グリーン・ノート・スケール

群馬県高崎市の不動産業、有限会社丸又(まるゆう)のブログです。
仕事のことや日々の出来事について書いてます。

25年

2010年08月12日 | Weblog

 今日、息子は初めて1人で電車に乗りました。

 渋川の妻の実家に1人で行ってみたいというので挑戦させてみました。といってもまだ切符の買い方もわからないので、一緒に駅まで行ってまずはきっぷの買い方を教えました。自分は入場券を買って一緒に改札をくぐり、出発番線表示の見方を教え、一緒に電車まで行き、発車まで見送りました。渋川駅には義父が待っていてくれて、わずか30分の一人旅でしたが、また1つ自信になり、大人の階段を登ったのではと思います。

 25年前の今日、息子と同い年の子どもを同じように見送った方がいらっしゃいました。ただ、その子が乗ったのは電車ではなくJAL123便、そしてその飛行機は群馬県の御巣鷹山へと墜落してしまいました。

 当時高校生だった自分も、今では父親になりました。そして、その方、美谷島さんの気持ちを思うとやりきれない思いになります。

 上毛新聞で10回に分けて、当時の取材の様子を振り返る記事が掲載されました。毎日、泣きながら読みました。特に美谷島さんの話には涙せずにはいられませんでした。警察の制止を振り切っていち早く墜落現場へと駆けつけたこと、部分遺体となってしまった息子さんの手を、爪を切っていた自分だからこそわかると遺体確認をした話、美谷島さんの当時の年齢は今の自分と同世代、もし息子の身に同じようなことがおきたらと考えるとやはり涙が出てきます。

 25年経った今も、あの事故の衝撃は忘れません。そして、父親になった今だからこそわかる別の感じ方もあります。

 事故を起こしたJALは会社自体の存続が危ぶまれています。事故を知らない世代も増えてきました。戦争と同じく、忘れ去られてはいけない大きな事故だと改めて思います。