福島第1原発の事故で、東京電力の武藤栄副社長(原子力担当)は21日、東京都
千代田区の本店で記者会見し、「ご迷惑をお掛けし心からおわび申し上げます」と
謝罪した。一方、廃炉については「安全な状態にするのが一番で、申し上げる段階
ではない」と述べ、明言を避けた。
同副社長は、枝野幸男官房長官が廃炉の見通しを示したことについて「(発言内容
は)新聞で見た。厳しい状態とは理解している」と述べるにとどまった。廃炉の可能
性が増す海水注入の判断について「遅いのでは」と問われると、「比較的に早いうち
に頭に入れていた」とした。
東電が気象情報などをもとに独自に作成している放射性物質に関するシミュレー
ションの公表を求められると、同副社長は「不確実な要素があるので」「継続的に
事態が進展しているので」などと否定的な回答を繰り返した。
(時事通信)
この問題は原子力工学の問題から生態系の問題、さらには政治学の問題を経て、
もはや倫理上の問題へと発展しつつあることに気づいていない。
運転可能かどうかという質問ではなくて、こうなっても、なお運転するつもり
なのかという問いだ。
電力需給から明言ができないというよりは、言い出しっぺになりたくないという
責任転嫁の典型になってしまっている。
単に赤字の日航よりも根は悪質で、反社会的な存在となってしまった。
ここでも犠牲になるのは末端の社員か。
千代田区の本店で記者会見し、「ご迷惑をお掛けし心からおわび申し上げます」と
謝罪した。一方、廃炉については「安全な状態にするのが一番で、申し上げる段階
ではない」と述べ、明言を避けた。
同副社長は、枝野幸男官房長官が廃炉の見通しを示したことについて「(発言内容
は)新聞で見た。厳しい状態とは理解している」と述べるにとどまった。廃炉の可能
性が増す海水注入の判断について「遅いのでは」と問われると、「比較的に早いうち
に頭に入れていた」とした。
東電が気象情報などをもとに独自に作成している放射性物質に関するシミュレー
ションの公表を求められると、同副社長は「不確実な要素があるので」「継続的に
事態が進展しているので」などと否定的な回答を繰り返した。
(時事通信)
この問題は原子力工学の問題から生態系の問題、さらには政治学の問題を経て、
もはや倫理上の問題へと発展しつつあることに気づいていない。
運転可能かどうかという質問ではなくて、こうなっても、なお運転するつもり
なのかという問いだ。
電力需給から明言ができないというよりは、言い出しっぺになりたくないという
責任転嫁の典型になってしまっている。
単に赤字の日航よりも根は悪質で、反社会的な存在となってしまった。
ここでも犠牲になるのは末端の社員か。