第31回奈良県マーチングコンテスト(県吹奏楽連盟、朝日新聞社など主催)が9日、和歌山県橋本市の県立橋本体育館であった。奈良県内から中学5校、高校1校が参加し、華麗な演技を見せた。王寺中、榛原中、郡山高が県代表に決まった。3校は23日、大阪市である関西マーチングコンテストに出場する。

 王寺中は「アメイジング・グレイス」など2曲を演奏。冒頭でサックスが情感たっぷりにソロを吹いた。速いテンポに変わると、機敏な行進や、滑らかに列を交差させる動きを見せ、最後は「END」と人文字を描いた。部長の中井麗結(らむ)さん(3年)は「もっと動きにキレを出したり、歩幅をきちんと合わせたりして関西大会に挑みます」。

 榛原中は「リメンバー・ミー」など2曲を披露した。楽器を左右に振ったり、振り付けを交えたり。終盤では全員がステージに散って大きな弧を描いた。マーチングリーダーの田窪美都(みさと)さん(3年)は「20人と人数が少ない分、音色や動きをそろえることにこだわりました。全員が楽しく演奏できました」と話した。

 ログイン前の続き郡山高は約60人で隊列を組み、「龍馬伝」など大河ドラマのテーマ3曲を堂々と演奏。金管楽器の重厚な音色が響いた。冒頭は侍の姿をイメージし、立てひざなどの姿勢で楽器を構え、観客の目を引いた。ドラムメジャーの奥西美和さん(2年)は「関西大会は、きれいな歩き方や楽器の構えに気を付けて、安定した音を出したいです」と抱負を語った。(加治隼人)

 各校の成績は次の通り。

 【中学校】金賞=王寺中、榛原中▽銀賞=河合第二中

 【高校以上】金賞=郡山高

 【ストリートパレード】銀賞=香芝中

 【オープン参加】大宇陀中