先日に続き 「 花時計 」 妹投稿の記事より
【 42年前の 一宿一飯 】 2013 . 4 . 10 付
先日、夫の世話になったという静岡県にお住まいの方から
お電話とお手紙をいただきました。
昭和46年の夏、夫も独身で宮古勤務のころの話しです。
その方は、大学のクラスメートと二人で東北地方に旅行し
浄土ヶ浜に立寄ったそうです。
その時、大学名が入ったトレーナーを着ていた二人に
「 自分も同じ大学のOBだ 」 と夫が声をかけました。
二人は宮古を案内してもらい、その夜はお酒と食事を
ごちそうになり夫の所に泊ったそうです。
翌朝二人が目を覚ますと、夫は既に仕事に出た後でした。
静岡の方の電話は 「 何のあいさつもせずに長い年月が
過ぎてしまい申し訳ない 」 という内容でした。
世話になったことは時々思い出しても
名前は忘れてしまっていたそうです。
それが、本箱を整理していたら偶然にも夫が書いたメモを
発見し今回の電話になったとのことでした。
手紙に同封されたメモ用紙は、42年の歳月を思わせる色に
変わっていました。
もうすぐ4月18日は夫の誕生日です。
そして十二回目の命日でもあります。
その方には、夫が他界したことを伝えました。
「 もっと早く連絡していればと悔やまれる 」 との手紙を拝読し
一宿一飯の言葉は、今回のようなことを言うのだろうかと思い
ほのぼのしたものを感じました。
お二人の気持ちは、夫にも届いてるに違いありません。