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成績が下がったとき

中学受験で合格した子が、それまでの間、ずーっと成績が良かったか、というと実はそうでない子もたくさんいます。

子どもたちの成績を追跡していると、まあ、上がったり下がったりという子の方が多い。

下がれば当然つらい部分があるわけですが、しかしそこから立ち上がらなければなりません。

今までの勉強法や生活スタイルを反省してみて、変えるべき点を見つけて実行していく。そうすれば、ある意味前よりはよほど成長することになるわけで、だから成績が下がったときはチャンスなのです。

ただ下がったままほったらかしにしておけば、当然のことながら、さらに下がることになるわけですから、決してほったらかしにしてはいけない。

具体的に何が悪かったのか、どうすれば良くなるかを親子で考えていけばきっと良い結果につながっていくので、ここは前向きに考えていきましょう。

ポイントはやることを絞ることです。

あれも、これもとやっているうちにひとつひとつの精度が下がっていることが多くなっているので、まずは絞ってていねいに勉強することを心がけてください。


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第268回 子どもと対峙する

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理科計算のポイント

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転換点

これからテストの結果が返ってくる機会が増えるでしょう。

点数を見ると、眼を覆いたくなる、というか。本当にこの子、大丈夫なんだろうか、と思われることもあるかもしれません。

しかし、やはり小学生の受験だから、そんなにすぐに何かが大きく変わらない。

それでも本人がやる気になったり、本気になって考える時間が少しでも増えてくれば、まだまだこれから伸びる余地は残されているはずなのです。

ところがそれを無視していろいろ子どもに言ってしまう。

子どもは大人の剣幕を見ておとなしくはしているでしょうが、しかし、そう大きく変わるわけではありません。

子どもの中にある「やる気」「本気」を引き出すのは、実はもっとプラスの働きかけなのです。

きっと叱られている間中、「僕はかわいそうだなあ」ときっと思っているに違いない。自分が本当に悪い、などとは決して思うことはないから、今までも同じことを繰り返しているところがあるわけです。

では一番大きな転換点は何か、といえば、やはり本当にその学校に入りたい、と思った時でしょう。

今でもそう思っているところはあるわけだけれど、入試までの期間と卒業後に自分はどうなるのか、というイメージが強くなればなるほど、そのきっかけが出てくる。

もちろん叱って悪いわけではないが、叱っても転換点にはなり得ないということは知っておかれた方が良いと思います。

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5月13日 中学入試説明会 「学校別対策の考え方」のお知らせ
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できないと思いやすいから

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模試の頻度

模擬試験は今のところ、まだそれほど機会が多くないでしょうが、2学期になるとほぼ毎週、いろいろな塾で行われます。

で、模試をどのくらいの頻度で受ければ良いか、ということですが、きっちり復習ができる、という範囲でできる限り多く受けた方が良いと思います。

また同じ塾の模擬試験を、継続して受けてみるのも大事なポイント。

経過がどうなっているかわかりやすい。

これを2社できれば言うことはないでしょう。

ただ、とにかく大事なのは復習。合格可能性や偏差値よりも真剣に解いた問題をいかにしっかり理解するか、ということが大事なのです。

ていねいに復習できないと、せっかく受けた試験の意味が半減しますから、1ヶ月に2回ぐらいが適当な頻度ではないかと思います。


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間に合わない子


テストを受けていて、最後まで到達しない、ということは多々あるでしょう。

特に模擬試験ではその可能性は高くなる。「まだ~題もある!」と思って焦ってしまう。その結果としてミスだらけになったりするものです。

しかし、模擬試験は基本的に問題が多い。こんなに忙しい入試はありません。

なぜかといえば、ひとつの試験ですべての学校の合否判定をするために、統計的な処理をしなければならないので、結果はできる限り正規分布に近づけたいからです。

そのためにはそこそこ差がついていないといけない。

問題数もそのためにやはり多くなる。みんなが最後までラクラクできる、では差がつかないのです。

だから、焦らないことが肝要。

最初から2題ぐらいは捨てても良い、ぐらいに考えておいて良いでしょう。

その代わりミスなく解くように心がける。

テストの問題用紙を見ていると、相変わらず子どもたちの式はぐちゃぐちゃしています。これではその場で見直す、などということは困難になる。本当のことを言えば、一度解いた過程をその場で見直して、「間違いない」と確認してから答えを書くと良いのです。

そういうことができるようになった方が、早く終わるよりはよほど合格可能性が上がります。これからは模擬試験を受ける機会が多くなると思いますが、とにかく焦らないことです。

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5月13日 中学入試説明会 「学校別対策の考え方」のお知らせ
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学校別傾向を知って勉強を効率化させる

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算数が好きになるように導く

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手を打つのを我慢する

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5月13日 中学入試説明会 「学校別対策の考え方」のお知らせ
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仕事をされているお母様は、手を打つことになれている。仕事というのは、何かにつけて手を打つものですから、同じようにいろいろなことに手を打つ。

ところが、そうなると子どもはお母さんが何とかしてくれる、そう思うようになってくるのです。

だから、受験も、「お母さんが何とか入れてくれるかもしれない」ぐらいに思ってしまう可能性があります。

これは当然、よくない。

子どもは、頼る人がいる、というときは、なるべく頼る。それが子どもです。これが少しずつ成長していけば、また変わってくるわけですが、小学生のうちはやはり「頼った方が楽だ」というのがあって、まあ、なるべくしてもらう方を選びますね。

だから母は頼り気がない方がいいと私は思います。

「もう、お母さんは私がいないとしようがないんだから」

ぐらい、子どもに思われたほうがいい。例えば、修学旅行にでかけるときに買物を頼まれたとする。びしっとしているお母さんはメモにも書いて、絶対に忘れない。だから子どもが忘れても「ほら、入れたの?」ということになる。

これが頼り気がないお母さんだと忘れる。

「あら、忘れちゃったわ」

「もう、じゃあ、今から買ってくる。」と子どもが買いに出かける。まあ、これでいいのではないだろうか、と思うのです。

ワーキングマザーのみなさんは、子どもが不自由にならないように、とがんばられることが多いですが、がんばると子どもは楽をします。楽をする部分は当然子どもだからあっていいのだけれど、まあ、それも程度の問題であって、できれば、子どもが自分でいろいろなことを考えて行動しなければならないようにした方がいい。

手を打たなければ、とつい思いがちですが、教育で一番大事なのは我慢かもしれません。

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6年生前半の比重のかけ方

6年生の教室から
テストの問題を教材として使い切る

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ていねいに解く練習







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与え方を考える

今の子どもたちは、たくさんあたえられています。食べ物も、自分の部屋も、文房具も、おもちゃも。子どもたちを幸せにするために、いろいろなものを与えなければならないという考えが一般的になってしまったからだろうと思うのです。

しかし、本当に与えることが子どもの幸せにつながっているのでしょうか?私はちょっと違うように思うのです。以前塾で時計の忘れ物がよく出ました。しかし、取りに来ないのです。もっと一生懸命探してもいいと思うのですが、さっさとあきらめてしまっている。新しいものを買ってもらえるからでしょうか。

同じようにたくさん与えているから、何かを求める欲望が今の子どもたちには弱くなっているように思われるのです。例えば、たくさんの問題をやらせなければいけないとなると、やり方を教え、解説をし、解答を教えます。そのくらいの効率でやらないと終わらないからです。しかし、それでは子どもが知りたいという欲望を十分に強められないでしょう。

算数のヒントをほしがらない子がいます。「いらない、自分で考える」といってヒントも解説も拒否します。でもこういう子どもがやはりできるようになるのです。なぜなら、自分で解きたいという欲望が強いからです。人から教えられより、自分で考え付くほうが、考える力につながります。本当はこうやって育てた方が学力はつくと私は思うのです。

入学試験のために、これこれのことをこのときまでに終わらなければいけないというひとつの目安があります。それになるべくあてはめるために、たくさんの問題や教材が子どもたちに与えられています。しかし、それだけのことを自分でやりたいと思っている子供が何人いるでしょうか。

最初のうちはもっと、素朴に「それが知りたい」「それを解きたい」という気持ちにすることが大事だと思うのです。

子どもが楽しんでできる範囲に1週間の学習を制限することの方が今は大事だと思います。与えれば、欲望が減るということを与える側として良く知っておかなければならないのです。

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天体に関する問題

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テストに課題を設ける

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何が書いてあるか、いっしょに考える


これから過去問をやっていくと、論説文などを中心に、何が書いてあるか、よくわからないという文章に出会うことが多くなるでしょう。

中学入試の国語の文章は、別に小学生向けに書かれたわけではありません。新聞記事だったり、大人向けの文章だったり、何らかの文章を採録した上で、問題を作っているわけです。

ただ、その文章が読みやすいか、といえばそうではない。だから、高校受験の問題ではないの?と思われるような文章になることも当然あるわけです。

で、そういう文章を読んでいると、子どもたちが「何が書いてあるのか、わかりません。」というような反応が出ることがあります。

まあ、それはそうだろうなあ、とは思うものの、といってやめるわけにはいかない。

だから、いろいろ説明して、最終的には問題に取り組むところまで進めることが必要になるのです。

これはお父さん、お母さんにぜひ力を貸してもらいたいと思います。いっしょに文章を読んでみて、こんなことが書いてある、という意味をまずつかむことが大事。

問題がある以上、それに早く答えたいと思われるでしょうが、実際に文章を読んでみて書いてある内容が理解できていないと先に進まない。その積み重ねが、国語経験を増やし、読解力を作り上げる源になるわけです。だから、大変でもしっかり取り組む。

もちろんたくさんはできないでしょう。それでも1週間に1つはじっくり読むように心がけてください。

国語経験が増えていくにつれて、自分で解決できるようになっていきますから。

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第267回 自分で考える時間を増やす

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やる気を起こすステップ

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帰国枠の選択肢







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変わるところ、変わらないところ


東洋経済オンラインで、鴎友の話が出ていました。

偏差値38だった女子校が人気校になれた理由

偏差値38だったかなあ、という記憶はさておき、この農場という話はよく覚えています。

学校に見学に行ったところ、まず案内されたのがこの農場。それほど広くはない校地に100坪の畑を作ってそれを維持する、というのはそれなりに大変だろうと思うのです。

テニスコートが欲しいとか、理科実験室を拡張してほしい、コンピュータールームは・・・、まあいろいろあるとは思うものの、学校としてはやはり譲れない。

こういうところがあるのが、この学校の良さだと思うのです。

つい、大学の合格実績や成績管理が取り沙汰されるのですが、こういう姿勢がぶれない学校はやはりやがて良くなっていくものなのでしょう。

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目標を細分化する。

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学校別傾向に合わせると、その傾向しかできるようにならない?

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そろそろがんばるか

いよいよ6年生になる、ということで少しずつ子どもたちの意識は変わってきつつあります。

入試まで10ヶ月。そろそろがんばるかなあ、という意識が少しずつ強くなってくる。

それでもまだまだ遊ぶ時間が長かったり、なかなか集中できないところもあるのですが、勉強をしないといけない、という意識は強くなりつつあります。

だから、まあ、少しはだまって見ててあげることが必要でしょう。

お父さん、お母さんからするとまだまだ受験生のレベルからはほど遠いと思われるかもしれませんが、小学生の受験ですから、高校受験や大学受験のようにはいかない。

それでも本人はそろそろがんばるか、と思っているのでそれを評価している事が大事。

こういうところでも褒めることが、本人の成長につながりますから。


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比と割合に関する問題

6年生の教室から
入試問題が解けることが大事

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多様性への意識







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記述は面倒

最近国語の読解問題で記述で答えを書く問題が増えました。文を答えると言っても、「あてはまる部分を書きぬきなさい」はあてはまりません。「文中のことばを使って答えなさい」「自分のことばで答えなさい」という形式。つまり、作文で答える問題をいいます。

これは絶対に面倒です。アと答えればいいものを二十字とはいえ作文を書くということは、作業として手間がかかる。まず考えないといけないし、表現が正しいかも確認しなきゃいけないし、二十字越えたら、また書き直さないといけないし。

だからやらないのです。子どもたちの答案を見ても、最初のうちはまず空いている。「どうしたの?」と問われて「面倒!」と答えるわけにはいかないから、「わからなかった」というだけの話。でも選択肢の問題は答えられているわけだから、まあ、時間がかかるから後にしよう、でそのまま空欄になってしまうことが多いのです。

だから「空白を残さない」ように勉強しないといけない。書くまで終わらせない。

最後まで書けない子なんて、まずいません。だからわからなくてできないんじゃなくて、「面倒だからやらない」ということがその理由であることを知っておいた方が良いでしょう。

もちろん、中には本当に書けない、という子もいますが、それも練習をすれば書けるようになる。

結局は実際にやっていくうちにできるのですから、記述は適性ではなく「やる気」で決まるのだと思って間違いないでしょう。


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理科計算の勉強の仕方

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