げんきくんのわくわく日記

グリーンコープひろしまの活動報告ブログです。
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食と農の大切な話~遺伝子組み換え学習会

2018-02-20 16:15:30 | くらし全体会

講師:食と農を考える市民の会・福岡  大橋由美子さん
2018年1月29日(月) 広島市まちづくり市民交流プラザ 

まず、講演に先立ってドキュメンタリー映画「遺伝子組み換えルーレット」を30分程視聴しました。
遺伝子組み換え作物とは、農作業の軽減化や飢餓対策のためという名目で生産されるようになったものです。除草剤耐性や殺虫性を持つ、何とも不自然で気味の悪い性質を持っています。長い間食べ続けた場合の影響については実験が行なわれていないので、今後どのような影響があるのか想定できず、新たに食物アレルギーを引き起こしたり未知の毒素が作りだされたりする可能性があります。アメリカでは1996年より遺伝子組み換え作物が導入されて以来、アレルギーや消化器疾患、悪性腫瘍等の健康問題が多発している事から危険性が十分感じられます。また、遺伝子組み換え作物は危険であるとの科学者たちの警告をもみ消して、健康被害は起こらないとして広めていったという事実がある事も知りました。非常に恐ろしいことです。
日本では、遺伝子組み換え作物の生産はまだされていませんが、海外から輸入している
とうもろこし、大豆、なたね、綿花が主に流通しています。日本は世界一の遺伝子組み換え作物の輸入国だという事も知りました。
現在、日本の食品表示制度では、遺伝子組み換えされたものが5%以下の混入であれば表示を「遺伝子組み換えでない」と表示できる現状があります。また家畜に飼料として遺伝子組み換え作物が与えられていても表示の義務がありません。
間接的にも知らず知らずのうちに遺伝子組み換え作物が私たちの口に入っているのです。
現在のわかりにくい表示では安全な食品を選ぶ事も出来ません。

この事実を知っている人がどれだけいるのでしょう。「知らない」事の危うさを感じました。
知ろうとしないと誰も教えてくれません。知ってしまった以上、なんとかしたいものですが、どうしたら良いのか何を食べたらいいのか途方に暮れてしまいそうです。
こういった食を取り巻く問題を少しでも減らしていくためには、まずは知ること、そして知る人を増やすこと、さらに行動にうつすことだと思いました。
まずは食べものを買う時に表示内容をよく見て選ぶこと、遺伝子組み換え食品は買わないという行動が大切です。
講演会では、もうひとつの行動として、自生GMナタネ(遺伝子組み換えされたナタネ)を抜き取ることが紹介されました。自生GMナタネは、外国で栽培されたGMナタネの種子が日本に入ってくる時に、運搬するトラックの荷台からこぼれ落ちて港周辺の道路等で発芽し、自生をしているものです。自生GMナタネが近隣種のかぶや白菜、からし菜などと交配をしてしまうことで、日本の生態系や農業、「食の安全」にも大きな影響を及ぼす可能性が考えられます。「食と農を考える市民の会・福岡」の皆さんは、GMナタネを抜き取ることで、自生や交雑などの拡大を防ぎ、GMナタネの拡散を防ぐ活動をされています。
港周辺の清掃も兼ねて2012年からすでに7回行なわれています。

アメリカでは家族を守る女性たちが声上げていき、今ではnon-GMO(遺伝子組み換えでない)の食品を表示して区分することで消費者が選ぶことができるようになってきているそうです。
グリーンコープは遺伝子組み換えに反対しています。カタログには遺伝子組み換え表示をしています。改めてグリーンコープの取り組みの大切さを感じました。選べる自由、そこに嘘やごまかしがないことはとても大切ですね!

質疑応答では、活発な意見交換が行なわれました。
現在の日本では、遺伝子組み換え作物が種子として流通することは法律で認められていません。参加者の中には今後廃止される種子法について興味を持ち、今後の日本の食を危惧しているという意見もありました。種子法廃止後の動向について、見守っていきたいと思います。



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