げんきくんのわくわく日記

グリーンコープひろしまの活動報告ブログです。
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遺伝子組み換え学習会

2017-03-21 16:00:41 | くらし全体会
2月1日(水)安芸区民文化センターで遺伝子組み換え学習会を開催しました。『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』のDVDを上映、その後グリーンコープではおなじみ科学ジャーナリストの天笠啓祐さんのお話を聞きました。





映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』(原題:GMO OMG)の監督であり、3人の子どもの父親であるジェレミー・セイファート氏は、種が大好きな長男の影響で遺伝子組み換え作物(=GMO)に興味を持ちこの映画を制作されました。
冒頭子どもたちに『これは遺伝子組み換え食品?これを食べたい?』と尋ねるシーンがあります。子どもたちは『食べたくな~い。』と答えます。私たちには知る権利と選ぶ権利があります。モノの本質を知りそして考え、選択するのは自分。教育はとても大切だと感じました。(ノルウェーは学校で遺伝子組み換えについて学ぶそうです。)

遺伝子組み換えとは、生命の基本である遺伝子を操作し、他の生物の遺伝子を導入すること。現在作られているのは、主に2種類あります。
①「除草剤耐性」
除草剤をかけても作物は枯れず、雑草だけが枯れる。
②「害虫耐性」
作物自体に殺虫能力を持たせたもので、それによって殺虫剤を使わなくて済む。

農家にとっては作物の生産性が上がるというふれこみですが、自然の摂理に反し生態系や環境に影響があり、安全性にも疑問があります。

遺伝子組み換え食品を与え続けたラット実験では、オスよりメスの方が腫瘍の発生率が高く、その大半は乳がんでした。
オスは肝機能障害と腎臓の肥大など、解毒臓器への影響が目立ちました。
(人間でいうと30~40才くらいで発症しています。)
フランスやEUではこの結果を重く受け止め対策をとっていますが、日本の食品安全委員会は無視を決め込んでいるそうです。

遺伝子組み換え作物とは何か?それを食べ続けると人間はどうなるのか?

アメリカではその事実を知っている人は少なく、遺伝子組み換えであるかどうかの表示義務すらありません。
日本でも詳しい内容については知らない人が多く、表示制度も大きな穴の開いたザルのようなルールのため、ほとんど表示されずに済むようになっています。加えて大企業が作っているから安全…とか、CMしているから安心…とか、そんな心理が働き疑問にもならないのかな?と思いました。(ヨーロッパでは表示義務が厳しくそして消費者が買わなくなった結果、今では遺伝子組み換え作物は流通していないとのことです。)

2010年1月、ハイチで震災がありました。その時に貧しいはずの農民たちが、寄付されたトウモロコシや野菜の種475トンを燃やす出来事がおこりました。
ハイチの人々はこの種が遺伝子組み換えの種であり、この不自然な種を植えることで土や環境、生態系にとって良くない事を分かっていたのです。
この種を寄付したのは巨大バイオ企業“モンサント”。
ホームセンターなどで売っているラウンドアップなどを販売している会社です。
映画では監督自らモンサント社へ取材に行っています。しかし取材には応じてくれず「質問されても困る」と言って追い出されていました。巨大企業は利益の追求だけを目指しており、人間の健康はないがしろにされています。6才の長男の言葉『買うのをやめれば、この会社は潰れちゃうんでしょ?そうすればいいじゃない?』シンプルな意見だけど本当にそうだと思いました。

遺伝子組み換え食品が日本の食卓に出回る確率はトウモロコシ74%、大豆85%、ナタネ90%、綿実(食用油の原料)94%(平均値)
日本人が世界で一番遺伝子組み換え食品を食べているとのことです。
表示のカラクリに紛れ、知らず知らずに食べていたことが分かりました。

グリーンコープでは、きちんと表示してあるので安心して買うことが出来ます。そこがグリーンコープのステキなところだと再確認♪

講師の天笠啓祐氏が言われました。
『食の安全を守り、生物多様性を守り、未来の世代を守るため、正しく選びましょう。私たちは1日3回も世の中を変えるチャンスがある。』と。

遺伝子組み換え食品はわたしたちには不安な食べものです。当たり前ですが、カラダは食べたものから出来ています。3度の食事は、自然でありのままの食べものを頂きたいと強く思いました。
遺伝子組み換えの技術は日々変化しています。私たちの知識も日々更新していかないといけない事も学びました。何度聞いても勉強になるお話しです。今回来られなかった方も、ぜひ次の機会にご参加ください!

最後に、安心して食べるために私たちにできること
◆毎日食べるものに気をつかう
◆油はごま油、オリーブ油、国産100%の油をつかう
◆オーガニック食品を買う
◆ラベルを読んで成分を知る
◆農家とつながる
◆自分で料理をつくる
◆パブリックコメントを出すなど、国にはたらきかける
◆スーパーや食品店に意見を届ける
◆地産地消を心がける
◆遺伝子組み換え食品の表示をさせる運動に加わる

出来ることから始めませんか?

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