寒い日、お疲れの日におすすめ!「柚子湯」「松湯」「大根湯」
暦の上では大雪を過ぎ一気に冬らしい寒さを感じるようになりました。いよいよ年末の仕事納めに向けて忙しさもピークに、一方で忘年会やクリスマスなどのイベントも増える頃かと思います。気温の安定しない期間もあり、いつも以上に体調管理を難しく感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、馴染み深い体調管理法、入浴についてご紹介します。忙しい時こそ、その日の疲れはすぐにケアしておきたいもの。来週には冬至を迎え柚子湯も楽しみですが、松湯や大根湯なども冬にはぴったりです。ちなみに、今日は南極の日。南極観測隊の皆さんも、昭和基地ではお風呂には入っているそうですよ!
多くの方がご存じのことかと思いますが、入浴することで期待できる効果は主に3つ。体が温まり血流がよくなり、新陳代謝を促すことで体内の汚れや疲労物質が排出され疲労回復させる、温熱作用。水圧により体の末端に溜まった血液が押し戻され、血流やリンパの流れがよくなる作用。浮力の力によって、自分の体重を支える関節や筋肉が通常の状態よりも約9分の1〜10分の1程度にまで負担が減ることにより、体や脳の緊張がほぐれリラックス効果が期待できるそうです。
柚子湯、松湯、大根湯で、冬の体を元気に!
冬至の楽しみのひとつでもある「柚子湯」。柚子の皮にある精油成分が体を芯からあたため、血流を良くする働きがあり、新陳代謝が活発になることで疲れや痛みを和らげ、リラックス効果が期待できます。柚子をそのまま湯船に浮かべるのが簡単な柚子湯の楽しみ方です。しかし、肌が弱い方は刺激を感じたり、炎症を起こしたりすることもあるそうですので、注意が必要です。
不老長寿の花言葉を持ち、縁起物でもある松で作る「松湯」は森林浴の香りで、新年にこそおすすめです。樹脂を良く洗い、松の葉を浮かべるだけでも松湯を楽しめますが、鍋で水から煮出して布で漉したものをお風呂に入れるとより一層香り豊かに楽しめます。松湯は血行促進に働きかける成分があり、それによって肩こりや腰痛、神経痛軽減の効果が期待できます。大根の葉を食べきれずに捨ててしまうことがある方は、風通しの良い日陰に2〜10日間干して「大根湯」に利用されることをおすすめします。大根湯は冷え性などに良いとされ、昔から民間療法のひとつとしても親しまれてきたそうです。大根湯の作り方は、大根の干葉を刻んで布袋に入れ湯船に入れるのが簡単ですが、干葉を多めの湯(干葉5株に対し4リットル程度)で30分ほど煮出した汁と干葉を布袋に詰めて湯船に入れると、より効果的だそうです。大根の葉はビタミンやミネラルが豊富なので、美肌や風邪予防などにも良さそうですね。
いかがでしたか?平日は忙しくて湯船に浸かる時間がない方も、休日にはゆったりとした入浴時間を設けて、柚子や松、大根などを活用して疲労回復やリラックスにお役立てください。