年末年始は高校スポーツの全国大会が相次ぐ。大阪・花園ラグビー場で始まる全国高校ラグビー大会では天理が30日、初戦を迎える。23日に京都市で開かれる全国高校駅伝には、男女ともに智弁学園奈良カレッジが出場する。(桜井健至)

 天理(天理市)は3年ぶり63回目の全国大会出場。大阪府東大阪市花園ラグビー場で30日午後3時15分からある初戦で、和歌山工と岡谷工(長野)の勝者と戦う。

 2年連続で県大会の決勝で御所実に敗れ、花園出場を逃していた天理。昨年は一時19点のリードを奪うも、後半15分から立て続けにトライを奪われ、逆転負けした。「今年はラスト15分にこだわった」と照井悠一郎主将(3年)。前半のうちに逆転に成功し、後半は1点も与えない堅い守りを見せた。

 ログイン前の続きチームの強みは豊富な運動量。「小さい選手が多いが、『動くこと』では他のチームに負けたくない」と松隈孝照監督(46)は話す。元々の能力が高く、チームの芯になるような選手が今年は多いという。

 花園は今の3学年にとって、初の舞台。照井主将は「一戦一戦ひたむきに天理らしく勝ちきりたい。目標はずっと日本一です」と力をこめる。

「10位台に」男子 「1時間11分台を」女子

 2016年までは智弁学園五條市)陸上部として、男子が22年連続32回、女子が2年連続2回出場。昨年に本拠地を智弁学園奈良カレッジ(香芝市)に移し、部員らも転校した。奈良カレッジとして2年連続の全国大会に挑む。寒川正悟(そうがわまさご)監督(61)は「新しい環境にも慣れ、男女ともにスピードがついてきた」と自信をのぞかせる。11月の県大会では男女ともに全員が区間賞の走りを見せた。

 男子は昨年、終盤に追い上げを見せ、27位だった。今年は力のある1年生が多く入り、層が厚くなった。舩津(ふなつ)一帆主将(3年)は「積極的な走りができている。全員で力を合わせ、10位台に入りたいです」。

 女子はメンバー5人中4人が3000メートル9分台で、歴代でも屈指の強さだという。昨年は他の選手とぶつかって転倒するハプニングもあり、1時間14分55秒で42位に終わった。羽田媛乃(ひめの)主将(3年)は「去年よりもレベルは上がっている。1時間11分台を目指します」と意気込む。