『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

メドゥーサ

2015年02月11日 | 日記

「自分の髪はアテーナーの髪より美しい」と自慢したためにゼウスの娘アテーナーの怒りを買い
美貌は身の毛のよだつような醜さに変えられ、讃えられるほどの美しい髪ですら、一本一本を蛇に変えられてしまったというメドゥーサ。
こいつも子株を二つ蓄えだんだんと迫力を増した。
ほんとに蛇の様にうねる葉の間から花芽が出てきた。
親株の花芽はは去年からあまり変化はないが、子株の方のが目立って大きくなった。
親を追い越すかもしれない。



メドゥーサはお互い示し合わせているかのようにもう一つも花芽が大きくなった。
春を目標にして競争しているみたいだ。



フクシーの花茎もずいぶん伸びた。
姿形が何かに似てる。
何だっけ。
そうだ、志村けんだ。
白鳥の湖の変なおじさんだ。
そう思うと可憐な花でなくて
白鳥の顔が花包からでてきそうで笑ってしまった。



療養中のコチョウランから棒状の細長いものがでてきた。
たぶん花茎だろう。
あの立派な花が咲くかと思うとわくわくする。

昨日とは打って変わって暖かくなりそうな祭日。
さて、ランニングにでかけようかな。

嗚呼、ボタニカル!

レトロ ストリート

2015年02月08日 | 日記

名古屋市地下鉄の伏見駅。
レトロストリートなる地下街に月に一度の骨董市を見に行く。
なかなか昭和チックな地下通りだ。
ポスターのスター達は大半はすでにこの世の人ではない。
が、みんな名前がいえるほど近しい。



あるところで糸車を見つけた。
小さい鉢植えやキセロの台にちょうどよさそう。
1つ500円、4つ買う。
お店は10店くらいだったのであっさり見終わった。
何だか消化不良だったのでロフトへ行ってみた。


3階に英国風のアンティークコーナーがあった。
やばい。
いい感じで古びた椅子やら引き出しやらが並んでいる。
うーん、何度か行き来してカゴを2つ、木製のアルファベットを2つ、そして椅子にも手を出してしまった。
重い。
電車で持ち帰るには特に。
しかし持って帰って大正解だ。
部屋に大変なじんでいる(はず)


重たいのにさらに荷物が増えた。
グリーンショップをのぞいたら、ジャスミンが並んでいたのだ。
あー、春の使者だ!と思ったら見過ごすわけに行かない。
お姉さんに育て方などききながら気分良く買って帰る。
アンティークとグリーンは相性がいい。
年輪を経た古いものがピチピチの若葉や新芽を引き立てるのだ。
ばあさんに抱かれた孫のように。
今日も生きている植物や生きたあとも道具として活かされている植物に癒されている。

嗚呼、ボタニカル!





アルストロメリア

2015年02月08日 | 日記

いとうせいこう氏が絶賛していたアルストロメリア。
近所の植え込みにそれらしき花が静かに咲いていた。
別名「インカのユリ」。南米からやってきたのだ。
カラフルな花びらには条斑というすじ状の模様が放射状に入る。
きれいでしかもワイルド、あやしい美しさだ。
こういう系にはかなり弱い。
たとえていうとルパン三世の峰不二子系。
外人でいうと、うーん、ミラ・ジョボビッチだな。



植え込みは古い団地の敷地にある。
もうお年寄りの姿しか見かけない団地だ。
休みの日になるとばあさん達がじょうろで水をやったり、植え込みのお世話をしている姿を見かける。
季節ごとにいろんな花が咲くのでそばを通るのが楽しみだ。
ヤツらは誠に幸せである。
丁寧に世話をしてくれる人がたくさんいるからだ。
安心して咲いていなさい。


さて、アルストロメリアの苗がきた。
週中にネットで頼んでおいたのだ。
思ったよりも葉っぱが厚くしっかりとしている。
やはりワイルド系なのだ。

     

開花時期は5月からときいたが、なに近所でもう咲いているのだ、じきに咲くだろう。
ものすごく楽しみである。
だって不二子とミラに囲まれるのだ。
やばい。
おっと、苗は3つある。
もう一人は…、よし、アンジーでいこう!
かくして俺の妄想はつづく。

嗚呼、ボタニカル!




春の始まりのはじまり

2015年02月07日 | 日記


立春が過ぎた。
春の始まりのはじまりだ。
まだ風は冷たく真冬の感が強いが植物たちは敏感だ。
日差しがほんの少しだけ強さを増した。
それを感じてか小さなランに花芽がついた。
名前は忘れたが小さな、水鳥のような白い花が咲くはずだ。



春を待ちきれずにカトレアを買ってしまった。
可憐で華やかな花が3つ。
そして蕾が2つ、めちゃくちゃお買い得だ。
蕾が咲き終わる頃には本当の春がくるだろう。
待ち遠しくもあり、「ゆっくりでいいぞ」とも思う。




カトレアを買うついでについ手に取ってしまったやつ。
ペペロミア、だったか何だかイタリアンみたいでうまそうな名前だ。
作り物みたいな葉っぱは裏が紅い。
ますますプラスチックみたいでおもしろい。
多肉の仲間だというのでたぶんお気楽に育つだろう。
さて、今は土曜の始まり。
春を待ちつつ冬を楽しむか。

嗚呼、ボタニカル!


「待つ」という楽しみ

2015年02月01日 | 日記
          
多忙な1月が終わった。
1月最後の休日の朝、朝日とグリーンに囲まれて幸福である。


ラン族は花が長い。
この子は11月17日に見切り品を買ってきたものだ。
大方の花は終わったが、まだ2つ活き活きとして咲いている。
株を休ませるために茎を切って花瓶に入れたものが既に2ヶ月半も咲いている。
すごい生命力だ。


子株から育てたオンシー2号も花が4つ開き、まだ蕾が5つある。
咲きかけの蕾がかわいい。


シクラメンも元気になった。
ネットで調べた通りに週に1回程度肥料がいるようだ。
花茎がしっかりとして、葉っぱから突き出して咲くようになった。

花はどれも繊細さと力強さを持っている。
そのしなやかでたくましい姿は示唆に富んでいて
自分もそうありたいと強く思う。
さて、2月は誰が楽しませてくれるだろうか。
植物を育てるようになってから
待つことも楽しみのうちであると知った。

嗚呼、ボタニカル!