葛城一言主(ひとことぬし)神社(奈良県御所市森脇)の境内にあるイチョウが黄色く染まり、見頃を迎えている。高さ約15メートルの巨木は樹齢約1200年といい、参拝者は写真を撮影したり、手を合わせたりしていた。

 このイチョウの巨木は幹から乳房を思わせる膨らみが多数垂れ下がっており、「乳イチョウ」と呼ばれている。子どもを授かり、乳がよく出ると伝わる。

 伊藤明(あきら)宮司(49)は「境内からの眺めもいいですが、下から見上げるとまた違った見え方がしますよ」と話す。来週いっぱいが見頃だそうだ。(松永和彦)