久々に時事問題。
昨日だったか、結構大きなニュースになってたのが「夫婦別姓訴訟」。
最高裁で「夫婦同姓」は合憲とする判決。
この判決に原告のみなさん、怒り狂ってます。
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夫婦同姓「合憲」 原告女性「世論訴え」
産経新聞 12月17日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151217-00000071-san-soci
最高裁判決を受け、それぞれの訴えを起こした原告や代理人弁護士らは、東京都千代田区の参院議員会館で記者会見を開いた。
夫婦別姓訴訟の原告、塚本協子さん(80)は「合憲判決を聞き、涙が止まらなかった。(戸籍上は別の姓のため)自分の名前で死ぬこともできなくなった。これから自分で生きる方向を見つけなければならず、つらい」と声を震わせた。
原告の30代女性、吉井美奈子さんは「判決は残念だったが、訴訟を通じて夫婦別姓問題の社会的な理解が進んだことはよかったと思う。今後は世論に訴え、規定撤廃への機運を高めていきたい」などと話した。
(略)
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・・・・どう思いますかみなさん。特に赤字のコメントの部分
小生は、「最愛の伴侶の苗字で、お墓に入ることがこんなに苦痛だと感じる方がいるんだなぁ」とまずびっくり。
で、そのうえで、国を訴える前に解決策はまだまだあったと思うんですよね。
例えば配偶者の姓を名乗るのが苦痛なのであれば、旦那さんに婿養子に入ってもらうとかできなかったのでしょうか?(究極的には離婚しちまえば一発解決なんですがね)
はたまた、現在の「事実婚」の法律を改正して夫婦として認めてもらうとか・・・
現行法だと例え事実上婚姻状態にあったとしても、ただの「同棲」と判断されるから相続とかの問題とかいろいろありますからね。
・・しかし、しかしだからと言って「自分が気に食わないからって(賛成派の多くの国民を巻き込んで)天下の法律を変えろ」ってーのはいかがな思考構造から生まれてくるのでしょうか?
そういえば、自分これをかつて取り上げたことがあったようななかったようなと思って調べたら、ありました、2月19日。
↓↓↓
http://blog.goo.ne.jp/gwnhy613/d/20150219
で、以下のように自分書いています。
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(略)
世の中、それこそ命のかかわる重大問題が、目の前にある、今すぐ解決すべき優先順位の高い問題が五万ととあるのに、自分が気にくわないから、法律を変えろとおっしゃる。
まぁ、子供いなかったらね、勝手にしたらって感じなんですが、
ちなみに例えば、うちみたいに子供3人いたら、その子たちは、どちらの姓を名乗ったら良いのでしょうか?
それを、子供たちに決めさせるのか、親が相談して、一人は夫側、二人は妻側の姓とかって決めるのでしょうか?
成人してから、またまた無理やり不本意な方の姓を名乗らされたとか「訴訟」が起きるやもしれません。
思えば、「家族」とは国家の中の最小の「組織」単位です。
あえて、言わしてもらえれば、
「自分が自分じゃなくなったような、残念な気持ち」
ごときで、自我も確立していない子供たちまで巻き込んで、自らの自己顕示欲を満足させるため、国家の法律を書き換えようとする輩は、小生に言わせれば「結婚する資格」そのものに?マークがつくと思うんですな。
結婚しないで同棲してたらって思うのですが・・・・
ちなみに、これは決して「女性差別」問題ではありませんよ。小生は名字を変えつつ意気揚々と生きている“お婿さん”をたくさん知ってます。
まぁ、
世の中、様々な不平不満、はたまた「こりゃ不公平じゃないか」とか、そういうcomplaintに耐えて生きていくのが、人の道だとオラは思うんですが・・・
山本五十六提督も、言ってるじゃぁないですか。
苦しいこともあるだろう。
云い度いこともあるだろう。
不満なこともあるだろう。
腹の立つこともあるだろう。
泣き度いこともあるだろう。
これらをじつとこらえてゆくのが男の修行である。
ね、秀治さん!!
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これ書いてから、10か月たちますが小生の意見は全く変わりません。(いまだ、この問題を「女性差別」とリンクする輩もいますしね)
「夫婦同姓賛成」を支持する国民とて大多数存在する以上、反対派支持者らは別な道を模索するべきです。
・・ところで、
この問題でテレビニュース見ていたら、街頭でインタビューに答えていたキャリアウーマン風の女性のコメントが傑作でした。
(「夫婦同姓」は合憲判決をさして)
「やっぱり、日本はまだまだコンサバティヴなのかな」
だって。小生、10秒くらい声出して笑ってしまいました。
conservativeってよく言えば「保守的」ってことでしょうが、ここには明らかに「旧態依然とした古臭い考え方」って侮蔑を含んだニュアンスがあります。特にリベラルから言わせれば。
その証拠にこの女性「日本はまだまだ」って言ってるでしょう。
(例の左巻きの「進歩主義」信奉してる)
日本は世界で最も古い国家の一つで、そのトラディションこそが日本の国柄を支えています。
たかだか、数十年ないしは数百年前に革命かなんかで誕生した、そこいら辺の「国家」とは違うんすよ。
「日本はまだまだconservative」 どころか、
「conservative mainstream(保守本流)の社会ゆえ日本が成り立っている」
と思うわけ。
欧米をむしばむチャラチャラしたリベラリズムをさして「先進国」だと勘違いするなら、そっちのほうがよほど「古臭い」(今日び、戦後日本を覆った進歩主義なんて信じてる人どんだけいるの?)。
・・・・なんだか、話がだいぶそれちゃいましたが、いづれにせよこの「夫婦別姓支持者」の方々って、はっきり言って「独りよがりなわがまま」そのもです。
あの「国民」「国民」を連呼したSEALDsらと同様、「自分たちの考えが絶対的正義で、ほかの国民も同じ考えのはずだ」という安っぽい自己陶酔の思い込みがあります。
繰り返しますが・・
そんなに「旧姓」に固執するなら、やっぱ関係のない多くの国民を巻き込まないで、「事実婚」を法律上の「婚姻」として認めてもらうとかの方に力を注ぐべきです(それでも子供たちはどちらの姓を名乗るかって問題は残りますが)。
最後に、この自分の「旧姓」に固執する方々って、そのご両親はどちらの苗字名乗ってたのかしら?
固執するご自分の苗字だって、お父さんがお婿さんに来たのでもなければ、父(夫)の苗字だったのではないですか、その大事な旧姓だって・・・、そのおじいさんおばあさんだって。