気になる台風24号は 千種ゆり子の全国天気のタネ(18/09/22)
大坂がストレート勝ちで2年ぶり決勝へ 東レ・パンパシ
女子テニスの東レ・パンパシフィック第6日は22日、東京・アリーナ立川立飛で、シングルス準決勝があり、全米オープンで日本勢初の4大大会シングルス優勝を果たした世界ランク7位の大坂なおみ(日清食品)が、6―2、6―3で同37位のカミラ・ジョルジ(イタリア)を下した。大坂の決勝進出は、準優勝した2016年以来。
大坂は「緊張した。(理由は)よく分からないけど、多分、決勝に進みたかったからだと思う」と振り返った。
ダブルスでは決勝が行われ、加藤未唯(ザイマックス)、二宮真琴(橋本総業)組が、チェコ選手のペアを6―4、6―4で下し、日本勢初の優勝を達成し
みのり・とき・秋霖・秋波・秋水・秋扇──秋の言葉
2018年09月20日
彼岸花に降る秋の長雨
心待ちにしていた秋をめぐっては、「食欲の…」「芸術の…」「行楽の……」といった形容が知られていますが、今回は、秋にまつわるいろいろな言葉を探してみましょう。
和歌の場合には、同音の「飽き」にかけて使われることもあります。
〈わが袖にまだき時雨(しぐれ)の降りぬるは君が心に秋(飽き)や来ぬらむ〉古今和歌集
「まだき」は「まだその時期にならないうちに」という意味。(晩秋のものとされる)時雨が降り始めたのは、あなたの心に季節の「秋」が来て(その季節と同じ名前のように)、私に「飽き」てしまったのでしょう、という掛詞(かけことば)になっています。
いろいろな植物が実り、ものごとが充実してくる季節。しかし満ち足りてしまうことは同時に飽きてしまうことにも通じる ── 秋という言葉は、そんなニュアンスを持ってきたようです。
秋の長雨、秋の澄んだ水と女性の目元
秋霖に濡れ、どこか寂しげなコスモス
平安時代、台風または秋から冬にかけて吹く強い風のことを「野分(のわき)」といいました。雨を伴わない強い秋風のこともこう呼びます。野の草を分けるほど強く吹く風、という意味です。
『源氏物語』には、「野分だちて、にはかに肌寒き夕暮れのほど、常よりも思(おぼ)し出づること多くて…」(桐壺)という有名な一節があります。
この頃に吹く強い風は、古くから秋の感傷的な気分の象徴として使われてきたようです。「秋風吹けば…」といった言葉もものさびしいことの表現として今でもよく使われますね。
秋には台風でなくとも雨が続くことが多くあります。雨量は梅雨の時期よりも多いという統計もあるようです。
秋の長雨のことを「秋霖」(しゅうりん)ともいいます。
「霖」が長雨のこと。「霖霖」(りんりん)は雨のやまない様子。これは漢字を見ただけでも想像がつくかもしれません。
美人の美しい目元を表す「秋波」
「秋波」はもともと「秋の水が澄み切ったようす」を表す言葉なのですが、それが「美人の美しい目元」という意味に転じたもののようです。
また「秋扇」という言葉があり、これは文字通り秋の扇のことですが、「夏炉冬扇」と同じように、季節が変わると役に立たなくなるもののたとえ、そして漢詩などでは転じて男性に愛情をかけられなくなった女性のことを言います。
これなどは現代の感覚からすると、受け入れがたい感覚かもしれませんが、言葉というのはこんなふうに、使われるごとにどんどん意味が豊かになっていくふしぎなものです。
── 秋の一夜、古語辞典をぱらぱらと眺めて、秋の言葉を探してみませんか。
秋の野を吹く野分
世界柔道、阿部兄妹がアベックV 一二三は連覇、詩は初
2018年9月21日23時06分
柔道の世界選手権は21日、アゼルバイジャン・バクーで第2日の男女2階級があり、男子66キロ級の阿部一二三(ひふみ)(日体大)と女子52キロ級の阿部詩(うた)(兵庫・夙川学院高)の兄妹がそろって優勝した。きょうだいが世界選手権で同じ日に優勝するのは日本勢では初めて。
兄の一二三は初戦の2回戦から4試合中3試合を一本勝ちして準決勝まで勝ち進むと、今年のアジア大会金メダルの安バウル(韓)に延長の末、優勢勝ち。決勝ではカザフスタン選手に一本勝ちし、2連覇を決めた。
妹の詩は初戦から4連続一本勝ちで決勝へ進むと、決勝では志々目(ししめ)愛(了徳寺学園職)との日本選手対決でも延長戦の末に内股で一本を取って勝ち、初出場で優勝した。
20日の第1日では男子60キロ級の高藤(たかとう)直寿(なおひさ)(パーク24)が2連覇を達成。永山竜樹(りゅうじゅ)(東海大)は銅メダル。女子48キロ級の渡名喜(となき)風南(ふうな)(パーク24)は決勝で17歳のダリア・ビロディド(ウクライナ)に敗れて銀メダルだった。
世界選手権での同一大会きょうだい優勝
左から兄 弟・妹
1969年メキシコ市大会 園田義男(男子軽量級=3日目) 園田勇(男子中量級=2日目)
93年ハミルトン大会 中村佳央(男子86キロ級=2日目) 中村行成(男子65キロ級=3日目)
2018年バクー大会 阿部一二三(男子66キロ級=2日目) 阿部詩(女子52キロ級=2日目)
※中村兄弟の三男・兼三は97年パリ大会71キロ級で優勝
姉妹では、姉・上野雅恵が01年ミュンヘン大会70キロ級で、妹・順恵が09年ロッテルダム大会63キロ級で優勝したケースがある