「育ててみよう。ラン、500円」
と手書きのポップがポリバケツに貼ってあった。
バケツには株分けされた小ぶりの胡蝶蘭が4鉢。
見切り品の切り売りだ。
このコピーには惹かれた。
500円にも惹かれたが、「育ててみよう」にはまってしまった。
植物を観賞する側から、「育てる系」の側に行こうと思いながら
気がつくと新しいものが増えている。
勝手には増えないので、結局新しいのを買ってしまっている。
いつになったら鑑賞系から「育てる系」へ移行するのだ。
などと、反省がたかまっていた矢先のキャッチコピーだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/18/f82cbeda7b9719d9b44509d2240357d4.jpg)
そうだ、育ててみよう。
で、結局買って帰っているので何だかよく分からない。
釈然としないまま帰ったがこの小さな胡蝶蘭はなかなか美しい。
蘭科にはまりながらも敬遠していた胡蝶蘭。
演歌歌手のような、顔ばかり派手な容姿が気に入らなかったのだ。
でも、結構いけている。
(などと得心しているのは、ラン愛好家の深みにどんどんはまっていっている証拠だ)
演歌歌手路線を変えたくて、清純派の青い鉢に入れてみた。
売り出しにはプロモーションが必要なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/be/2ca2559474e0e7bf083067f61fd2f84d.jpg)
育てる系も着実に増えている。
先日のオンシジウム(見切り品700円)も療養組にまわった。
(写真の一番手前)
この子らが次の花を咲かせて初めてベランダーになれるのだ。
(ベランダーは、いとう せいこう氏の造語。くわしくは名著「ボタニカル・ライフ」参照)
しかし、見切り品がどんどん増殖中でオレが真のベランダーになる日はまだまだ遠い。
嗚呼、ボタニカル!