『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

ラン族の恩返し

2015年02月15日 | 日記

今日は姫路の植物園に定期訪問。
胡蝶蘭展を見る。
これだけ群生していると見応えは十分ある。
開店祝いの胡蝶蘭はどうもよそよそしく、借り物みたいで好きではない。
ワイルドに岩場などにしがみついてしなだれる妖艶な花を見てみたい。
このディスプレイは結構雰囲気があっていけている。



姫路の帰りに必ず寄っていく鯛焼き屋。
ここの鯛焼きは文句なくうまい。
今まで食べた鯛焼きの中ではもちろんナンバーワンだ。


あんがいい。
甘すぎず小豆の味がしっかりしている。
そしてこの焼き加減。
皮は薄くぱりぱりだ。
この背びれをみてほしい。
これだけでも食べる価値がある。




さて、明石から名古屋にもどると蕾だったカトレアが控えめに開花しだしていた。
つやつやした葉っぱのなかから現れた花は妖艶でさえある。
たぶん去年の8月に咲いたやつだ。
一年に二回も咲いてくれるとはなんと気のいいやつだ。

土曜日の朝はこうだった。
不在中に開花するような予感があったが的中した。
明日にはたぶんパンと全開し部屋にいい匂いがほんのり漂うだろう。
世話してきたほんの少しの苦労を補ってあまりある瞬間だ。
カトレアの恩返し。
また返してやるぞ。

嗚呼、ボタニカル!



育てる貯金

2015年02月15日 | 日記

神戸の旧居留地あたりを歩いていたら巨大なチランジアを発見。
ショップのガラス越しに5、60センチ級のがごろごろとある。
大きな野菜の束が並ぶ市場のようででもあり、ハマチやブリといった大魚売場のようでもある。
ともかく立派だ。
ここまで育てるには大変だったろう。


明石の自宅に帰る。
外では冬をこえられないやつらが窓際を占拠している。
下の水槽からはクロデメキンが見える。
やつもすこしづつ大きくなっていて、昔の写真を見るとすごく小さくてびっくりする。


ビカクシダ。
植物園にある巨大なものと比べると赤ちゃん級ではあるが板に自力で着生しているらしい。
1年がかりでここまで育てたという。
小さくて弱々しいやつらがだんだんたくましくなっていくのは見ていて楽しい。
育てる楽しみだ。
子が育ち親株となり、また分身を増やしていく。
そのお手伝いをしているようだが、逆にこちらもだんだんうれしいことが貯まっていく。
ちっちゃな喜びの貯金だ。
満期はないが、金利はその都度いただいているようだ。

嗚呼、ボタニカル。