考えれば、いろいろあてはめて、最後、これだ、と答えを見つけることができるかもしれません。

でも、当然のことながらそれでは力がつかない。

ああでもない、こうでもないと考えているうちに、こうか?とひらめく。

その瞬間に子どもに力がつくわけで、たくさんの問題を闇雲に解けば良い、という話ではないのです。

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自分で勉強する力を引き出す
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中学受験 算数オンライン塾

3月7日の問題
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がまんを教える


受験勉強をしていく過程では、子どもも親もがまんが必要です。見たい番組を見ないで宿題をやらなければいけない、せっかくの日曜日に模擬試験があるので、家族で出かけられない、いろいろながまんがあるでしょう。

ゲームなんかはその最たるものかもしれません。もっとやっていたい、と思うでしょうが、しかし、それでは勉強する時間がなくなる。なので、受験学年の最初に、がまんについて、子どもたちに話してきました。

入りたい学校にいくために、勉強に時間をかけなければいけません。ところが時間は限られているので、何かをがまんして、勉強しなければならないということになります。受験勉強だけをするというのではありませんが、がまんしないと、時間は作れないのです。

子どもたちはよく、わかってくれます。(もちろん、実行までにはずいぶん時間がかかりますが。)しかし、大人がわかってもらう努力をしなければいけないと思います。

最初から見事にがまんできるわけではない。

これはダイエットと同じようなところがあるわけです。しかし自分で自分の気持ちをコントロールすることができるようになれば、それは大きな成長につながることも間違いない。だから子どもが積極的にがまんしようとするモチベーションを考えていくことが大事でしょう。

合格すれば、~なことができる。

この学校に入れば、~の部活ができる。

いろいろな夢を先に作っておいて、そのためにがまんしよう、と考えれば多少なりとも問題が解決しはじめていきます。

まずはその源をいっしょに考えてあげればいいのではないでしょうか。

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気体の発生に関する問題
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学部枠
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慶應進学オンライン
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「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)
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整理は自分で

これから6年生はいろいろな問題をやっていきます。そのとき、あれ、これはどうやったかな、とか、この問題は一度解いたことがあるかもしれない、などと思って、資料やプリントを調べなければならない、という場合もあるかもしれません。

あるいは、電気ができないので、もう一度電気のところをやり直そうと思って、前のプリントを引っ張り出したいと思った時、今の多くの子どもたちは
「お母さん、あれ、どこに置いた?」
となることが多いのです。

プリントだけではないでしょうが、これでは自立につながらない。やはり、自分のものはなるだけ自分で整理させる必要があります。

ただ、やり方はある程度教えてあげる必要がある。

例えばファイルの分類をどうするか、とか。あるいは索引のシールを付けてみるとか。

実際に自分でやれば、自分でそのプリントを活かそうという道も考えることができますが、すべて人任せであれば、やることも人任せになってしまう。

そろそろ中学に向けて、なるべく自分のことは自分でさせるように仕向けていきましょう。実際に整理ができるようになると、頭の中の整理も上手になりますから。

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管理型と放任型
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中学受験 算数オンライン塾

3月5日の問題
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塾に行きたくない

「子どもが塾に行きたくない」というお話を聞くことがあります。

これは大事なSOSだと思って間違いない。

塾は本来は楽しいところですし、多くの子どもたちは「塾がおもしろい」と言って来ていることが多いのです。またそうでないとなかなか続きません。

しかし、そこに「行きたくない」というのは、やはり何らかの原因がある。

「どうして?」
「なんとなく」

こういう答えが返ってきたら、もっと深刻かもしれません。明確な理由があれば、それについて何等かの手は考えることができる。塾の先生と相談することもできるでしょう。しかし「なんとなく」と答えをごまかすときは

1 理由を言いたくない

2 自分でもなぜ行きたくないかわからない

ということなのです。2の場合は体調に問題があるかもしれないし、1はだれかをかばっているかもしれないので、原因が突き止めにくくなります。

相談されていたときは、とにかく話を聞いていました。

でも、話したくないことはあるのです。だったら、休む。休むことで勉強が遅れると誰もが考えるかもしれませんが、勉強の方法はいくらでもあるのです。

つらければ塾を変えてもいいし、あるいは家で通信教育で勉強してもいい。

絶対に無理に通塾させることはしないでください。

「つらいことを逃げてはいけない」

という感覚はわからないではないが、しかし、まだ小学生なのです。それを乗り越えるだけの力が全員についているわけではありません。

まずは元気が出ること。

方法は変えても勉強を止めさせることをしなければ、いいのだと考えて、じっくり子どもたちが行きたくない理由を話せるまで待ってあげてください。

話せるようになれば、それだけ手を打つことも、新たな方法を考えることもできます。慌てていろいろな手を親が打って、かえって子どもがどうにもならなくなることもあるので、あわてず慎重に対処してあげてください。

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勉強しなさい、と言いたくないが
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男子3校受験
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慶應進学オンライン
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「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)
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上位の学校ほど上下が開く


せっかく上位校に合格して、「よかった」と思っていたのだが、その後学校についていけず、落ちこぼれる子どもたちも少なくありません。

そういう学校は自分で勉強しないといけない、と思っているから、じっと見ている。したがって、本人がここぞ、と思わない限り、浮かび上がって来ない。

結果として上下が大きく開く結果になるのです。

東大への合格者を競う一方で、大学受験にならない層がいたりする。

上位校に合格するぐらいだから、それなりに力があったはずなのに、どうしてそうなるのかといえば、大きく自信を失うケースがあるからでしょう。

最初のきっかけは受験が終わったあとの開放感からくる遊び癖。

学校が始まってもなかなか遊びが抜けない。まあ、それだけ楽しいわけですから、そのまま勉強するまもなく、中間試験を迎えます。あるいは学校のテストの結果を知らされる。

本人はそれでもできるつもりなのです。そのときまでは。

しかし、当然のことながらまじめにやっていなければ、点数は低くなる。

で、プライドをへし折られる。「おれは、たいしたことないさ」と開き直る。結果としてさらに遊ぶ、ということになる。しかも、似たような成績で入った子でも、黙々と努力をして勉強している子は当然成績が良いわけで、そうなると「なんであいつが」と思う分、さらに開き直る。

そこへきて自由な雰囲気がある学校だと、そのままズルズル行ってしまうので、落ちこぼれることになるわけです。

だから、もう3月になったので、そろそろ切り替えましょう。

勉強は当然しなければならないし、するのが当たり前だ、ということを忘れてはいけません。

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教材は捨てる
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中学受験 算数オンライン塾

3月3日の問題
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点が取りやすいものに手を出しがちだが

毎月月例テストや、組み分けテストがあるから、点数が取りやすいものをまず勉強する、というスタイルになりがちです。

例えば覚えて得点につながるもの。漢字や理科、社会の知識などがその典型でしょうか。逆に算数の問題や国語の問題はやっても点数に結びつきにくいので、得点しやすい方に向かいやすい。
しかし、本当のことを言えば、それは後からでもいいのです。むしろ今やらなければいけないのは、算数や読解の問題。

これは一朝一夕でなかなか力がつかない。コンスタントな努力を積み上げていく家にできるようになっていくものなのです。だから、その分時間を架けなければいけないわけですが、今の子どもたちの勉強を見ていると、そういう時間が十分にられていないように見える。

組み分け試験が気になるのはその通りかもしれませんが、しかし、何のためにやっているかといえば入試に合格するためにやっている。組み分け試験がいくら良くても、それで合格できるわけではない。

6年生のこの時期になったら、むしろ組み分けテストで点数を取ることよりも、入試で点数を取るために何をするかを考えてください。

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第229回 できるまでやり直す
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手を動かす
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慶應進学オンライン
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「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)
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